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村上 薫

伝説の石を手に入れるも、妹の様子はよくならない。


伝説の石に詳しい怜君に会い、伝説の石は神聖石、秘霊石、劣聖石、無結晶があり、そのうち願いが叶うのは神聖石だけで、残りは能力に関するものだという。神聖石を手に入れるには、能力者であることが必要と聞かされ、怜君を誘うも、断られる。しかたなく、能力者になるという覚悟を決め、偶然手に入った、すべての伝説の石のありかが書かれている地図をみて、そのうちのひとつの洞窟に入るのだった。


主な登場人物

翔……小六で主人公である僕 光秀……僕の親友 美智子……学校の級長を務めている 怜君……能力者であり、同級生

進んで少しすると、いきなり明るくなった。

そう、まるで暗い部屋に電気のスイッチを入れた時のように。光の元は分からない。

でもかなり遠くまで見える。どうなってるんだろう。

やがて、石の扉の前に着いた。その扉にはとってがなく、代わりに人一人が手をかける窪みがある。文字が彫られており、よく見ると、

『警告!能力者でないものこの先入るべからず』

と、あった。

「どうする?」

「ん〜、私は引き返した方がいいと思うな。対策を練るとか、他の洞窟に行く、とか」

「俺はそうは思わないぜ」

……と言って、光秀は石の扉の窪みに手をかけた。

光秀一人の力じゃあ開かないだろう、と思ったが扉はいとも簡単に開いた。簡単に開き過ぎて力いっぱい開こうとしていた光秀がこけたぐらいだ。

「いてててて、何なんだよ」

その後、すぐにゴゴゴゴゴ、という大きな音と地震かと思うほどの大きな揺れを感じた。そして突如聞こえた僕ら以外の人の声。

「前に走れっ!」

振り向くと、無精髭をはやし、革ジャンを着た大人の男性がいた。

僕らはあまりの出来事に理解しようといっぱいいっぱいですぐに動くことができなかった。

「いいから走れ!」

今度は怒鳴られた。

はっ、と我に気づき、つい、はいぃ、と言って、敬礼までしそうになったが、そこはせず、僕らは全速力で洞窟の深部に向かって走って行った。

走っている最中に、そのお兄さんは(おじさんと言ったら失礼かな、二十歳半ばに見える)岩が上部から転がって来ていることを教えてくれた。

え〜と、ここは下りだから、岩が丸いとすれば、瞬時にここまで来る。とか悠長に考え事をしてる間に後ろを向くと、すでに高速で転がってくる岩が見えていた。

駄目かと思われた瞬間、

「仕方ない……」

何かがボソッと聞こえ、(級長なんか悲鳴をあげていたが)目を開いたら、揺れも音もあの岩さえも消えていた。

「何がおきたんだ?」

光秀も潰されると思ってか、手を構えていた。

「私の、能力だ。」

お兄さんが応えた。

「能力で……消した?」

僕は信じられなかった。まるで夢の中にいるのではないかという感覚さえあった。能力のために命をかける(岩のこと)ということ、そして、能力で岩を消せること。

もしかしたら人の命も消せるのではないか?怖い。洞窟も、この人も。

ここまで危険だなんて聞いていない!

僕は、僕は、妹の為なら命をかける覚悟はある。でも、光秀や級長の命もかけることは出来ない。もし二人が、途中で……。なんてことを考えると、怖くてたまらなかった。

お礼を……、忘れていた。

「あっ、ありがとうございます」

「礼はいい。だが、無謀過ぎるな。洞窟に入る時から見てたが、能力者はいないと見える」

お兄さんは見据えたような目で僕らを見た。

「ああ、そうだけど、つけてたなんて、趣味悪いんじゃないの、つか、おっさん誰?」

「ちょっと失礼じゃない?光秀」

お兄さんは襟を整えると、

「ああ、失礼した。私は村上 薫。ある方の(めい)でここにきた。そちらは?」

僕らは話した。神聖石の力が欲しくて、能力者になろうと思ってること。

そして歩きながらいろいろ聞いた。

まず、薫さんは味方なのか、ということ。

薫さんは、今は。だが、今後はわからん。

と言ってくれた。その言葉は僕に安心感を与えた。

なんたって、能力者が一緒にいるのだから、まず、僕らの身の安全は保証されているようなものだろう。その後会うことなんてないだろうし。



小説について勉強しよう。せつにそう思う今日この頃です。


2010.11/3 前書き更新しました。……後書きよりも、かなりしんどいです。

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