ふたつめ2-2
この話はふたつめ2に入るはずの物でした。うっかりしてた。
なんとなんと、とんとん拍子に話が進み結婚の準備がはじまるのでした。
結婚式までの5日間
領主のフリードは自分の大切な娘を助けてくれた二人に盛大な結婚式をすることにきめた。
自分の配下たちを呼び大掛かりな町で一番大きい教会をつかい豪華な結婚式をするように命令をした。
配下たちは装飾品やウエディングドレス、ケーキ、食事など様々なものを準備に移った。ちなみに教会とは別に領主の城で会場もつくる準備もしている。それを5日間でやるものだから、みな大変だ。
デスはというとアリスと一緒に町観光をしている。
ここの町は前の村と比べ物にならならいほどに大きくて広いな。というか、ここの文明は以外と発達しているな。壁の上をみていると、砲弾などがあり、下手したら銃などの武器もこの世界にはあるのかもしれない。
「この町で有名なパチパチパンだ。美味しいぞ」
アリスにすすめられたパチパチパンはとても驚きのパンだった。
みんなパチパチパンってどうせ口の中がパチパチするだけだとおもっているだろう。
しかし、違うのだ。なんと食べた瞬間目がパチパチになるのだ。高速まばたきだ。それだけではなく、髪もパチパチになる。雷にうたれたみたいに。
「こんなものが、大人気なのか。ここの町の人達は狂ってるな」
すこし怒っているデスの姿をみて、アリスは大爆笑だ。
「ギャハハハ、デス面白い反応するな。パチパチパンはイタズラパンとして有名だぞ。面白な。」
「そういうことは早くいえ!!」
デスは怒っているようにみえたが、心なしか楽しそうだとアリスはおもった。
一方ヒトミは…
ほーここが娼婦の館かー。心の中でウキウキしてる自分がいる。なんたって60年ぶりの女なのだ。しかも今まで隣にデスがいてもんもんの日々をすごしていたのだ。
これは、良かった。ここに娼婦があって本当によかった。さあ、夢の館へレッツラゴー!
ヒトミは入り浸った。5日間。そのたび帰りにデスにどこにいってたか聞き出され、ひやひやしている。デスはもともと深く聞いてこない性格なのでほっとしている。
デスはというと、アリスにつれられていろんな所に案内されている。
そうして5日間がすぎた。
ウレイク町、今日の人たちはみんな領主の城に集まっている。なぜなら、領主の娘を救った英雄の結婚式をするからだ。
町中の人たちがあつまったので凄いじょうたいだ。祭りのような雰囲気もある。屋台などもおいている。
「なんだこれ?」
デスは城からみた目の前の観衆たちに唖然としている。
「お父様が力をいれすぎてしまってな。町中の人を招待したのだ。」
あのやろうーーー!いくら大事な娘の恩人だからってそこまでやるか?
「デスは嫌だったか?」
アリスが心配そうに聞いてきたので、そんなことないよといった。アリスいわく今まで友達がいなかったそうで、俺とヒトミ(じじい)が初めての友達らしい。つーか友達いないって嘘だろ。ヒトミにあってすぐ告ったくせに。
「明日は結婚式だね。私ね、前で話すんだよ。デスとヒトミの友達としてね。」
「まじか、へー。がんばって。てか、ヒトミのこと好きだったんだよね。なんでこんな結婚式準備したりいろいろするの?」
「ヒトミはね、ただの一目惚れで、あと人と話したこと少ないから変なこといっちゃった。でも、ヒトミとデスとあえて今一番楽しいんだ。」
最近おもったのだが、アリスは時々女口調というか男口調ではなくなっている。
「そういうことか。ひとつ聞いていい?アリスって口調変わったりするけどなんで?」
「え!?あーー、…あのね緊張すると男口調になるんだ」
「じゃあ、今きかれて緊張したから男口調になってるね」
なんか面白いと思った。
「このせいで友達できないんだ。でも口調がデスの時違うってのはたぶんデスといても緊張しなくなったからかな。」
そういって笑う彼女の笑顔はとても美しく、すこし胸があたたまる感じがした。
結婚式当日
今日はとても人がいる。何故ならば町中の人が二人の結婚式をお祝いしにきているからだ。なんということだ。バカ領主。目立つの嫌いなんだよ俺は。
ウエディングドレスに着替えた俺とスーツに着替えたヒトミは城で用意された席に座り料理を食べていた。その周りでは領主の関係者らしき人たちがそれぞれの席で座っている。現代の結婚式とあまり変わらない。そとでは中に入れない人達が城の周りで宴会をしている。これはもう祭だ。
アリスが前にでてきた。スピーチをしている。俺とヒトミは親友だといっている。可愛らしい奴だ。
時間がたち、俺達は教会に移動した。教会の中に入るとヒトミが先にまっていた。俺は歩いてヒトミのところにいき、神父が誓いの言葉を言え的なセリフをいった。
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。
ひひひひひひひ。
この時をまっていた!私がヒトミと濃厚なキスをすると思っているのだろうか。ばかめ!
これは俺が考えた。ドッキリだ!ヒトミへの罰だ。勝手に結婚することにしやがって。あえて乗ったのはこの時のため。結婚式に大量殺戮を行うのさ。ヒトミびっくりするだろうな。
「誓います」
ヒトミがいった。ニヤニヤして気持ち悪いんだよ。
「誓います」
俺がいった。
神父が
「誓いのキスを」
その瞬間俺は神父を触り消した。