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騎士団との対決

さあ、遂にこの時がきたか、俺の全力が出せる日が!目の前には騎士団の飛行船が10機ある。俺とアリスは飛べないのでじじいの肩に捕まっているこれが最強フォーメーションだ。お互いが支え会いながら、戦うこれは敗ける気がしない。


「プルト準備できた?」


「完了でごさいます。」


アリスの問いかけにプルトが姿を表し、完了したことを告げる。そうこれは罠なのだやつらが魔力弾を打ってきたときに跳ね返るようにプルトに頼んでおいたのだ。


「皆のも発射用意」


ルイスが発射用意の宣言をして各飛行船は魔力砲の準備をした。そして、


「団長、準備できました。」


「打て」


団長の合図と共に魔力弾が黄金の悪魔達に向かって飛んでいく。しかし、


ビリリリリリリリ


空間に壁があるかのように魔力弾がそこで止まっている。


そして、魔力弾が自分達に目掛けて飛んでいく。


ドゴオン、ドゴオン、ドゴオン、ドゴオン、ドゴオン


なんと、半分の飛行船はそれで墜落してしまった。生き残っている所はやはりというか、血代能力をもった団員がいるところだった。


私がいる、団長の船も団長が守ってくれたらしい。


「おい、リリエッタ。今の攻撃どうみる?」


「そうですね。規格外すぎますが、反射魔法ですか?でも魔法でここまではできないので妖精使いによるものだと思います。」


「そうだな。同意見だ。」


「ナイロ、全団員に遠距離系の攻撃を禁止しろそして、待機命令だ。」


「ハッ、了解しました!」




「なんかあいつら動かないなー」


魔力弾を跳ね返してから音沙汰がない。動く気配がないのだ。よし、相手が動かないならこっちからいくか。


「ヒトミ、アリス!総攻撃だ!魔法をぶっぱなせ!」


「うん」


「了解じゃ」


ヒトミは電撃をアリスは火炎をそしてアリスの命を受けてプルトは黒炎をだしていた。どれも巨大な魔法だ。敵さんは驚くだろうな。


そして、


「俺は死の魔法だーーー!!!」


手から黒い煙を高速で飛行船に届ける。飛行船は動かなくなり墜落していった。


他の飛行船もどんどん墜落していった。魔力弾はふさげたのに魔法はふさげれなかったのかどんな血代能力だったんだろう。


しかし、残りの2機だけはなかなか落ちなかった。




「あ、あのご主人様、上危ない。」


その声を聞き俺達は上を向いた。なんと、隕石が落ちて来ているではありませんか!


ヤバい今俺の能力はせいぜい1mが限界だ。この森は守ることができない。気に入っていたんだが。少し悲しくなった。


「お前ら!捕まれ!俺から離れるなよ。あとプルト早く俺の血を飲め!」


俺は口で指を噛みプルトに押し付けた。


「プルト血のんだか!」


プルトはコクコク頷いた。


「よし、俺から離れるなよ!能力を発動する!」


5秒後隕石が落ちた。


俺達のいた所はなくなった。残っているのは俺達だけだ。




「団長やつらまだいきています!」


「落ち着けナイロ、それくらい予想している。だが、今までで最高の敵だ気を緩めるなよ。」


「団長、この後どうするんですか?」


「リリエッタ、決まっているだろう。お互いに飛び道具は効かないんだ。接近戦だよ。」


そういい、団長は飛行魔法が付呪されている粉を振りかけた。


「皆のもの飛行粉を振りかけろ!空中戦だ!」


団員の皆は飛行粉を振りかけた。私も振りかけた。


副団長のいる、船からも皆飛行粉をかけて出てきている。



「くるぞ!」


デスの掛け声から始まった。ひとりの団員がアリス向かって斬りかかる。そして一斉に周りを囲まれ一気に斬りかかってくる。


しかし、


「ぎゃあ、腕があ!」


「気をつけろ!血代能力だ!」


そう今は半径1mにはいるともれなく消滅する。


「さあ、どうしたんだい、騎士団の皆さん?」


「私にまかせて!」


アリスはそういうと手から紫色の波動をだした。


すると、周りの団員たちほとんどは怯えたように逃げ出した。たぶん幻惑魔法で相手に恐怖させたのだろう。恐ろしい娘だ。


「やっぱり、幻惑魔法か。」


なにやら金パツ美女がなにかいっている。おおかた、首都にいったとき、アリスの魔法でもみたのかな?


「私の名前はリリエッタだ!そこの娘アリステラといっか?ロネスの母親は私だ!」


「あなたがロネスの母親なの?そうか、そうね。ロネスは元気ですか?」


「あいつはお前にあってから特訓しているよ、そこのヒトミを殺すためにね!」


「ロネスとやらの大切な人を私は殺してしもうたのか?」


「そうだ!彼女の本当の母親は殺されたお前にな!」


「なるほどのう。敵うちか。好きじゃのう。そういうどろどろしたの。」


「ごめんなさい、確かにヒトミは悪い人だけど、大切な家族なの。殺されるわけにはいかない。私が守る!プルトいくよ!」


「かしこまりました、ご主人様。」


プルトとリリエッタの勝負が始まった。


「あらあら、なんか始まったみたいね、あとは私と団長しかいないけど大丈夫?」


オカマのおじさんがそうはなしていた。


「問題ない。しかし、たいした幻惑魔法だ。ほとんどの団員が逃げてしまった。後で罰せねばな。」


そういうと、二人は剣を抜き斬りかかってくる。


「バカか、お前ら消えてなくなれ!」


しかし、二人の刃は1m以内に入っても消えなかった。


その瞬間、ヒトミが高速に短剣と剣を抜いてガードした。


「へぇ、坊や、やるじゃない。」


「確かにいい動きだ。悪くない。」


そしてじじいは団長とオカマはたたかっている。俺とアリスを乗せながら。


ヤバい、相手は現最強の騎士団団長だ。それプラスオカマ付きだ。これではじじいは不利だ。


そもそもこいつらはどうやってこの血代能力を回避しているんだ?なにか方法があるばすだ。考えろうごかせ頭を。


「やあ!」


アリスは氷雪魔法をオカマに当てたしかも魔力フルマックスの高火力だ。空中に大きな氷山ができるくらいに。


オカマは言葉を発するまでに海に落ちていった。


「はは、あいつ油断してたね。忘れてたよ君たちもいたんだったね。」


今度は団長が手にどす黒いもやを剣にだして戦っている。しかも、ヒトミねかいではなく。アリス狙いだ。


俺は自然魔法を使い、ツルをだした。そして奴の動きを封じた。


「ぐっ、厄介な。」


すると、ツルたちがたちまち腐食していった。その時奴の剣先が消えた。









「あらら、副団長もやられて、団長もピンチですなー」


リリエッタは呑気にそう呟いた。


彼女とプルトの戦いは穏やかなものだった。それはリリエッタの血代能力によるものだ。


私の血代能力は停止、今目の前にいる。妖精を停止させている。

しかし、殺すようなことはしない。というか妖精は不死身で死ぬことはない。私達みたいに寿命がないのだ。いくら戦っても無駄な存在なのだ。


本来妖精なら私の血代能力を破れるだろうが。この妖精はやさしいみたいだ。私に敵意がないことを知るとそのままうごかないでいてくれる。本当は人を殺したくないのだろう。ご主人に命令されたのも。ヒトミを守れってことだったから、このままなのだろう。


まあ、私があそこに助けにいったら。さすがに止めに入ると思うけどね。







剣先が消えた?私の血代能力が効くようになったのか?よく思いだせ。


そうか。わかったぞ。


こいつは貴族で複数の血代能力をもっているんだ。そして今まで血代能力が使えなかったのはこいつの能力だ。おかしいと思ったんだ。じじいと戦う時、何故血代能力を使わないのかと。そらは使わないのではなく使えないのだ。恐らく、血代能力を無効にする血代能力。そして、自分がピンチになったときだした、腐食する血代能力を発動するために無効にする能力を解除したんだ。



「じじいこいつの血代能力は血代能力を無効にする。あと腐らせるやつも持ってる。」


「なるほどのう。血代能力を無効にするか。変わった能力じゃ。」



「ははは、ばれたところで。関係ない!俺の真の力見せてやる!」


そういい、なんと彼れは自分のお腹を引き裂いだ。


すると、自分たちのお腹も引き裂かれた。


「はははははは!!!俺のもうひとつの血代能力公平だ!今回は自分の傷を相手も受けるようにした!」


ヤバい、意識がなくなる。何故あいつはあの状態で平気なんだ?それもなんかの血代能力か?


「大丈夫か!デス!ヤバい意識がない!くそっ血代能力が使えない!」


「今血代能力無効を発動した。これでもうチェックメイトだ!」


「団長!妖精がいきます!」


リリエッタの声を聞き振り向くと妖精が自分に突撃してきた。


「がはっ」


「ご主人様ごめんなさい。こんなことになるなんて、ああ死なないで。」


そういい、妖精と黄金の悪魔達は姿を消した。


「ダンチョー大丈夫ですか?」


「ああ、鼻が折れた。」


「私の魔法で治しますよ。ついでに腹も。」


「すまないね。」


「しかし、今回の討伐、被害が大きすぎる上に逃亡されてしまったな。」


確かにそうだ。今この場にいる騎士団は二人しかいないのだから。







私と団長は翌日首都に戻り王様に報告した。王様はもうご立腹なんたって首都の騎士団本部の騎士団員を引き連れてこの結果なのだ。一応、勝利?した形にはなるがそれは自分たちが攻められている場合だ。今回は自分が攻めていたのだ。討伐せねば敗けなのだ。しかも、本部は団長と私しか生き残ってない。逃亡した騎士団はどうしたって?逃げたあとでも恐怖が強かったのだろう。皆自殺していた。とんでもない幻惑魔法だ。たぶん、恐怖に負けてしまうとこうなるのだろう。そういう魔法なのだと思った。


話を戻すが団長と私しか生き残ってない。これは貴族や王様、王族からすると敗北したようにみえる。私達から黄金の悪魔が逃げたことは事実だが、証拠がない。逆に逃げてきたのではないかと疑われている。しかし、幸いこの国には記憶魔法がつかえる、魔法使いがいるので、私と団長の記憶をみてもらった。みんな信じてくれた、みたいだ。


とりあえず、騎士団は地方から選りすぐりの騎士を中央に持ってくるそうだ。私は生き残りいうことで、副団長になった。


ここで、王様達の報告と会議は終わった。


「団長、私たち首の皮一枚つながりましたね。しかも私なんて大出世ですよ。」


「ふん。元々お前はヘマしなかったら副団長になる予定だっただろ。」


「そうですけどねえへへー」


「明日から忙しい、帰って寝るんだな。」


「はーい」


私は団長と別れてから、自分の家にいった。入ったとき驚いた。


ロネスが私に抱きついてきたのだ。


「よかった、リリエッタが生きていて。私また、ひとりになるかと思った。」


そういい、ロネスは泣き出した。


私はなんだから、嬉しい気持ちになった。ロネスは泣いているのにどうして暖かい気持ちになるのだろう。


「ロネス、私も自分が生きていてよかったよ。」


私はロネスを抱きしめた。


リリエッタに抱きしめられた私は笑顔だった。あの時と同じ状況なのに今は別に嫌じゃなかった。


本当の家族になれた気がした。





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