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ひとつめ

今日もいつもと変わらない日だ。と、いうのだろうがぼくにとってはちがう。


なぜなら、今日や明日することがいっぱいあるからだ。毎日人生を謳歌している。僕の名前は佐田次郎だ。ちなみに高校生。といっても高校生3年生の春休みなので実質大学生といってもいいだろう。


この男よくわからないが本人は自分のことを大学生といっている。


さて、やることがいっぱいあるといったが、嘘だ。というのも端からみたらやることがないだけで、僕にとってはのんびりすることもやることの中に入るからだ。


「あーごろごろできて幸せだー!!」


僕は病的にごろごろするのが好きなのだ。


「ごはんよーーー、たべるーーー?」


二階にいる僕に、いつものキンキンとした母親の声が聞こえた。

もちろん母親は一階にいる。一階にいるのに凄くうるさい。


「たべるーーーー!!」


僕も大声でいってやった。うける。なにが面白いかわからないけどこういうやりとりが好きなのだ。


急いで階段をおりよう、今日は何の料理だろう。いつもの楽しみになる。母親の料理はとてもまずいのだけど。


ガッコーーーン!


僕に強い衝撃がおきた。


「いててて…階段ころんじゃった。へへへうける」


僕はなんとか立とうとした。けど、足がうごかないあれれれ?

オーマイガーなんということでしょう。右足と左足が折れに折れているではありませんか。


「おかあさーーーーーん、へーーーーーーるぷ!」


しかし、母親は来てくれません。おいおいおいなんでこないんだ?


佐田という少年は顔をあげた。


「マンマミーヤ」


意味のわからないこといいつつ、少年はおどろいたなぜなら自分のいる場所が砂漠のど真ん中であったから。


「なんでだー!、つーかここどこ?あ、頭うって夢でもみたか!わはははは」


少年はとても図太く、そしてすこしおかしい子ども?大人?でした。


「どうしたものかのう?」

声がした方を振り向くとなんとなんとじじいがいました。そのじじいの見た目はなんとぼろ布を下半身にまいてるだけである。


「おい変態いつからそこにいた」

「最初からおったわい、おぬしヤバいぞいきなりあらわれよったからにびっくりたわ」

「じじいがヤバいとかいうな」

「おぬしこそ、おなごの癖に口がわるくないか?」

「なにをいってるじじい」


そういうと次郎は自分の体をみた、するとなんとなんと胸におやまが2つありました。

「なんじゃこれはーーーーー!」

落ち着け落ち着くんだ俺。これはじじいとの会話と俺の女体化を考えると、どこか別の世界にきたのではないか!?


そう考えるとやっぱり異世界ってやつか剣と魔法の世界ってやつか。…


嫌だーーーーー!!!だって俺充実してるもん!リア充だもんなんでこんなことになるのだーーー!!


「おいお前さんそんなに考えんでも関係ないぞ?ここは幻想砂漠といって出れんからの」


おい、こいつはなにいってやがる。いきなり異世界っぽいワードだしやがって。ここは異世界ですっていってるもんやねーか!とりあえず情報を集めるか。


「じじい、幻想砂漠についてくわしくはなせ」

「なんじゃおぬしとばされた癖にここのこと話してもらわんかったのか?」

「しらん」

「ここは罪人が送られる場所の一つじゃ。幻想砂漠は幻をみせるこの砂漠から出さんように幻をみせるのじゃ。」


んー、なるほどね。死ぬまででれないと。おわった…

つーか、今俺足おれてんだよなー。この時点でもおわってたなよくよく考えると。階段から落ちて足折れたとしてなんでこの世界にきて体が女で俺とは違うのにこの女の体の足も折れてんだ?


まー、なんでもいいか。死ぬんだ。ごろごろしよ。


「おい、おぬし急にごろごろしてどうした?」

「どうせ死ぬし、最後は好きなことしようとおもいました」

「まあまあ、わしと一緒に生活せんか?わしここにきてから凄いさみしー」

「さみしーってあんた、じじいがいうセリフじゃねー、それに俺足折れてるし、しかも両方」

「なんと!だからずっと座ったままなのか、よしわしが治してあげよう」


じじいは次郎の両足をさわるとなんと不思議、みるみると折れた箇所が治っていきます。


「じじい、魔法がつかえるのか?」

「そうではない、これは血代能力じゃ」

「血代能力?魔法とは違うのか?」

「そうとも、血代能力とは代々つながるもので血縁によって受け継がれるものじゃ。血代能力はみんながもっているわけではなくとても希少なのじゃ。だからこそ血代能力を持つ家系は絶大な権力をもつ。」

「へー剣と魔法の世界だけじゃないってことね。血代能力ね」

ぼそっとそう呟いた。


そのあとここで話すのもなんだということでじじいが暮らしている。オアシスにいった。なぜ幻があるのにいけるかというと出ようとしないかぎり幻は現れないらしい


じじいと暮らしながら2ヶ月が過ぎた。ここの暮らしも悪くないと考えている。なぜなら、じじいがご飯をつくってくれるしなんといってもずーっとごろごろできる。じじいは話し相手が欲しかったらしく自分の半生を俺に教えてくれた。


なんでもじじいは立派な騎士団の団長だったらしく剣の腕は世界で5本の指に入るくらい凄いらしい。本当かどうかはしらんが。

ちなみに魔法は使えんらしい。血代能力は反対にする能力らしい。なんでも汎用性がたかくなんでも反対にすることができるらしい。俺の場合は足のけがを反対にしてけがをない状態にしたらしい。


そこで僕は考えた。ここは、異世界。もしかして自分の夢が叶うのではないか?ずっーと心の奥にしまっていたことができるのではないか?


僕の夢は一回でいいから、暴れまくって世界を壊したいことだ。

ただ、勘違いしないでほしいのは世界征服がしたいとかそういうことではなく、ただ世界を壊したいのだ。今までは、その力がなくぼーっと生きてるだけだったが、この世界ではそれができるような気がしてきた。なんたってここは異世界、よく漫画とかの主人公たちはとてつもない力をもってこの世界にきている。自分にものそ力があるかも知れない。


「じじい、俺にも血代能力つかえないのか?」

「さぁ、試してみるか?」

「わかるのか?」

「そうだ、血の色を見ればわかる。血が黒色なんだ能力をもっている人は。」


どうやら、血をみれば解るらしい。そういえば、月経があったとき、俺の血の色は黒かったような気がする。血のかたまりというかドロっとしたやつがでたから、こんなもんなのかと思っていたがもしかして違うのか?


「じじい、ちょっと俺の血見てくれ」


俺は自分の親指を噛んでじじいに指を見せた


「おー、これはこれは黒のー。墨汁みたいじゃわい。おぬしも何かしらの血代能力をもっているそうじゃ。」


俺は歓喜した。これで俺の夢が叶う。


「どうやって、自分の能力を調べる?」


じじいに聞くとなんでも自分の血を飲むと自分の能力、使い方がわかるらしい。ちなみに血代能力をもっていない人でも血代能力者の血を飲むと能力がわかるらしい。しかし、わかるだけで使えはしないらしい。


さっそく親指からでている血を俺は飲んだ。すると明確に頭の中に自分ができることがわかった。今まで知らなかったことが不思議なくらいわかる。俺の血代能力は戻す能力らしい。これも使い方が頭の中に入ってくるがとてつもない能力だ。なんでも戻すことができるらしい。じじいが俺にしたようにけがも戻すことで治せるらしい。さらにさらにすごいことは時間や空間も戻せることができる。これはやばい、とてもいい能力だと思う。



しかし俺は気付いた。これは使えるが俺の欲しい能力ではない!

なぜなら、俺は暴れまくってぐちゃぐちゃにしたいからだ!この能力では世界を滅ぼすことができない。もっとビームとか力がめちゃくちゃ強くなるとかそういうのがよかったー。がっくし。


「おい、そんな落ち込んでどうしたのじゃ?はずれ能力だったかの?ワッハッハ」

「なんか、説明すんのめんどいから俺の血飲め」

「お嬢さんの血を飲んでいいのかい!?めちゃくちゃ興奮するのー」

「キモいわ、はよのめ」


じじいの嬉しそうなキモい顔に俺の親指をぶつけた。じじいが血を飲むと、だんだんその顔が驚きに変わった。


「おぬし、とんでもない能力をもったの」

「いうて、じじいも凄い能力やろ」

「確かにな、おぬしとわしが組めば世界を手にいれることも出来るかもしれんな」

「生憎、世界征服には興味ない。ただ、暴れまくって世界を壊したいだけなんだ」

「さすが、幻想砂漠にきた罪人なだけはあるのー」

「じじいも罪人だろ」


俺は別に罪人でもなんでもないけど、上手く話を合わせた。しかし、ここで死ぬだけと思ったけど。自分の能力もわかったし、せっかくだから外の世界をみたいなー。それに俺の戻す能力があればここの砂漠も抜け出せると思うんだよな。


「なあ、じじい。俺はこの砂漠を出ようと思う。じじいもくるか?」


じじいはとても考えていた。迷っているようにも見えた。


「実は、わしも出ようと思えばでれるのじゃ。ただ問題があってのー」


じじいの問題は2つあった。


まず1つは自分がばれはしなくても、なにか違う能力だということがばれることである。というのも、血代能力は代々家系でつながっていくのもであり、血代能力をもつ家系は絶大な権力をもつ、大抵が貴族や王族である。そして彼らは自分の能力がばれないために能力を隠すのである。これは暗黙の了解であり、マナーでもある。なぜ隠すのかは、自分の能力をしられることにより、相手が有利になるからである。自分の能力を対処されたりするためである。だからこそ相手の能力を聞いてはいけないし、ばれてもだめなのだ。


じじいは貴族らしいが、じじいの家系は代々治癒系の能力だと思われている。しかし、今回の砂漠を脱出することで治癒系でないことがばれることが問題なのだ。


そして2つ目、これは砂漠にいることからわかるがしじいは罪人だ。脱出したとなればすぐに駆けつけられてぼこぼこにされるらしい。いたいのはいやじゃといっていた。とりあえず罪人でありることはしじいが自分で悪いことをしてここにきているのでしらんと思った。


「じじい、本当にここで死ぬつもりなのか?」

「まあー、わしはおぬしと違い90歳やからのーでたとしてもなんもないし、家の面汚しだし、帰る場所ないし」


じじいはいじけた。年老いた老人がいじけるとても奇妙な光景だ。


なかなかめんどくさそうなじじいだが、このじじいの能力は凄い役にたつ。一緒に旅にでるなら一緒にいた方がいい。自称世界で5本の指の剣の達人らしいし。よし、仲間になろう。いや、仲間だと関係が浅い気がする。二人しかいないのだ、相棒になってやろう。このじじいはみた感じ寂しがり屋だ。相棒はなれは自分を大切にしてくれるだろう。


「じじい、年齢が気になるなら俺が戻してやる」


そういうと、じじいはあわてていたがおかまいなくじじいにさわり、若い頃に戻してあげた。


「どうだ?」

「おぬし、いきなりすぎるぞ!」

「なかなかのイケメンだな。じじい」

「うるさいわい、もうすぐ死ねる年だったのに。すごいピチピチの年齢になっとるわい!」


じじいは内心凄く怒っている。それは自分が12歳くらいの子どもになっているからである。この小娘はふざけているのかと思っている。普通、20歳くらいじゃろて!普通!!戻しすぎじゃ!


「なぜこんなにも幼い年齢まで戻したのじゃ!そもそも頼んでおらぬぞ!」

「すまん、初めて力をつかったから加減が…ハッ!」


俺は気づいたこれはつかえる。そう戻しすぎればいいのだ!そうすれば生まれる前まで戻してやればいいのだそうすれば肉体はたちまち消えてしまうだろう。ふふふふふふふ、これは俺の夢が行えるぞ。


「じじい!俺と一緒にこい!そして俺がお前の居場所になってやる!俺達は一蓮托生の相棒であり家族だ!俺はお前のこと面汚しとかいわないし大切にする!俺と一緒に暴れまくって世界を滅ぼそう!」


わしは感激した。わしは60年前からここにいる。それまでわしは何にもできんかった。ただ、能力をつかい砂漠のところにオアシスをつくり、ただ生きていた。家のものからは蔑まされ…思い出したくもない処刑の日、わしは外にでるのが怖かった。こやつといた2ヶ月間確かに楽しかった。わしはきめた、今さら罪を犯すことなぞ恐くない。こやつは少々いかれているが、死ぬときめていたんだ。こやつと一緒に世界を滅ぼしてもたのしいかもな。


「きめたぞ、わしはおぬしと共にいく。わしとおぬしは一心同体じゃ。共に世界を滅ぼそう。」


よかったー、まじ駄目とかいわれそうでびくびくしたわ。しかし、じじいと一緒かーふふふふふ、負ける気がしねー。ここから始まるぞ。




俺の夢が!




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

佐田次郎(転生後)

18歳 女

血代能力 戻す

見た目 とても可愛い。この世界ではトップクラスにかわいい。

髪の毛はお尻のところまであり、ボサボサ。 前髪もボサ

ボサ。色はピンク。本人はあまりこの髪色が好きではな

い。目もピンク色。もちろん本人は嫌がっている。

体型 小柄だからボンキュボンである。胸はでかく、尻もでか

い。本人も気に入っている。たまに、さわる。

身長は145cm

じじい

90歳(見た目は12歳) 男

血代能力 反対

見た目 絶世の美少年。周りが振り向く。髪色は白色、目も白色。

体型 細身にみえるが、がっちりして筋肉質。身長は155cm

昔は貴族で騎士団団長だった。剣の腕はとてもすごい。ちょっとやらかし、捕まり。幻想砂漠で60年間くらいていた。

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