第6話 ライバルとの共闘!超宇宙下町ロボ ギガドーン発進!
江戸弁分かんねw
前回、持ち前の酷すぎる歌で川鷺市救ったリュート!
その翌日、奇術ヶ丘高校の一年生は校外学習で東狂に行って行た!
「へーこれが東狂タワーかー!」
「スクランブル交差点すごいぜー!まるで何かのお祭りみたいだぜ!」
リュートは初めて来た東狂にテンションが上がる!
「東狂はいつ来ても飽きませんわね」
「ほんとほんと!川鷺とは大違い!」
いつの間にか園子と仲良くなってる百合香!君たちどうして仲良くなれたの?
「リュートさん、あくまでこれは遠足じゃなくて授業の一環ですからね」
担任のアンジュ先生も一緒だ!
東狂タワーとスクランブル交差点を見学する遠足とは一体何を学習しているのか分からないが楽しそうだから良しとしよう!
その後、一行は麻草へ!
麻草から見える数キロ先のスカイツリーを見て胸を高鳴らせるリュート!
「高けー!スカイツリーって天まで続いてるのか?」
「そんなわけないでしょw」
「でも雲で上が隠れてるとそんな気がしますわよね」
リュートは園子百合香と共に雷門を観光!
そんな時、リュートにとって聞き覚えのある声が聞こえた!
「ほーん……東狂ってみんな東狂弁話すんかと思うたら周りの人みんな英語やなw麻草やからかw」
リュートが振り返るとそこにはリュートの因縁の相手が!
「お前は……千菊!ここで会ったが1000000000000000000年目!
俺と勝負だ!」
「なんや自分。ボロ負けしとった決勝相手の異世界人やないかw
ええでその勝負!受けるで!」
リュートが拳を構え、千菊は蹴りの体勢!バチバチと火花迸り今にもバトルが始まろうという時……!
「やめなさああああああああああああああああああい!!!」
アンジュ先生がこちらにやってきて2人の間に入った!
アタマニゲンコツドカンドカン!喧嘩両成敗!
「いってて……いいところだったのに何すんだよアンジュ先生!」
「せやせや!」
最強勇者と言えども女のゲンコツは痛い!
「ゴホン……東狂校外学習の一番の目的、それは今から行く下町の工場見学です。今は授業中ですからね」
「下町の工場……せやねんワイらもそこ向かってたさかい!」
「まさかの」
「あなた達が一緒に見学する予定の難波総合高校なんですね。
じゃあ一緒に行きましょうか」
「俺の……リベンジは……」
ふてくされながらもリュートとその一行は下町の工場に着いた!
工場はいかにもなおっちゃん数人で経営してるような下町の下請け工場!って感じのところだ!
「なんか地味やな……東狂来てまで見学する価値ある?」
「こんなの見るぐらいだったらバトルがしたかったぜ」
工場見学に不満を漏らす男2人!
そんな2人にこの工場のオーナー足立区生まれで4000年前から江戸っ子の宇田川平八郎が反論してきた!
「舐めてもらっちゃこまrrrでぃ!ウチの工場はロボット作ってんでぃロボット」
「ロボットって……ロボットアニメに出てくるみたいな……?」
「てやんでぃ!こいつがそのロボットでぃ!」
宇田川平八郎はポケットからカードキーを取り出し、目の前の頑丈そうな扉にかざした!
ウィイイイイインドウズ!
下町の工場なのに自動ドアなのかーなんて思ってる場合じゃなかった!目の前に現れたのは巨大ロボ×2!青いのと赤いの!
「こいつらがこの工場で作ってる最強ロボ、ギガドーンとメガドーンでぃ!」
「「おおーーーーーーーーーーーーー!!!!」」
いつの時代もどこの世界も、男の子は巨大なロボットに興奮するものだ!
「これ、乗れんのか!?」
「べらぼうめぇ!あったりめぇよ!」
「ノルノルー!」
「それは午後の授業で槍マスカラもうちょっと待ってくださいね」
「「楽しみだぜー!」」
実は今は午前中だった!午前のうちにいろんなとこ周りすぎじゃない?まあいいや!
とりあえずご飯の時間になった!午前終わった!奇術ヶ丘と難波総合の生徒どもは近くの公園で弁当食べる!だけどそんな時!
「なんかまぶしいぜ……!?」
突然、空に無数の赤いブツブツが!ブツブツ結構まぶくてなんかだんだんどんどんでかなってる気がする!
「なんやこれ!」
「ついに始まりましたか……宇宙戦争」
「アンジュ先生、あれが何なのか知ってんのか?」
「あなた達は平和ボケしてて知らなかったかも知れませんが地球は今、別の惑星と戦争寸前の状況です。
その惑星の名は……ナンデ・ヤーネン星」
今明かされた衝撃の寝室!
「Nanderjänen……ドイツ語を使えばかっこよくなると思ってんのか宇宙人!」
「なんでやねん!日本語や!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!
突然リュート達の前の建物が爆発&炎上!!麻草の重要文化財が!!!
「本当に戦争みたいだなー!宇宙戦争、ワクワクするぜ!」
「アホ!関心しとる場合やない!なんとかせな死んでまうで!」
「そのためのロボット……だろ?おっちゃん」
「てやんでぃ!」
宇田川平八郎、リュート、千菊はさっきいた工場に駆け戻る!
「好きなほうに乗れぃ!」
「じゃあ俺青いの!」
「ワイは赤や!」
「ちゃんと名前で呼べぃ!青いのがギガドーンで赤いのがメガドーンでぃ!」
2人はロボットの背面のある乗り込み口から搭乗!
「すっげー!コックピットだー!」
リュートはいかにもなそれっぽいロボットの内部にワクワクドキドキ!!
「とりあえず弄ってみるぜ!おおー歩いた!すげーすげー!
こんどはボタンをポチッとな!手から剣が出てきたぜ!俺魔法剣士だからぴったりだぜ!」
ギガドーンが剣を試しにふるってみた!シュン!
するとなんということでしょう!剣を振るった衝撃波で工場が半壊したではありませんか!
「SUGEEEEEEE!TUEEEEEEEEE!!」
工場が半壊したら画面の右上に赤い文字で1KILLと表示された!倒した数を自動でカウントしてくれるようだ!
ばってん楽しんどるんはリュートだけやなか!
「ワイも行くで!レーザービームや!」
ビイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイム!!!
メガドーンの目からビームが!目がドーン!レーザービームで工場は全壊!
「こんにゃろう!建物壊すならエイリアン壊せぃ!」
瓦礫の下で宇田川平八郎が叫んだ!
その声を聞いてギガドーンとメガドーンは向上脱出!屋根壊れてるからジャンプでれた!
「じゃあたくさん宇宙人殺ったほうが勝ちってことで」
「ええで」
リュートと千菊は競い合いながら、宇宙人を殺す!
「最強武器レーザービームで劣等民族ナンデ・ヤーネン星人を殲滅や!10キル!」
空にある赤いブツブツ、あれ宇宙人の攻撃だからブツブツにレーザー当てれば宇宙人に当たる!
メガドーンが暫くレーザー当ててたら死体落ちてきた!タコ型宇宙人の!
あの高さから落ちたら死体だけでも結構な威力!東狂やば!
「なんで俺が千菊の死体処理までやんなきゃなんねんだよ!」
ギガドーンがめちゃくちゃ強く剣をふる!宇宙人の死体全部に衝撃波行くように!衝撃波すごすぎて死体東狂湾まで飛んでった!
これで安心!
「やっとー20キルー……ん?なんだあれ」
突如上空にUFO現れた!
このUFO強敵!特殊な素材でできてるからレーザーでも剣の衝撃波でもダメージ与えられない!
「我々ハ宇宙人ダウチュウ❕地球侵略スルウチュウ❕」
プライベート連絡回線に割り込んできたUFOに乗ってるナンデ・ヤーネン星人!
UFOの下の部分がウィーンって開いてそこから爆弾を投下した!
リュートはその爆弾を衝撃波で東狂湾に逸らす!あぶねー!
「あのUFO、どないすれば倒せるんや……」
「確かに外装は硬いけど、もしかしたら爆弾投下する時ウィーンて開くあそこならいけるかもしれないぜ!俺は爆弾処理するから、あそこ開いてるタイミングでレーザー打ち込むのは千菊がやってくれないか?
連携プレイだからキル数は俺もカウントな!」
「そやゆうても爆弾投下のタイミングなんか分からへんわ
他の宇宙人の相手もせなあかんから凝視してろちゅうんも無理な話やで」
2人が頭を捻らせていると、さっきみたくまたナンデ・ヤーネン星人がプライベート連絡回線に割り込んできた!
「地球人大シタコトナイウチュウネ❕」
「ってかこの声宇宙人に聞こえてんのか?姿とか見えんの?」
「丸聞コエウチュウ❕」
「じゃあ爆弾投下するタイミング教えてくんね?」
「打チタクナッタラ鬱ウチュウ❕」
「自分パチンコやないねん爆弾やぞ。そないな軽い気持ちで打てるもんなんか?」
「ソレガナンデ・ヤーネン星人ノ生キ方ウチュウ❕」
(ナンデ・ヤーネン星人ってなんか馬鹿っぽいぜ……
こんな奴らが異星を侵略できるほどの科学力を持ってるとはとても思えねぇな
打ちたい時に打つんなら打ちたくなるぐらい煽ればいけんじゃねぇか?)
「おい宇宙人!お前、他の仲間は普通に戦ってんのに自分だけそんなUFOに隠れて恥ずかしくないのか!?」
「ボ……ボキハUFOノ運転手ウチュウ❕ボキモ戦ッテルウチュウ❕」
「いやお前そのUFOで何した?何もしてねぇだろ!戦うのが怖いのか!?」
「ソンナコトナイウチュウ❕モウムカツイタウチュウ❕
爆弾投下ウチュウ❕」
UFOの下の部分が開いた!そのタイミングを狙って千菊操るメガドーンがレーザービームを打ち込む!リュートの読み通りそこは急所だったようで、UFOが浮いてられなくなって下に落下していく!
「アホか……煽り耐性なさすぎやろ……」
「ナンデ・ヤーネン星人……俺も思わずなんでやねんと言いたくなる相手だったぜ……!」
UFOが落下する軌道にギガドーンは剣を構えて待ち構える!
バッターリュート、タイミングよく剣をスイング!
ホームラン!UFOが東狂湾に飛んでった!
「ナンデ・ヤーネン星人ハミンナ本当ハ戦争ナンテシタクナカッタデウチュウ……❕」
「回線まだ繋がってんのか」
「デモ❕イセカイトッテ地球人ガ❕地球侵略シタライイモノアゲルヨッテ言ッタウチュウカラ……ブツッ」
そこで通信は途絶えた!
「伊勢界人……だと!?」
「クックック……バレてしまったか。最強勇者リュート」
途絶えた通信が復活!だが画面に映ってるのはさっきの宇宙人じゃなくて伊勢界人と謎の金髪おばさんだ!
「はじめマーシテ、最強勇者リュート。
ワターシは伊勢ハーラ。奇術ヶ丘の理事長アーンド川鷺市長伊勢界人の妻デース
実は今回の事件、ワターシ達が裏で操ってマーシタ!」
「はぁ?どういうことやワレェ!伊勢界人って川鷺市の市長やないんか?
それがこないなことしよって……辞職どころか国家反逆罪やないか!」
「エーネンエーネン!カイトには大義名分がありマースから!」
「こんな大量殺戮にどんな大義名分があるって言うんだよ!」
「魔王を倒すという大義名分だ」
「魔王だって!?だって異世界ファンタジアにおける魔王はお前と戦ってから姿を見せてないはずだぜ!なぜだ!」
「まず最初に我の経歴から説明するぞ。
我、伊勢界人は高校生の時にトラックに轢かれて死んだが、神のご好意で異世界で第二の人生を歩ませて貰ったのだ。
その時我が神に授かった力、それこそが世界初の超能力『能力覚醒』なのだ。」
「市長が世界初の超能力者……?だから奥さんが超能力者学校の理事長だったのか」
「そうデースよー」
「我の能力『能力覚醒』は我の近くで人が死にかけた時、その人を超能力者にしてしまう超能力なのだ。
我は異世界で最強の魔王を倒そうとしていた。魔王は膨大な数の魔法や技を使いこなす存在。強敵であった。だが魔王を倒す寸前の時、不幸にも我の能力が発動し魔王は超能力者になってしまったのだ!ただでさえ様々な能力を持っているのに超能力まで使われては敵うわけがない!我は降参したのだ!超能力を使われる前に!
これは風の噂で聞いた話だが魔王は現在魔王としてではなく、別の姿に化けて活動しているらしい。
いつ魔王が正体を現すか分からぬ。その時の為に強い人材を育成しておく必要があったのだ」
「それで作りマーシタ奇術ヶ丘」
「我が治安の悪化と根回し活動で超能力者を増やし、妻は作った学校で戦力の育成……完璧ではないか!」
「どこがだああああああああああああああああああああああああああ!!!
それってつまり魔王が現れるかもしれないって未来に怯えてるってことだろ!?かもしれないに怯えて大量殺戮して……そんなの愛されてないことに怯えるメンヘラと一緒だぜ!」
「汝に何が分かるというのだ!かもしれないに備えるのが災害対策!市長の仕事なのだ!」
「だけどその災害対策で治安を悪化させたら駄目じゃねぇか!それこそメンヘラだぜ!」
「ぐぬぬ……」
「それにな、魔王が現れたって大丈夫だ!
俺は最強勇者リュート!魔王だってきっと倒せるはずだぜ!」
「最強!!勇者!!!リュート!!!!!!!!!!
失念していた……!我がそのことを忘れていたとは……すまない最強勇者リュート」
市長がそう言うと、さっきからずっと続いていた宇宙人の攻撃が止んだ!なんか一件落着?
「とりあえずもう二度とこんなことはすんなよ」
「承知した……これからは川鷺の平和のために尽力しよう……」
そう言い残して、通信回線はキレた!
「戦争……終わったんか?」
「みたいだぜ」
「ワイ398キル」
「俺400キルだぜ!」
「リュート最初ロボット乗った時工場の人1キルしてたやろ。マイナス1や」
「1引いても399で俺の勝ちだぜーwww」
「……次の勝負では負けへんで!」
「望むところだ!またバトルしようぜ!」
共闘した2人の間には友情が芽生えていた!めでたしめでたし!
リュートと千菊が工場のとこまで戻り、ロボットを降りた!
そこで園子と再開!
「全く、心配したんですのよ!」
園子が泣きながらリュートに抱きつく!園子の大きなおっぱいにリュートのハートはドキドキ!
「園子……」
「うわーんですのおおおおお!」
「園子、リュートはその様な関係だったのだな……」
「応援しマース」
ひょっこりと伊勢界人&伊勢ハーラが現れた!
「市長!」
「最強勇者リュートよ、汝が魔王を倒せる器であるかを確かめるため、試練を与えようぞ!」
「第1話でチラッと言ったかと思いマースが、リュートさんの地球留学は交換留学デース。お互いの世界で最強の人を交換するプロジェクトデース。
リュートさんが最強でアール為ニーワ、その交換相手を倒さなアカーン。
その人は奇術ヶ丘最強の超能力者デース!そのウチ一時帰国すると思いマースから楽しみにしててくだサーイ!」
「奇術ヶ丘最強の超能力者……燃えてきたぜ!
どんな強さを持つのかワクワクするぜ!」
これにて第一章は完結!第二章をお楽しみに!
「それにしても……異世界やら魔王やら
途中から話理解でけへんかったんやけど……ラノベか何か?」
そう!ラノベといえば次回はラノベの話!
次回「小説家になろう!平成世代に捧ぐ黒歴史小説!」に乞うご期待!
ここまで読んでくれてありがとうございます!
飽きっぽい私がこの小説を書き続けてこられたのは読者の皆様のおかげです!
第二章はさらに盛り上がっていく予定なのでお楽しみに!