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最強勇者!異世界留学生リュート!  作者: なも
第1章
5/8

第5話 音楽のまちかわさぎ!独立宣言!

中世ファンタジー風の異世界から、最強勇者が神奈山県(かなやまけん)川鷺市(かわさぎし)にやってきた!

超能力、ホビー、ブラック企業、スポーツ、音楽……なんでもありの異世界で最強勇者リュートはどう生きるのか!

そう、これはリュートが更なる高みを目指し、真の最強勇者となる物語!



ABSOLUTE!

火花迸れ勇者の剣 ぶちかませ最強の魔法

最強勇者は今日も世界を救う

さあ行こう ready battle!


強くなるためやってきた 強いのがいる異世界


超能力 ホビー 労働者 スポーツ 音楽 なんでもアリだぜッ


ABSOLUTE!

熱き友との本気のバトル 倒せ宿命のライバル

最強勇者は常に高みを目指す


異世界 最強 俺なら 地球も!

さあ行こう Another world!



前回、マナのない川鷺市外で千菊(せんぎく)達に敗北したリュート!あれから一週間が経った今でもリュートは悲しみと悔しさに明け暮れていた!


「くっそ……なんでただの地球人に俺が……」

「元気ですですの……準優勝ってだけでも凄いですわ」

「みんなそう言うだろ!最強じゃなきゃ意味ないんだ!」


久しぶりに登場した市長の娘園子が励ますも、励まされない……


「リュートが市外で力を使えないなら、別の力を使えるようになる必要がありますわね」

「別の力……?」


ちなみに園子は異世界も魔法も信じてないので、精神的な要因でリュートが市外で力を使えないんだと思い込んでいるぞ!


キィィィィィィンコォォォォォンカァァァァァァァンコォォォォォオオオン!


「チャイムが鳴りましたわね。1時間目は音楽ですので音楽室に行きますわよ」


園子とリュートは席を立ち、音楽室へ向かう!


「今日から合唱の授業だっけか。俺歌うの苦手なんだよな」

「それは大変ですわね。川鷺市は音楽のまちかわさぎと言われるほど音楽が盛んな街。重大なことは全部ライブバトルで決めてますの。村八分になりたくなければ歌の練習をオススメしますわ。

見えて来ましたわね音楽室」



ドン☆

音楽のまちかわさぎ!独立宣言!



「今日から合唱コンクールの練習が始まります

今回の課題曲は『ああ川鷺(かわさぎ)我が祖国』

じゃあ早速一人づつ歌ってみてください」


「ああ~かわさぎ~ わ~がそ~こ~く~(そこくー)」

「ああ~かわさぎ~ わ~がそ~こ~く~(そこくー)」

「ああ~かわさぎ~ わ~がそ~こ~く~(そこくー)」


「じゃあ次はリュートくん。市外から天候してきて難しいかもしれないですけど歌ってみてください」


リュートはマイクを構えて、歌う!


「ヴォォォァァアアアアアア!!!ガヴァザギィィィィ!!!ヴァグァズォ!グォ!グヴヴア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!!!!!!!」

「「「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」」」


リュートの歌唱力にクラス中が衝撃を受けた!


「なんですの……!?この歌唱力は!!!」

「ひどい!!!ひどすぎる!!!世の中にこれほど酷い音楽があるなんて!!!!!」


皆の反応にリュートは悲しくなって顔を伏せて黙り込んでしなった……!

いつもは明るいリュートのクライス型(暗い姿)に皆がザワザワし始め、励ましの言葉をかけるものもん!


「げ、元気出せよ!」

「練習しればそのうち上手くなるさ!」

「そこまで酷いのかよ……俺の歌は」


やっぱり励まされない!


「リュートくん、私をお手本にしてみて」


そこである少女が立ち上がった!


「百合香!」

「私も沢山練習して上手くなったタイプだから。

じゃあ行くよ!」


第3話に登場した新聞部の美少女、麻生百合香(あさおゆりか)

彼女はマイクを構え、歌い始めた!


「ああ~かわさぎ~ わ~がそ~こ~く~(そこくー)

ああ~かわさぎ~ わ~がそ~こ~く~(そこくー)

じん~るいの~ゆりかご~ にほ~んいちの~キャピタル~

すき~すぎだ〜かわさぎ〜 すき~すぎだ〜かわ……」


百合香の美声が途切れる!数秒後……!


「なによなによ!こんな街大っ嫌い!川鷺(かわさぎ)なんてみんな滅びればいいの!」


百合香が突然キレた!


「えっ」

「もういやこんな悪魔の街!独立よ!戦争をおこすの!!!」

「あっ待ちなさい!」


そんなことを叫びながら音楽室を出てった百合香!


「なんだったんだ……あの百合香……」

「えっえーっと、それでは授業を再開したいと思います……」


先生が授業を再開しようとした時、またもやハプニングが!


ゴゴゴゴゴゴゴドドドドドドンドンドンドンドン!!!!!!


「なんだこれは……地震か?」


震度4ぐらいの揺れが音楽室を襲う!


「いいえ、これは地震ではなく……戦争ですの!」

「「「「せ、戦争~~~!?!?」」」」


突如始まった戦争!リュートは一体どうなってしまうのか!?

続きはCMの後で!



突然ですが川鷺中央(かわさぎちゅうおう)テレピ テレビショッピングの時間です。


「ところで最近健康に気を使ってますか?」

「健康に気をつけたいのはやまやまやなんやですやけど、ナンから試せばいいのか分からなくて……」

「そんな時にはコレ!マナ(すい)!」


デン!という音と共に透明な水の入ったペットボトルが現れた。


「マナって最近話題になってますけど、どういう効果があるんですか?」

「マナを体内に取り込むと、なんとコスモの力でアストラル世界との交信できるんです!」

「すご~い!早速ご解放いいいですか?」

「無論!」


ぷしゅぅぅという音と共にペットボトルの蓋が開いた。


「あぁ~!マナの音ォ~!」

「このマナ水、通常価格ならーダ一ス4980円のところ、なんと今なら3980円!3890円です!しかも全国どこでも送料無料!(仲縄県、離島を除く)

さらにさらみ!24時間以内にご購入のお客様に限り、おまけに日本をプレゼント!」

「凄い!これは破格すぎますね!」

「24時間以内ですからお急ぎください!電話番号は044……」


その時、テレビの画面が急に写り変わる。


「緊急ニュースです!川鷺中(かわさぎちゅう)が大パニックになってうわああああああああああああああああああああああすなあらし」



川鷺市は戦火に包まれた!

逃げ惑う人!泳いで川鷺だしゅつを図る人!心中する人!いろんな人がいた!

リュート達はというと、打倒麻生を目指して戦場を歩いていた!


「まさか、麻生さんがこんなことをするなんて思わなかったですの……」

「これって百合香1人の力なんだろ?あいつは一体どんな能力を持ってるんだ?」

「彼女の能力は土泥傀儡(ゴーレメスト)。土からゴーレムを作り出す能力ですの。何体でも作ることはできるみたいですのでこれはフルパワーでやってますわねきっと」


久々に出てきた超能力者という設定!


「くっそ……なんかマナも少なくなってきた気がするぜ……

戦争というよりテロだぜコレん……n」


ドンドンドドドン!

リュートが惨状を見渡していると図太い音が聞こえた!


「なんだこの音」

「多分それがゴーレムの足音ですわ!行きますわよ!」



リュートと園子は音の聞こえたとこに向かった!そしたらゴリラみたいなでかさのゴーレムがひぃふぅみぃ……ご退位る!


「ゴギャッグルオンベブゼブブビダビデーッ!」


奇声をあげながら一般市民の家々を破壊する5体のゴーレム!

そしてその中心に百合香がいた!


「百合香!何やってんだよ!」

「リュートくん……?私は今復讐をしてるから邪魔しないで!」

「復讐……百合香の過去に一体何があったんだ?理由次第では味方につくぜ」

「私が住んでいるのは川鷺市最北端の町。川鷺市内は南北に長くて南と北では文化が全く違う。だけど川鷺市は南を中心に回ってる。川鷺市って市名だって南の地名だし、治安が悪かったのも昔は南のほうだけ……

昔はそれで納得していた。支配されてるってだけで害はなかったし

でも市長が伊勢界人(いせかいと)になってから北部は変わった!不法移民が大量に来て治安が悪化……そして遂には日本最大のテロ事件まで……全部あなたの父親がやったことだよ伊勢園子(いせそのこ)

「父を代弁して謝罪しておきますわ麻生百合香(あさおゆりか)

しかし街を壊すことは許せませんわ!そんなにお父様がお嫌いならお父様1人に復讐してくださいます?一般人に迷惑かけたら迷惑ですの」

「だったら伊勢界人に合わせなさいよ!」

「ここにいる」


突如百合香の後ろから声がした!

振り返るとそこには川鷺市長伊勢界人 (別名英雄KAITO)が!


「お父様!?」

「伊勢界人……あんただけは絶対に許さない!私と北部独立をかけて勝負して!」

「よいだろう。だが戦うのは余ではない。リュートだ」

「!?」


突然市長から使命されたリュート!どうしてだ!?


「なんでリュートくんと戦わなきゃいけないの!?人任せにせずあんたが自分で戦いなさいよ!」

「街を守るのは勇者の役目なのだ。あとこの小説の主人公がリュートなのだ」

(なんか戦争始まってからマナ薄くなってる気がするからあんま勝てる自信ねぇけどやるしかねぇなコレ……)

「いいぜ!最強勇者としてやってやるぜ!」

「しかしマナの木が燃え僅かなマナしかない今、例え最強勇者といえども超能力者に勝つのは大変。そこで川鷺(かわさぎ)式のバトルで決着をつけてもらおうぞ!」

「川鷺式バトルだと!?」

「ポチッとな」


市長が懐から取り出したボタンを押すと、ギゴゴゴゴゴッと地鳴りがした!コンクリートこわれる!

コンクリートの床を突き破って出てきたのはなんとライブ会場!


「川鷺市は音楽のまちかわさぎと言われるほど音楽が盛んな街。重大なことは全部ライブバトルで決める」

「嘘だろ……」

「やった!これならたとえ相手が最強勇者でも勝てる!」

「じゃんけんで勝った方が先行だ」


市長にそう言われ、リュートと百合香はじゃんけんの構えをする

「「さいしゃぁーグーじゃんけんぽい!あいけぇしょっ!しょっ!しょっ!」」


激戦の末勝ったのはリュートだった!


「先行は負けフラグってことわざあるよね」

「負けフラグも何も、俺には負ける要素しかねぇよ……」


リュートが周りを見渡すと、いつの間にか大勢のギャラリーが!

リュートにも羞恥心というものがある!この大勢の中で酷い歌を晒すのは拷問だ!


「諦めちゃ駄目ですの!」

「!?

園子!俺の歌声を知っているのになんでそういうこと胃炎だよ!」

「確かにリュートの歌は下手ですの!だけど、思いっきり心の底から歌えば、きっと勝てますわ!音楽に大切なのは自信!自分を出して思いっきり歌うこと!リュートの気持ちを歌にのせるんですの!」

「園子……!

俺の気持ちは百合香を止めて川鷺の破壊を阻止したい。そのために百合香を絶対ぶっ倒す!」

「無理よ!リュートくんの歌唱力じゃ何をしても無理に決まってる!」

「俺その子の言葉で分かったんだ

俺にしかできない歌い方があるってことをよ!」


リュートはマイクを構えた!


「いくぜ!」


リュートが指パッチンをすると伴奏が流れ始めた!


♪~♪~♪~


「あぶぞびゅうううううううううっ!!!!

ビババボビバビベ!ぎゅうじゃどづどぅでぃいいいいいいい!ぶぢがばぜぇ!ざいぎょおどまヴォオオオアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」


リュートの超絶歌唱力が炸裂!園子の励ましで自信を取り戻したことにより威力は倍増だ!


「み、耳がぁぁぁ……」


百合香のあまりの歌唱力に圧倒されている!


「ざいぎょうびゅぶじゃヴぁ!ぎょぼヴぉ!ぜがびぼずggggggggggggggoogle!!!

ザビボー!じぇじぇじぇ!」


圧倒的なライブによってギャラリーが次々と失神していく!!それは関係者も例外ではなかった!

川鷺市長は失神し、園子と百合香も満身創痍といった感じだ!


「耐えるんですの……(わたくし)……!」

「ボエ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」



そして数分の時が過ぎ去った!当たりは死体の山だらけ!


「びぜグアアアアい!ざびびょぶ!ボベババビビュボ!

ザビボー!じぇじぇじぇ!」


リュートのライブ、終演!



「あれ……?みんな倒れてるぜ

俺が夢中で歌ってる間に何があったんだ?」


リュートの歌声が消えると、死体の山から園子と百合香が顔を出した!


「終わったですの……?」

「まだ耳がぐわんぐわんする……」

「さあ今度は百合香の番だぜ」

「分かってるよ」


百合香はふらふらの体でステージに立つ


♪~♪~♪~


「ら、ラララ~、らららりらー…………」


何ということだ!百合香の歌があんまり上手くない!


「恐らく本気を出したリュートの歌には音感やリズム感を狂わせる効果があるのですわ!こんな技を生み出すだなんて……流石最強というだけのことはありまですわ!」


「らららら……らららら……

もうむり!!私の負け!」

「やったぜ!」


百合香の降参によりりリュートの勝利!


「あんな歌に負けるのは認めたくないけど、今の私の歌を晒すよりはマシ……

市長は気を失ってるしリュートくんの好きにして」

「じゃあそのさっき言ってた日本最大級のテロ事件ってやつを教えてくれ」

「ggrksと言いたいとこだけど今は電波が届かないもんね

教えてあげる

私が小学生の頃学校でテロ事件があったの。その事件で私は幼なじみを殺された……

その時私は聞いちゃったの!テロリストと市長が密会しているところを!これは絶対に繋がりがあると見た!

何の因果かその時超能力目覚めちゃったし、復讐の機会があるかと思って入ったのが奇術ヶ丘(きじゅつがおか)市長の嫁もいるし」

「市長の嫁?」

「お母様のことですわ。うちの理事長やってますの」

「ふーん

そういえば全然関係ないけど超能力ってどうやって目覚めるんだ?」

「死にかけた時に目覚めるっていうのは判明してますわ。だけどそれ以外にも条件があるみたいですけど詳しくは判明してませんの。あと理由は不明ですけど川鷺市に多いですの。でも学園トップの超能力者(そのうち出てくる)は北七州(きたしちしゅう)で目覚めたと言ってますし川鷺市に限った話でもなく……よく分からないですわ」

「北七州ってどんなとこなんだ?」

「川鷺よりも治安の悪い街ですの」

「まさか……!

死にかけると超能力が目覚めることがある……そしてこの世にある超能力者学校は奇術ヶ丘(きじゅつがおか)高校ただ一つ。市長がその権利を行使して治安を悪化させ、人が死にかける状況を人為的に生み出しているとしたら……?」

「「…………!!!!!!」」



崩壊した建物の影で寝転んだ市長が謎の金髪おばさんと一緒にいた!リュート達が話している間にコッソリ移動したんだろう!


「ついに勘づかれマーシタネ。カイト」

「ならば本格的にいくとしようではないか

近いうちに川鷺だけではなく東狂(とうきょう)汚浜(よごはま)まで巻き込んだ大災害を起こす」

「そしたら我が校の生徒数は倍増デース。いづれは多阪(おおさか)博高(はたか)でもやりマショ」


市長は天井に向けて手を伸ばし、暗黒微笑(ダークネススマイリング)


「クックック……超能力者増幅計画の始まりだ!フハハハハハ!!!」





「ごめんなさい……あの時は生理前でイライラしてて……

自分の行動が市長の思うツボになってたなんて……」

「まあ気にすんなよ」

「生理前なら仕方ないですわね」


戦争の翌日の学校は前日の戦争の話で盛り上がった!


「それにしても川鷺にはマナの木ってのがあるんだな。知らなかったぜ」

「マナの木はお父様が市長になって急に川鷺中に植え始めた木ですわ。あれ一体なんなんですの?川鷺以外では見ませんし」

「俺の故郷にも似たような木があったんだ。世界樹って言われててものすっごくでかいんだぜ」

「へぇ~~~ですの」



川鷺市を救うという勇者としての指名を果たしたたことによって、最強勇者としての地震を取り戻したリュート!めでたしめでたし!

なんと次回は早くも第一章の最終回!

最強勇者!異世界留学生リュート!第6話「ライバルとの共闘!超宇宙下町ロボ ギガドーン発進!」に乞うご期待!

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