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【挿絵131枚+漫画78頁有】ヒトくちばなしっ!B&C  作者: ほやざ
16くち「西から東へ追いかけて!僕から逃げるなバートラント!!」
228/270

16くち 22


飛行機の出航時間が近づくと、ダンケとバーゼルとハニーダリーに見送られて、二人は家を出た。

タクシーでサンフランシスコの夜景を眺め、道中、父と母がいる実家の明かりがついているのを横目に通り過ぎ、眠気で目を擦りながら飛行機に乗り込むや、バートとマシューはブランケットを借りて、座席でお互いに背を向けて眠りについた。


挿絵(By みてみん)


次に目覚める頃の日本では、お互い、ひとりで日本に来た頃とは全く違う立場になるだろう。

卒業までおよそ半年の時間が、二人にはあまりに短すぎるように思えた。

いっそのこと、いつだかバートが言ったように、卒業した後も時間が足りないと考えるのであれば、バックパッカーになって世界を見て回ると言う選択肢を残しておいた方が、卒業までの時間をずっと気楽にポジティブに考えられる気がする。だって、まだ逃げ続けられると言うことだもの。


それでもマシューが、あと半年と言う期限を守ろうとするのは、これ以上何を引き延ばしたところで、誰の為にもならない、この期間こそが最適なのだと思っているからだ。

ならば今はネガティブな考えでも、将来の為になることを信じてみたい。



ドイツの詩人、作家、自然科学者、法律家、政治家である、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ曰く「馬で行くことも、車で行くことも、二人で行くことも、三人で行くこともできる。だが、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない」


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