さよならオタマさん
ついに決別のとき。
ガリガリ君はオタマさんと分離されるのである――
一週間前。
かかりつけの病院が『去勢の時期は十ヶ月を目安に』を推奨していたので、ちょっと都合により一ヶ月のびたが電話してみる。
その病院にもよるだろうが、ガリガリ君がお世話なっているところでは定休日と午前中のみの日を抜かせば、次の日から受付可能らしく、まあ一週間後にお願いした。
前日。
「今日がオタマさんとの最後の夜だよ」とガリガリ君に宣告。
夜の8時以降はメシは水以外ダメだと電話で尋ねたとき言っていたので、それも一応伝え、8時きっかりに皿から撤去。
…ガリガリ君、うろうろ。
エサを強請るため私に張り付く。
なかなか私が動かないため、鳴いてみる。……無駄と知りうろうろ。
うろうろうろうろうろうろうろうろうろうろ……いつになく目力を発揮!プレッシャーをかけるが無駄と知り、またもうろうろ。虚しく一鳴きし、うろうろ。
そして、諦めてふて寝。思い出し鳴き、うろうろ。
永遠のうろうろ……(恐らく)
当日朝。
エサ皿の前でスタンバイ。壁に貼られた『8時以降メシ駄目!』の紙を無言で見つめる。
受け身ではダメだと思ったのか家族全員のストーカーを始めるが、全員が全員「諦めろ」と言うもんで、諦めてソファーで寝て待つことにする。
きっと、いずれエサが出て来るだろうことを祈って……
診察時間。
「え…え?」みたいな顔してた。
そして預ける前にまず体重をはかり(3.3kgだった)、お腹やら股関節?やらを触られて、元気だったかどうか、体調が悪くないか聞かれ、問題なかったので午後の診療時間が始まる4時以降に迎えに行くことに。
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待ち時間の雑談。
病院によりけりなのでしょうが、去勢手術で10800円。
もし、検査等(血液、ウイルス等)も受けるとしたら別途で約25000円。
ガリガリ君は元気でしたし、完全家猫で関係あるかわからないですが多頭飼いでもないので、家族との相談により去勢手術だけにしました。
その際、病院側から強制的に全て受けるように言われることもありませんでした。六割は検査をするようで、しない方も勿論いますよどうしますか〜?な程度の話をばしましたが、ま、飼育環境なり猫の普段の体調なりで決めればいいのかなあ、と思いました。
検査をするのは手術で具合が悪くなる子もいるらしいからだそうで、予防接種…で比べるのはどうかなとは思いましたが注射を受けても元気にしてたんで大丈夫かなあ、と。
で、支払いは前払いでした。現金、カードも可であります。カードが使えないって病院もあるのかな?
あとは、お迎えの時間になるまで、用事を済ませつつ「もう取られちゃったかな〜まだかな〜」と、そわそわ待っているだけでございます。
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再会。
家での過ごし方の説明を受け、術後の傷口チェックのため三、四日後にまた病院へ来るように、と。
しっかり受け付けにて去勢後・避妊後のエサをすすめられて(買わなかったですが…)帰宅し、ガリガリ君はめっちゃ気になるんでしょうね……何度も何度も股を舐めている。そして、腹が空いているので股を舐めてはエサ皿の前に座るを繰り返しております。
ま、……なんだろ、「ない!」っていうより萎んだって感じだ。ふくふくとしていたサクランボが熟れ過ぎてしわしわになったような。
術後はぐったりしているか、興奮してソワソワするかのタイプがいるみたいです。ガリガリ君はソワソワした後、ぐったりキャットタワーの定位置で寝ることにした模様。
水は迎えに行ってから一時間後に少量を与え、吐かなければ徐々にいつもの量を与えていいそうです。
また、エサは夜の8時以降、いつもの半分の量を与え、大丈夫なら明日にはいつもの生活に戻ります。
以上、さよならオタマさん報告でありました。
ちなみに、エリマキトカゲになるのかな?と思ったら、猫のまんまで帰ってきました。
※追記※
屋外でも過ごしている猫は、さらにノミ取り処理をしなければならないらしく、そのお金もかかるとのことでした。
・経過一日目
飲食しても吐かずに、今朝も大丈夫だった。いつものエサに病院でいただいた去勢・避妊した猫用のエサのサンプルを少し混ぜて食べさせてみた。
うん、どっちでもいいらしい。エサはまだ悩んでいるが、調整すれば今までのエサでもいいような…
エサ皿に入れたものは全て喰うわけでなく、もともと自分で調整して食べていたので、去勢後はよく食べる――ていうのも、なんとか自分でやってくれるかもしれない。
また、家の周囲に野良猫が進出し、ストレスのせいかスプレーをやり始めていたが、今のところしていないようだ。まあ、手術してすぐだからかもしれないが、家に戻って来てからマーキングに忙しくなるのかなと思っていたが、それどころではないご様子……
そして、オタマさんがなくなる原因――病院に連れて来た私を嫌がるんではないかと、以前の風呂事件みたいになるかと若干不安であったが大丈夫だった。
・経過二日目
ふむ…落ち着いて来ると、やっぱり手術前と後ではエサの食い付きが違うかもしれない。…ただ、手術前日の夜から術後の夜まで食べられなかったから――の食いっぷりなのかわからないが…エサは、前より食べるようになった。少量だけ残っている感じだ。
それでも、知り合いに聞いていた話よりは、ガリガリ君は違うように思う。
エサは皿に入れられた分だけ全部食べちゃうとか、食い物を探してフンフンフンフン嗅ぎ回って歩くとか、ゴミ箱漁るとか、そんな様子はない。
おもちゃの好みもそのままにシンプルな紐が好きだし、ビミョーな歩き方だったのも戻った。顔付きは目付きの悪さも同じだし、甘え下手だが甘えん坊のストーカー気質だって変わっちゃいない。
人が作業しているのをジッと待ち、イタズラっていうイタズラもしない。何か資料を書いていても邪魔してくるわけもなく、ただただ終わるのをストーカーして待っている。
ああ、でもクルクルクルとずっと鳴いているのはおさまった。やっぱり発情期であるのがでかかったようだ。今では、顔を近づけたときに「クルっ」て短く鳴くぐらいになった。
外の野良猫の鳴き声に反応しなくなった?ようにも見えるし、体をすりすりマーキングも減ったかもしれない。スプレーしようと尻尾を高く上げ、お尻を小刻みに揺することもしていない。
毎日何が楽しんだろうか……なんて思うこともあるが、今日もぐて〜っと伸びきってラグと同化している。
――というわけで、病院に連れて行こう。
・傷口チェックのために病院ヘ行く。
オタマさんのあったところは今は手術のせいで腫れているが、そのうちペッタンコになると言われた。
傷口は、気付けば舐めていたものの化膿していることもなく、良好。抜糸することもないのでまた病院ヘ行くこともない。
料金650円を払い帰宅する。
待合室にて、他の猫さんと交互に鳴いていたが、何か話でもしていたんだろうか?
兎に角、無事、去勢出来ました。




