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今日から下僕。  作者: こさじ
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自分が何者であるべきか


 猫を飼ってみて思うこと。


 時々、自分は猫に対して何者であればいいのか?と悩むときがある。

 「そりゃ飼い主とペットだろ」「家族でしょ」と、言われて終わるような質問だけれど、自分は、母猫にはなれないと思っている。理由っていう理由はないが、ガリガリ君と母猫の様子を見ていたからかもしれない…

 しかし、それなら自分は猫にとって何なのか? …いや、自分が猫に対して何者だと思えばいいのか――


 遊びの誘い(足に齧り付いたり、爪でしがみつかれたり)を受けて、遊んじゃいるが猫じゃらしや俵ら君や大好きビニール袋、新聞紙、トイレットペーパーの芯、紙袋やらで相手をしてもカブガブガブガブ。

 元気があって良いことだけどね…こんなに痛いものなのね。例えあまがみでも爪を切ってても、痛いよ…


 という訳で、しつこい噛み付き攻撃に対処すべく辿り着いたのは、『猫』。

 やっぱり猫だ。家族であるけど、猫は猫なんだなと思うと、猫に倣うしかない。


「シャーっ!」


 ガリガリ君がどう捉えたかはわからない。でも、猫のシャーは怒っているからというより「これ以上は辞めて!近付かないで!あんた、敵なの⁉」な意味合いらしいと調べた結果、私はそう感じたので、


「訳)あんた、それは攻撃ってことなの!痛いんですけど!」


 そんな意味でシャーした。

 威嚇…じゃないんだ。痛くてビックリしたんだよ、的な気持ちを込めて、おっかなびっくり声にしてみた。


 そうしたら、ガリガリ君は、びょんっ! て飛び跳ねた。跳ねたが、私に言われたのか恐らく確認すべくもう一度足に噛み付いて来たので、先程よりも少し弱気で言ったら足にじゃれつくのを止め、足の隣に寄り添って横になった。


 痛かったということをわかってくれたんだろか?


 猫にはなれんし、猫というものを教えられる母猫には絶対なれないが、多々ある猫というものを読み、猫マネなら出来るだろう。

 こちらの気持ちのまんま伝わってるかどうかわからない。正しいことかどうかもわからない。でも、数ある猫情報から猫が何者であるか、またガリガリ君の様子から探り、私は彼にとってボス猫の心境で対峙しなければならないのかもしれない。


 ときには


「お前は、敵か否か――」


 下僕の仮面を脱がなければ… 


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