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今日から下僕。  作者: こさじ
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食欲増進計画


 やっぱり運動量を増やすことだろう。


 人が移動するとついて歩いてくるぐらいの猫さんなのですが、それが子猫だからか、寂しがり屋だからかわからないが、インフルであまり構ってやれなかったせいで食欲が落ちていた。以前よりもべったり…までいかずとも人の近くにいないとダメなようになってしまったと思う。

 気付けば、お気に入りだったキャットタワーのお家で高見の見物もしなくなった。ソファーに座れば、ローテーブルの下か背もたれ部分、もしくは隣で一緒にソファーに座るようになった。


 うーん。


 ただ、遊ぶ時間が減った――それだけではないような気がして、でもどうしてやるべきかいい案が思い浮かばない……

 そこで、猫の飼い方本をちらちらっと読んでいると、猫の玩具の作り方が掲載されていたことを思い出した。

 一緒に遊んでやる、尚且つ新しい玩具で刺激し、運動させれば、腹が減って自然とエサを喰うのではないだろうか?


 と、いうことで、着なくなったフリース生地の服を使って、俵型の玩具を作った。

 大きさは、だいたい10センチ四方の布で作るので大きくはない。それを15個。

 フリース生地なので床を滑り、更には中に詰めたのはビニール袋なのでふむふみすると音が鳴る。また、全てを積み上げて、猫さんが思いっきり激突して崩しても痛くない。ガリガリ君は、その崩して四方八方に転がっていったのを追いかけ回すのが好きらしく、全部壁際に追い詰めた後、設置場所でお座りして積んでくれるのを待つのである。近くに誰もいなくれば、恐らくだが…「積んで積んで」と呼びに来る。


 で、お山を作ると――「おりゃっ!」とばかりに猫パンチ。猫パンチ猫パンチ猫パンチ、びょんびょん飛び回って、繰り返すこと十回。その後、満足気にエサを食べるようになった。


 玩具を作る前までは、50グラムのエサを半分食べるか食べないかだった。それが、俵玩具で遊び始めてから徐々に増え、ウンチの回数も一回になっていたところ、朝晩二回と元に戻った。


 元気になって何より。

 こんなに楽しんでくれるなら、生地がまだ残っているので作れるだけ作ってやろう。そんな今日この頃であります。


【へっぽこ下僕の冒険】


*裁縫レベルが1上がった。

*下僕は“まつり縫い”を覚えた。

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