表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐  作者: 誠也
9/13

なんでなんだ

「で、裕太、さっきのメールの内容はどうだったんだ?」


風呂場で裕太に体を洗ってもらいながら話を聞く。


「えっとね、まずは司法解剖の結果が出たんだけど、死亡推定時刻は5月5日23時頃で、遺体から睡眠薬の成分が検出されたらしい。」


睡眠薬ってことは、夏希が俺に睡眠薬を飲ませたのか・・・。でも、夏希は実家に居たから殺したヤツは別にいる。


「あと、阿部達也くんについてだけど、現在○○市で一人暮らししてるそうだけど、事件当日は友人と○○県に旅行へ行ってるんだ。これも泊まった旅館の人が確認してるからアリバイはあるらしい。」


達也も犯人じゃない。じゃあ誰が・・・。


「笠井さんは今、夏希さんの周りを調べてるって。・・・大丈夫明菜?」


裕太が心配そうにこちらを見る。


「大丈夫だよ、裕太。」


なんとか笑顔を作って返す。裕太に大丈夫とは言ったものの、心中穏やかじゃない。夏希が俺を殺す手助けをしたかも知れないんだよな・・・。なんでなんだ!なんで、なんでそんな・・・。頭の整理がつかないまま風呂を出た。

ベッドについても、悩みがどんどん増していくだけだ。すると、奈央がやって来た。


「明菜、どうしたの?何か怖いことでもあった?大丈夫よ、ママとパパがいるからね。」


そう言いながら、奈央は俺の体を優しく抱き抱えた。

奈央・・・。その優しさのお陰で少し落ち着く。今日はもうずっとこのままでいたいな。そのまま奈央の腕の中で眠りについた。


・・・


夏希が誰だか知らないヤツと一緒に楽しそうに話をしている。


「夏希、そいつ誰だよ!」

「もう雅樹には関係ないでしょ。行こう、○○さん。」


夏希が誰かわからないヤツに取られてしまう。待ってくれ、行かないでくれ、夏希!


・・・


翌日、目を覚ましたとき、まだ少しモヤモヤが残っていた。夢のせいだ。

裕太は今日も仕事。裕太の休日は土日祝日なので、今日を入れてあと4日間はこのままか。笠井さんも調べてくれているし、今は続報を待とう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ