未知との遭遇
数十年がたった。ダンジョンは魔境の様な状態になり、死亡者は1000人を超えた。
幾ら何でも死に過ぎだろう。この世界の人間はどれだけ危機感が薄いのだろうか。
ある日いつもくる様な動きの人間とは全く違う人間が現れた。スイスイと全ての罠を避けていく。魔法や砲などで何度も狙撃するのだが一発も当たらない。だが、その動きは危なっかしく、とても戦い慣れた人間のそれには見えない。
しかし、それも疲れたようで壁際に座り込む。しばらく眠るかと思ったが、人間は後ろに倒れ、頭を打ったようだ。回転扉が開く。
しばらく頭をおさえていたが、痛みがひいたのか、宝箱に向けて歩いてくる。
流石に苦労して見つけた宝箱が空っぽというのもかわいそうなので、宝箱内に転移する。
人間は宝箱を開けて、俺を掴む。俺は変化スキルにより、人間の指に移る。こいつなら死ぬことはないだろう。
『よろしくな』
俺は念話により人間に話しかける。人間は驚いた様子だったが、言葉を返してくれた。
「よろしくね」
今さらだが、鑑定により相手のステータスを確認する。
名前 セーラ
種族 ハーフエルフ
性別 女
職業 シーフ
レベル 3
攻 12
防 7
素 11
器 21
スキル パッシブ 短剣術
幸運
アクティブ 鍵開け
観察眼
水魔法
木魔法
思った以上に弱かった。だが、いろいろと特殊なステータスだ。成長すればかなり強くなるだろう。
因みに俺のステータスはこんな感じだ。
名前 未設定
種族 指輪
性別 なし
職業 魂の指輪
攻+1 ×3
防+1 ×3
素+2 ×3
器+2 ×3
スキル パッシブ 共鳴
魔力認識
魔法欄
魔導
アクティブ 鑑定
経験値ボーナス
マップ
変化
念話
魔力感知
罠設置
魔法 光魔法
火魔法
洪水魔法
錬金魔法
宝石魔法
念動魔法
風魔法
地魔法
水魔法
闇魔法
精霊魔法
氷魔法
雷魔法
電磁物理魔法
重力魔法
木魔法
障壁魔法
付与魔法
幻影魔法
球獣魔法
空間魔法
毒魔法
魔石魔法
魔法昇華魔法
召喚魔法
核撃魔法
浄化魔法
細菌魔法
情報魔法
罠魔法
ちょっと増えすぎたかもしれない。珍しいものだけ鑑定を掛けてみよう。
幸運
パッシブスキル
物事が都合の良い様に働く。
観察眼
アクティブスキル
弱点や効果等が見抜ける。
情報魔法
魔法
脳や書物等から情報を引き出す。
消費魔力 15
魔導
アクティブスキル
魔力を操作、譲渡、吸収できる。
分かった事が二つ有る。一つ目は人間の名前がセーラだということ。二つ目はセーラも相当チートだったということ。
疲れた