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夏灯りの夜  作者: 気楽用
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night visiting

夜のお墓に参ってはいけないよ。


御霊の静かな眠りを邪魔してはいけないよ。


もしも自分の愚かさに気付かずに彼らを起こしたら、


掠れた風をまとい、何処からともなく押し寄せる波の音を頼りにしなさい。


それはご先祖様からの最後の助け舟。


ヒトクチさんがやってくる前にすぐにそこから逃げなさい。


ヒトクチさんには×がない


ヒトクチさんには×がない


ただヒトクチさんからは逃げられない。


……夏が近づくと僕の祖母は必ずこの話をする。


なんでもこの地域で代々言い伝えられているものらしい。


正直、夜に墓参りなんて闇が深くて足元が危ないからする気も起きない。


だからこんな言い伝えの真偽なんて自分には縁がないからどうでもいい、


そう……その日が来るまで僕はずっと無関心で夏を迎えていたのだ-


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