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初めてのことばかり

沙織は滋賀県の守口という駅にいた

しばらくすると、30代半ばぐらいのスーツ姿の男性が声をかけた

「三上沙織さんですね、私、東西スタッフの水野です」

「はい、三上沙織ですよろしくお願いします」

「じゃぁ早速事務所の行きましょう、私の車の後を突いてきてください」

そう言われ、お互い車に乗り込んだ。


10分ほどで事務所についた、駅から少し離れた雑居ビルに派遣会社の事務所はあった

車を降りると、どうやら水野の車にもう一人女性が乗っていた

会議室に通され、水野は書類を取りに行っている間に

沙織はもう一人の女性に話しかけた

「私、三上沙織です、ヨロシクね」

すると相手は、小さな声で

「相原真紀です」

と言って頭を下げた

見たところまだ10代か20代前半に見えた。

「私27歳です、相原さんはおいくつですか?」

と聞くと、

「19歳です」

と答えてくれた。まだ若く人見知りをしているようだった

 しばらくして、水野が戻ってきた

「えっと、ここまでの交通費を生産しますね」

沙織は拘束のチケットを渡し車のメーター数を告げた

高速代とガソリン代が出るのだ

相原は隣りの駅から来たとのことで、電車代を受け取っていた

次に水野が出した書類は、緊急連絡先だった

ちょっと戸惑った沙織だか、実家の住所と父の名前を三上義夫と書いた

全部の書類が書き終わって水野が

「実は寮になる部屋はこれから探して契約するので、しばらくはホテルから仕事に行ってください

 ホテルから工場は少し離れているので、私が送り迎えしますので」

そう言うと、事務所からホテルまで二人を連れて行ってくれた

「明日の朝8時に迎えに来ますから、ロビーで待っていてください」

それだけ告げて水野は帰っていった

相原と沙織の部屋は隣同士だった


沙織は相原に食事に行こうと誘い、沙織の車で近くのファミレスに行った

食事をしてる最中いろいろと話をした

どうやら、相原は母の再婚相手とうまく行かなくなり家を出ることになったらしい

しばらく隣り街の祖父の家に身を置き仕事を探していたそうだ


二人は初日の仕事に備えて早めにホテルに帰り眠りについた


 朝8時ちょっと前にロビーに出た沙織

相原はまだ着てない、タバコに火をつけ一本吸い終わっても相原は来ない

仕方ないので、部屋に迎えに行った

すると、ぼさぼさ頭の相原があわてて出てきた

「寝坊しちゃったみたい、もう向かえきてる?」

「まだ着てないよ、急いで降りよう」

二人は、急いでロビーに降りていった

ちょうど二人がロビーに出たときに水野の車が入ってくるのが見えた

 工場までは来るまで15分くらいだった

敷地の中にいくつかの大きな建物があった

その一番奥の建物に案内された、中に入ると広いワンフロアになっていて端にいくつかのブースがあった、水野はそのかなのブースに二人を連れて行き

「もうすぐ始まるから、ここで座っていて、今日は工場の案内と安全教育だけだから緊張しないで

 それから、仕事終わる時間に僕はここで待ってるから」

そういって帰って行った

二人のほかに何人か座っていた

その中の一人の男の子の話だと、派遣会社は3社はいっているという

同じ派遣会社からは、3人が定員だと聞いた

どうやら、沙織たちの派遣会社のもう一人はドタキャンしたらしかった

 しばらくすると、定年間際のような男性が現れた

「さて、はじめようかね」

とその男は言いながらノートをみんなに配った

「私は皆さんの相談役の斉藤です、ここで働いていて困ったことや相談ごとがあれば何でも私に言ってください、皆さんが働きやすいようにするのが私の仕事です」

そう言いながら、ビデををつけた

安全教育のビデオだった。

「ここに出てくる注意事項をノートに取ってください、あと気になる事や質問があれば書いておいてください。質問は後で受け付けます」

1時間ほどビデをを見た

沙織と相原は派遣が初めてなので、必死でノートを取った

その後、別の棟の事務所らしきところで、IDカードに張る写真を撮った

IDカードは食堂でも使うらしい、お金をチャージしてそれで支払いをするのだ

社員食堂で、お金のチャージする機会の説明があり

そのままお昼休憩になった。

やっと一息ついた感じで緊張のせいか疲れてしまった

お昼からは工場の組織の説明や、自分たちの実際に仕事する現場を見学した

いろいろな作業をしているラインがある

「みんながどこのラインに入るかは、明日の朝発表します」

と斉藤が言った

沙織は特に質問もなく、一人になってしまったのだから、どんな仕事でもしなくちゃいけないと思っていた。

ようやく、初体験の長い一日が終わった

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