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プロローグ
この作品は家族のあり方、ゆがんだ考えなどをといたフィクションです
朝の7時、分娩台の上で昨日の夜から陣痛と戦っている
今は落ち着いているが、次の分娩に備えて意気を整えている
産婦人科は朝食の時間
サンドイッチと紅茶が運ばれてきたが、食べられるはずもない
母が分娩室に入ってきた
「少し食べないと、生まれるとき力で無いよ」
「そんな子といっても食べられないよ、もうそろそろ陣痛来るから出てって」
力なく答えると、母は出て行った
まもなく3315グラムの大きな女の子が生まれた
子供の顔をみて、言葉無く涙が止まらない