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始めてしまいました…自粛できなかったのは、ひとえに作者が煮詰まってしまったからです。申し訳ありません。。。orz

歌姫リーリア。

容姿的なイメージは『桜』。見飽きない美しさ。


散る、その姿の潔さは兎も角、儚いイメージではない。大地に根を張る『木』としての桜そのもののイメージで作り上げた女性だ。…あくまで、外見と初期設定は。

しかし、遊んでいくうちに性格がだんだん自分に似てき…というより、自分の仮想キャラとして付き合っていったせいか、最終的に残った設定は、外見のイメージと「黄金の光」と称された歌声。


…おうごんのひかり、ってどんな歌声だよ。確かにくすんだ金褐色の髪と琥珀色の瞳は「黄金」だけどさ。


まぁ、傾国とまではいかないけど、そこそこの美人さん。好みの問題があるから、ランクとしては上の下、もしくは中の上、という中途半端な外見ってところだ。

特上クラスにならなかったのは、自分の仮想キャラとして位置づけてしまったからだろう。


ゲームとしては兎も角、逆ハーは、どうも趣味じゃない。周囲にいる男全てが自分に好意を持つって…なんだかねぇ。

大事にされるのは嬉しいけど、愛だの恋だのは一人で充分。…まぁ、夢見る乙女って年でもないけどね。


ちなみに、リーリアの初期設定は16歳。ってことは、今の自分の年って16なのか?娘よりも年下じゃない。うわ。





息子達に落とされたのは、シェロンという国。「ロウエン」という港町でゲームスタート…もとい、これからの生活の第一歩。


ちなみに、こんな国私は知らない。


私の遊び相手は、レンだったり、レギオンだったり、二人の部下だったりで他の設定はあくまで、大雑把にしかしていなかった。国の設定や抱える情勢にまで目を向けていない。

そんな設定がきちんとされた話は別にある。周囲に内緒でホームページを作って、こっそり活動していた世界がそれだ。


ヒースキングダムとは縁も所縁も…全く無いとはいわない。世界観は似たり寄ったりだから。



でも、そこと「ここ」は違う。

曰く「村人Aにも名前があり、生活がある」だ。確かにそうだ、天界があり、冥界がある。当然人には人の世界がある。


働かざるもの食うべからず。これは実の母に叩き込まれたモノの一つ。楽できるならそれに越したことは無い、と思ってしまう

のだけど、いかんせん貧乏性がそれを許さない。

おかーさま、貴女の教育は偉大だ。

ありがたいことに、リーリアにはこの歌声がある。加えて、小遣いと称して、彼らが与えてくれたものは、金貨二枚分の金額。

レギオンが与えてくれた知識によれば、日本円にして、金貨一枚20万円程度。物価水準は当然低いので、贅沢しなければ半年は暮らしていける金額だ。二枚だから、一年、か。小遣いにしては多すぎる気がするけど、良しとしよう。

この辺りの治安は領主と街の警備をする騎士達が優秀な為、極めて高いらしい。だが、女性の一人旅というのは決して安全とは言いがたい。

基本剣と魔法が跋扈する中世に近い文化水準に設定しているのだ。とはいえ、学生の頃にかじった当時の「色々な」文化に頭を抱え、上下水設備の設定だけはしっかり現代風になっていたりする。

我ながらいい加減な発想だが、暮らす分には衛生的で安全な設定だとおもう。うん、そういうことって大切よね。


だが、あくまで「それだけ」だ。


自分に許された防衛の為の魔法は、あくまで身を守ることが前提条件で人を傷つけるものではない。

「魔法は我らの管轄。やろうと思えばどこまでも強くなれますが、母上はそれを望んでいらっしゃらないでしょう?」

苦笑と共に出されたレギオンの言葉を思い出す。うん、その通りだよ。

「正直俺達としては、強い魔力を持っていてくれたほうが安心なんだけどな…お袋、そういうの嫌いだし、なんかいい保険があったら…」

最後のほうの独り言は殆ど聞こえなかったけど、そこまで過保護にすることは無いと思うけどな。何かあっても自分の責任だし……。


<そりゃ、こっちに引っ張ってきた責任もあるからだと思うぜ?>

「否定しないけど、分不相応ってものでしょ?」

<一応、この世界の真の創造主さまだから、どれほどの力があっても問題ないと思うけどな>

「重たいものはいらない…って、肩が…え?」

<気付くの遅すぎ。ほんと迂闊な性格してるよな>

「……ブラン?」

<正解。流石はお袋さま>


ブラン。半魔でレンの使い魔。カミサマが使い魔っていうのも変だけど、最初に浮かんだのが、白い猫を膝の上に乗せてくつろぐレンだったので、この設定にしたのだ。

それ以来、彼の腹心であるヴィダとともにレンの傍らに何時もいる。



肩の上の白い猫は、私の頬に甘えるように体を摺り寄せた。

「なにマーキングしているのよ?っていうか、レンは?」

<ヴィダがついているから心配ねぇよ。マーキングなんてしてねぇし>

いや、猫って擦り寄って自分の臭い付けするし。

<俺は『半魔』だってば。…深層意識は無理だけど、表層の思考は読めるから考えるだけでいいぞ。でないと、危ない人になっている>

はっと気づくと周囲の人たちが慌てて視線を逸らす。だろうな、猫相手にぶつぶつ独り言を呟くって、確かに危ない人種だと思われても否定できない。

あーでも、使い魔扱いなら魔法使いって思われているかな?それはそれでご遠慮したいけど。


<主がお袋さまがこの世界に慣れて、安心できる環境に落ち着くまで傍にいろってさ。まぁ、半魔だからある程度魔法は使えるし、ボディガードくらいは出来ると思うぜ>


…本当にあの子達は。


苦笑を浮かべ、肩にいるブランの首を撫でてやる。

(よろしくね。『白虹の炎魔殿』)

<あははは、俺のふたつ名、よく憶えていたな>

ふふふ、自分のネーミングセンスの在り来たりさに落ち込んだ記憶があるからね。――ふたつ名、か。そういえば。


「漆黒の風魔」

【お呼びか?】


肩で毛を逆立てているブランを宥めつつ、突然足元に現れた大型犬…もとい、狼を見て笑いかける。

(久しぶり、って言うのかしらね。シュルツ)

【ご健勝そうで何よりだ。我も主の命を受けまかりこした】

<来なくていいっ。お袋さまには俺だけで充分だ>

【そなたの指図は受けぬ。我に命じることができるは、主とご母堂のみ】

<お袋さまぁ~>




…面白いから放っておこう。


ちなみに、四大精霊に由来する彼らは、他に「紅蓮の水魔」とか「蒼穹の地魔」とかが居る。

絶対声に出して呼びはしないけれど。




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