知らない気持ち
翌朝、収納魔法を使って雑にテントを片付けて、私は再び旅路についた。
「ふあああ。眠りにつくと起きるのがつらいなあ。」私の後ろを蜘蛛やら蛇やらオオカミやらがぞろぞろとついてくる。ところかまわず使役魔法を使っていたら、いつのまにか大所帯になっていた。
「ちょっと!私にくっつくなあ!スカートめくれるし気持ち悪いし最悪なんだから!」
そんなことをいっていると、私の前に大きな人影が現れた。
「我は巨人族の王!して、この森の長である!貴様が私の支配下の魔物を従えている不届き者か!!殺してやる!!」
などとほざくので、ここは試しにと、私は最大火力の魔法をうってみることにした。
「不届き者はそっちだよ。あなたはこれから後悔する」
私の周りに多数の紫色の魔法陣が展開される。同時に、私のオーラが解放される。
「なっ!?貴様は一体何者だ!?」
「この世界で、今一番高位の魔法は何?」
私は魔法を展開しながら問う。
「え!?ええと、、ゆ、勇者パーティの魔術師のギガライトニングか、聖王国の聖女のギガホーリーライトです!!」
巨人は涙ぐみながら言う。私はにやりと笑いながら、
「そう。エクサダークネス!!」
その瞬間、森は絶望の闇に覆われ、私が使役していた魔物以外すべてが死滅した。木は私中心になぎ倒され、葉は消失、生き物は黒く染まり、動くことはなく、静寂に包まれた。
「あっ・・・。やりすぎちゃった!」
私は振り向いて使役していた魔物に笑いかける。彼らは完全に怯えきっていた。
私はなんとなく使役魔法を解除した。魔物は一瞬でその場を逃げ去り、私は一人になった。
「なんか、さびしいな」
夕刻、私は一人で歩き出した。
数日後、共和国首都ランデル、臨時議会
「何だって!?森が壊滅!?」
「調査によると、何らかの闇の力らしいぞ!木々は倒され、生き物は大半が黒く変色し死亡したのだと!!」
「強大な魔力反応もあったとか!!」
「帝国の攻撃か!?そうだ、近くの村であるモースはどうした!?」
「残念ながら、全滅と」
「くそ!あそこは帝国との国境近くだぞ!侵攻してきたらどうする!!」
「どうすることもできん!今は森の調査と国境の軍備拡大だ!!」
「一体何が起きているんだ・・・」




