凱旋
私たちは戦地を離れた後、首都ランデルに戻っていた。
「それにしてもすごいですね~」
見渡す限りの歓声。町は国を救った勇者の凱旋で大盛り上がりだ。
「さすが勇者さんって感じですね~」
「普段はみんな俺たちを気遣って普通に接してくれてるからな!こういうときしかあいつをねぎらえねえんだよ」
「ガーターさんの言う通りよ!だから今日はみんなで楽しみましょうね~!報酬もあるだろうし!!」
「うふふ♡新しいアクセサリーでも買っちゃおうかしら♡」
「みんなほどほどにな~」
(勇者も大変そうだな・・・)
ひとしきり楽しんだ後、私たちはまた居酒屋で今後の方針を立てることにした。
「次はどこへいくんですか?聖王国へ?」
「それもそうだが、聖王国は案外遠いんだ。北の王国から亜人の大陸イルミを横断してやっとアクセリ大陸だ。」
「大陸横断って、そりゃバカみたいな長旅になるぞ!」
「だから、旅の暫定的な目標としつつ、目の前のことを片付けていくって感じかな」
「じゃあ、まずは?」
「北の王国だな。この前遠征したばかりだってのに、またなにか不穏な気配がしてるらしい」
「はあ~、この前いったところなのに、こまっちゃうわね~♡」
「お前もついて来いよ、セレナ。保護下とはいえ仲間は仲間だ。おいていくわけにはいかないからな」
「はい!」
こうして、私は仲間とともに新たな長い旅路へと出発するのだった。




