壊滅した森林にて
森に入り、私は探知魔法に示された位置へ向かった。私の魔法のせいで闇の瘴気が濃く、迷う安そうだ。ちなみに、オーラでばれないよう、完全に消している。今の私は、魔法を使えないただ剣を持たされたか弱い村娘でしかないのだ。
(!魔物の群れ・・・。でも一体どうして?魔物は普通異種族では群れないはず・・・・)
「誰だ!?」
(!!)
私は外に出る。そこには紫がかった皮膚の、男がいた。
(魔族!!久しぶりに見たわ!でも、何故魔族が?ボル大陸で戦ってる話じゃなかったっけ?)
「小娘か。警戒して損だった。今なら殺さないで逃がしてやるよ。ただし、ここで俺に会ったことは誰にも言うなよ?」
「あなた、こんないっぱい魔物を集めて、何をする気?」
「決まっているじゃないか!!勇者を捕らえるのだ!!」
「そう、なら、ここは通さないわ!!」
「ほう、私と剣を構えるつもりか?ただの小娘が私に?笑わせるな!」
私は相手に向かって突進し、首にめがけて剣を振るった。
「甘い!!」
首に到達する前に剣で止められ、はじかれる。その隙に私の方へ切っ先が飛んでくる。私はそれをはじき返し、受け身をとった。
「なかなかやりますねえ。褒めてあげましょう」
「あなた何者?どうしてこんなことするの?」
「さあ、私にはわかりませんねえ!!」
今度はあっちから仕掛けてくる。首・・かと思ったけど下から剣が飛んでくる。私はとっさにかわしつつ、後隙を追撃する。しかし防がれる。
そこから互いに猛攻を続ける。右上から来たら右上に剣を向け、左上からいこうとするとはじかれる。そんなことが高速で行われた。
(私と拮抗するなんて!技量だけなら勇者をも上回る・・・。こいつ、本当に何者・・・?)
「くっ!?認めよう!あなたが私と並ぶ強者だということを!しかしこのままでは埒があかない。魔法を使わせてもらう!!」
「っ!?ずるい!!」
「ハハハ!!何とでも言うがいい!!これは戦争だ!!勝った方が正義なのだ!!」
相手は剣術に織り交ぜてキロファイアーを打ってくる。
(くっそ!魔法が使えないから分が悪い!なら・・・)
私は戦闘を離脱し木陰に潜む。
「ハハハ!!降参か!?」
あたりは静まりかえる。そこに私の気配は存在しない。
「・・・どこに行った!!出てこい!!」
その瞬間私は奴の背後から急接近し背中を斬った。
「!?グハッ・・」
「これが本当の闇討ちってね!」
「貴様・・・どうやって気配を消した!!」
「この闇の瘴気は私の魔法によるものだ。私が操れるのは当然。私の気配を隠し、逆にあなたの気配を探ることで、視界不良の中でも正確にあなたを突くことが出来る」
「化け物め・・・」
「あ、そうそう。あなたは死なせない。ヒール」
「な!?貴様、魔法が・・・」
「あなた、多分誰かから差し向けられたんでしょ?なら言っておいて!勇者には、このセレナが指一本触れさせないってね!」
そうして私は戦場へと戻った。




