戦争
「こ、これが、戦争・・・」
私たちは壊滅した森を警戒しながら通り、帝国と共和国の国境に到着した。
「セレナ!ここからは俺たちの仕事だ。お前は少し後ろからみていろ」
「そんな!私一応仲間ですよ!仲間をおいて戦うのですか!」
「仲間だからだ。Dランク冒険者を戦場に出したらどうなるか、わかるだろう。相手は練兵を重ねた帝国の兵だ。もちろん我が軍も練兵された精鋭たちだが。」
「要するに、雑魚は引っ込んでろって訳だ、セレナ!」
「ガーターはあれでもセレナちゃんのことを気にかけてるんです。口が悪いのはいつもですので、許してあげてくださいね!では、私たちは行ってきます!」
「が、頑張ってください!!」
「うふふ♡最初から戦う訳じゃないわよ♡これでも交渉しに来たんだから♡相手が素直に引き下がるのなら、戦いはしないわ♡まあ、そうはならないでしょうけど」
そうして、みんないってしまった。
(また一人になってしまった・・・。まあ、ここで勇者パーティの力でも見ておきますか!)
しばらくすると、戦場から声が聞こえてきた。
「聞けえ!俺、勇者は帝国に警告する!これ以上、我が祖国に侵攻するならば、俺は共和国の味方となり貴殿らを断罪する!!」
(うおお~かっけえ~!私も魔王だったときあんなこといったのかな~!!覚えてないや!!)
それでも戦いは終わらず、勇者パーティが動き出した。
(ないとは思うけど、危ない場面があったらばれないように助けないと。なにせ、私にとって唯一の仲間だし)
「聖断絶剣!!」
戦場に光の柱が出来る。その瞬間、周りが光に埋められた。
(うお!これが聖断絶剣!なるほどすごい威力だ!!)
閃光が途絶えた瞬間、百人くらいの遺体が勇者の前にあった。
(これは勇者といえるのか?まあ、勇者の祖国を滅ぼさんとする帝国が悪いか・・・)
「見ろ!!これが聖なる鉄槌だ!!帝国よ!覚悟しろ!!」
(やっぱり大丈夫そうだな。他のみんなは・・・)
よく見ると、マナミさんはパーティを包むようにシールドをはり、ガーターさんは素早い剣さばきで圧倒、サーレさんも魔力量で圧倒しているようだ。
(私が出る幕はないかな~。ああ、一応敵の奇襲がないか、探知魔法で探っておこう)
「探知魔法、展開。・・・っ!?」
(後ろ!?森の中か!!しかもこれは、魔物の気配!!いやまて、すぐに出てこようとはしていないようだ。なら、ここは私が出向いて、時間を稼ぐ、あわよくば倒すべき!最近戦ってなかったからちょうどいい!念入りに準備していこう!!)
「斬撃完全耐性解除、魔法完全耐性解除、せっかくだから魔法も封印して、剣だけで戦おう。これなら対等に戦えて楽しめるはず!!」
私は召喚魔法で鉄の剣を召喚し、自分の最大の得意であり攻撃手段、「魔法」を使わない縛りを自分にかけて、意気揚々と森に出かけた。
「ガーターさんには及ばないけど、一応生まれ変わってからずっと剣術をやってきたんだから!そう簡単には負けないわよ!!」
(もしもの時は、縛りを解いて魔法を使えばいいしね!)
「ここは私が、みんなを守るんだから!!」




