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そこはゲームの中でした

 僕の魂の叫びは、完全にスルーされちゃってて・・・


 あっちで話は盛り上がって・・・はいないね。

 ボソボソボソとドルフさんが何か言ってるなってのは分かるんだけどさ。

 え?お前は何をしてるんだだって?僕は4匹のお世話で毛繕いしてる最中だよ。


「ノード、ドルフが言ってたことクソだぞ。」


「ノード君、ジムは頭に血が上っちゃってるから、フェアちゃんがどんな目にあってたか話すね。」

 ジムはムッとしているし、ミュウも怒りを我慢しているみたい。

 何があったんだろ?まぁ、予想はある程度出来るけどね。

「フェアちゃん、回復魔法がうまくいかないからって、殴られたり、蹴られたりしてたそうなの。

 うまくいったときは何もされなかったみたいだけど。

 魔獣との戦いでファンブルしたときなんかは、戦闘が終わった後に、剣で切りつけられて、他の仲間を回復するまで、自分の回復をさせて貰えなかったそうよ。」

 は?なんて?

「そいつらが言うには、危機感が無いし、自分の事じゃ無いから失敗するんだっ言われたんだって。」

 拳を握っている事に気が付かないくらいには僕も頭に来てるみたいだよ

「でさ、怪我させられて回復をしてるときにファンブルしなかったの?」


「ファンブルしたそうよ。それでも、気合いが足りないって更に切りつけられたりされたんだって。」


「僕達が強かったら・・・」


「そうね。今じゃ返り討ちね。」


「あいつらもどんな目にあわされるか分かったもんじゃねぇしな。」


・・・・沈黙の後


「ドルフさん、ゲーム辞めちゃうのかな?」

 僕が聞くと

「辞められないそうなのよ。」

 ミュウが首を振りながら言う

「は?なんで!そんな目にあった世界に居たいとか普通思わないでしょ!」

 僕が大声だしたゃったから、4匹がビックリして僕に爪を立てるけど、怒りで痛みを感じない。

「シャーっ!フーフーフーって威嚇するの辞めてね。

 驚かせちゃったのは悪かったって思うけどさ。」

 僕は怒り収まらない状態で4匹に言うと、爪を立てるのをやめて僕の四方で丸まってしまった。

 ちょっと、ビックリさせすぎたかな?震えちゃってる・・・、は、どうでも良くて


「何か理由があるの?」


「それがね、フェアちゃんご両親にかなり我が儘言ってゲームを買ってもらったみたいなの。

 それで、辞めるに辞められないんだって・・・」

 いやいやいや、意味分からないからね、それ


「あと、ああみえて根性あるみたいでな、奴等を見返してやりたい。とも言ってんだわ。」

 強いなぁ


「それでね、ギルドにパーティー募集している人が居ないかなって来たみたいよ。

 始めの町に居る異世界人なら、そこまで強くないだろうし、自分でもついていけるかもしれないって思ったんだって。」

 強かだね


「それで、僕達とパーティー組んでも良いって言ってるの?」


「それなんだけどね、

 あの4匹が凄く可愛いし、自分が飼っていた猫に似ているから、一緒に居たいって。

 私達はオマケみたいよ」

 ミュウがクスクス笑う


 この子達は可愛いからねぇ。そうかそうか。


「で、どうするよ?」


「そんな目にあったのに、続けたいって言ってるなら、断る言葉は無いよね。」

 人は怖いけど、猫が居れば怖さも薄れるってところなんだろうしね。


「ノードはそう言うと思ったよ。」


 ギルドに移動して、パーティーにドルフを仲間に入れる。

 おじさんが、事の次第を聞いてきたから、ジムとミュウが詳しく伝えてた。

 おじさんの顔が真っ赤になったまま奥に入っていっちゃった。

 受付のおねーさんは、カスがって凄く悪い顔で言ってた。


「で、問題なんだけど、僕達ってまだ討伐系の依頼を受けたことが無くて、レベル1なんだけど、受けられる依頼って有りますか?」


 受付のおねーさんがキョトンとした顔をして、


「え、何を言ってるの?レベルが上がってない?何の事?あなた達で、依頼をいっぱいしてたわよね?成功報酬も貰えてたわよね?」


 ん?どういうことだろ?レベルは戦わなくても上がるの?ん?わからないぞ?


「あ~っ!!!」

 いきなり、受付のおねーさんが大声を出す。

「あなた達、冒険者カードはどうなってるの!」

 冒険者カード?貰って無くない?


「あちゃ~っ。冒険者カードを提示してないんだね。

 ほら、早く冒険者カードを出しなさいよ。

 え?無くした?」


「おねえーさん。僕、そんなカード知らないよ?貰ってないし。」

 って僕が言うと、おねーさんは、あって顔をして、引き出しをあけてゴソゴソし始める。


「冒険者カード~!」

 どっかの青いタヌキですか!


「ごめん、ごめん、これ、私が持ってたんだった~。」

 なんで、どうして?


「テイマーと召喚術師、重戦士って珍しい職業だから、冒険者カード作成に時間がかかっちゃってたんだった。

 出来たときに、あの事件があって忘れちゃってたわ!」

 ごめんごめんと頭を何回も下げてくる、おねーさん。ポンコツかなぁって思ってはいたけど、リアルなポンコツだったよ!


「で、さっきから1人漫才してるけど、その、冒険者カードの説明をして貰えるかな?」

 笑顔のミュウ。目が一切笑ってないけど。


 おねーさんの説明は以下の通り

①名前②性別③職業④レベル⑤スキル⑥獲得経験値

の順に表示がある。

 僕の冒険者カード、面倒だから、カードって冒険者ギルドの人は言うんだって。僕のカードは

 ①ウース・マイン・ノード

 ②男性

 ③テイマー

 ④1

 ⑤テイム

 ⑥13000

 って書いてある。


 やっぱりレベル1じゃないか。


「よかった~。ちゃんと経験値は貯まってるね。」


 ステータス画面を確認したけど、レベルとかは表示されてない。

 能力が数値化された物が表示されているだけ。

 これ、カードとステータス画面見ながらレベルが上がった時に操作するみたいだな。

面白いと思われたら、ブックマークして頂ければ幸いです。

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