87 サンクレイド王国編 part06
アリス
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ミクリ「アリス!次はどうするの?」
アリス「次って?」
ミクリ「このサンクレイド王国でのやることは終わったでしょ!」
アリス「終わった。」
ミクリ「だから、次の国はどうする?」
アリス「次の国ねぇー。」
サラ「ポンコツ!」
アリス「ポンコツ言うな!今はアトラクションのことでいっぱいなんだ!有り余る金!」
サラ「サンクレイド王国のね!」
アリス「制限のないアトラクションの数々!」
サラ「普通なら、サンクレイド王国の民のお金だから、サンクレイド王国の民に返すでしょ!」
アリス「うるさいな!今せっかくいい気分に浸っているのに!
そう言われると返さないとダメみたいになるじゃん!」
ディネ「サンクレイド王国の民に返すべきでしょ!」
アリス「そんなぁ!王子の報酬だけだと、思う存分にアトラクションができないじゃん!」
ディネ「仕方ないでしょ!
あっ!それから、王子の報酬から、新化粧品の代金は引いておいたから!」
アリス「なんだよ!新化粧品って!」
ディネ「アリスは知らないの? 新しい化粧品のシリーズが出て、今人気なのよ!」
アリス「なにそれ!いらないでしょ!」
ディネ「必要経費でしょ!必要経費!」
サラ「僕も高級レストランを予約したから!必要経費で!」
アリス「コイツらは!ロクでもないから!
それに比べて、ノームはいいよね!
よく働くし、お金は使わないし。」
ノーム「僕、今度、魔法大学の大学院に行くので、王子の報酬から、入学金と授業料を前払いで振り込んでおいたので!」
アリス「ノーム!お前もか? どいつもこいつも!
アトラクションの規模を縮小しないと!」
ミクリ「それで、アリス!次どこ行く?」
アリス「今はそれどころじゃない!どこでもいいよ!」
ミクリ「南下して、ジュノン共和国かルディア共和国、東に戻ってラッセン王国だけど。」
アリス「ダメでしょ!全部行ったじゃん!」
ミクリ「だから、聞いているのに!」
フノン「北の港から、船で、南方のまだ行っていない国へ行くのは?」
アリス「いいじゃん!それで!」
アリスたちは、北の港に向かった。
小さな港で、漁業基地になっていた。
交易船は無く、漁船しかありません。
アリス「漁船しかないよ! 大きな商船は?」
ミクリ「聞いて来たけど、ないって!」
アリス「えーそんな!」
ミクリ「交渉してみたけど、南方に行く漁船も無かった。」
アリス「詰んだ!」
フノン「もう一度、明日当たってみましょう!
今夜はここでゆっくり休みましょう!」
アリスたちは、泊めてくれる家を見つけてゆっくり休んだ。
次の日、朝起きるとメリッサがいなかった。
アリス「メリッサはどうしたの?」
フノン「朝早く出て行ったきりだね。」
ミクリ「散歩に行ったんじゃないの?いい天気だし。」
アリス「ふぅーん!」
それから、すぐにメリッサが帰って来た。
メリッサ「みなさん!南方に行く舟を見つけてきました!」
アリス「メリッサ!でかした!」
ミクリ「メリッサ!ありがとう!」
フノン「すごいね!メリッサは!」
メリッサ「当たり前です!みなさんが困っているのを見て、こっそりと頑張ってきました!」
アリス「よし!さっそく船に行こう!」
ミクリ「出発は早い方がいいからね!」
アリスたちが行ってみると、浜辺には、船が無かった。
アリス「どこどこ? 豪華客船は? クルーザーは? 大きめの漁船は?
メリッサ! 船がいないけど?」
メリッサ「いますよ!」
アリス「いる? 見えないんだけど。 透明の船?」
メリッサ「いえ!見えていますよ!」
アリス「どこに?」
メリッサ「ほら!そこに!」
メリッサの指差す方向に、小さな3、4人乗りの手漕ぎボートがあった。
アリスたちは唖然とした。
アリス「メリッサ!これ手漕ぎボートだよ!」
メリッサ「そうです!舟です!」
アリス「メリッサ! これじゃ、外洋に出て、南の国は行けないよ!転覆しちゃうよ!」
メリッサ「アリス様!大丈夫でございます!
ちょっと乗っていただけますか? みなさん!」
アリスたちは、恐る恐る乗った。
次の瞬間、メリッサが叫んだ。
メリッサ「アクエリアス!お願い!」
アクエリアス「はい!ただいま!」
アクエリアス
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海の中から、アクエリアスが現れて、小舟を持ち上げて、超高速度で海の上を滑走し始めた。
アクエリアス「絶対に揺れませんし、転覆もしませんので、ご安心してください!」
小舟の速度は、200キロを超えていた。
アリス「ちょっと風圧が!ちょっと早いんじゃない!」
アクエリアス「そんなことはありません!これで抑え気味です。本当はもっと早く出せますよ!」
というとスピードがさらに上がった。その時、時速300キロを越えていた。
アリス「アクエリアス!水しぶきが痛いよ!このスピードは飛んでるスピードだよ!さっきのでいいからもっとスピードを落としてよ!」
アクエリアス「わかりました。」
小舟のスピードがどんどん落ちて行った。さっきよりも落ちてすぐに止まった。
アリス「アクエリアス!止まったよ!どうしたの?」
アクエリアス「着きました。」
アリス「えっーーーーーーーー! 着いたって!」
アクエリアス「もう南の島ですよ!リンデン王国の南の島になります。」
アリス「リンデン王国の南の島???? はや!」
リンデン王国周辺地域
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アリスたちは島に降ろされた。
島は、海風に揺れる白い砂浜と、エメラルドグリーンの海に囲まれた、美しい島でした。島全体が花々で彩られ、遠くからでもその美しさが目に入ってきた。
アクエリアス「では、みなさん!また今度!」
アクエリアスは去って行った。
アリス「死ぬかと思った!」
ミクリ「寿命が縮んだよ!」
フノン「助かった!」
メリッサ「大丈夫ですよ!アクエリアスは味方ですから!」
アリス「敵じゃないことはよく知っているけど、あいつは危険だと思うよ!」
メリッサ「どうしてですか?先日、私が、アリス様のお役に立てないことを海辺で悩んでいると、アクエリアスが現れて、優しく慰めてくれたのです!それからは意気投合してとても仲良くなりました。」
アリス「なるほど、意気投合したんだ。どっちも行き過ぎなくらいやっちゃうからね!色々と!加減という言葉を知らないからね!ふたりとも。性格が似ているかも!なんとなく意気投合したのもよくわかる!」
メリッサ「アクエリアス様も素敵だな!と!
もちろん!アリス様はもっと素敵ですから!」
アリス「やれやれ!それより、ここはどこ?」
ミクリ「リンデン王国の南の島ということは、ミケロス共和国だね!」
アリス「どんな国なの?」
ミクリ「伝説の島ですよ!」
アリス「伝説?」
ミクリ「そうです!人魚姫の伝説です!」
アリス「いいねー。人魚姫の伝説!面白そう!!」
ミクリ「リンデン王国では、昔から有名ですから。」
アリス「そんなに昔の伝説なんだ!」
ミクリ「そうですよ。素敵な伝説です。」
フノン「そういえば、私も人魚姫の伝説の島の話しは聞いたことがあります。
確か、このようなお話しだったと思います。」




