68 氷と炎の島編 part01
アリス
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アリスたちは、タラス島を後にした。
アリス「さて。次はどんな島かな?」
ミクリ「一番近いのは北の島かな!」
フノン「北の魔王の領地」
アリス「魔王の領地か!強そうだね!
えっ!北の魔王?
なんだよ!意味ないじゃん!」
ミクリ「自分の領地だからね!」
フノン「すぐ東に見える小さな島があるよ!」
アリス「魔王の領地?」
フノン「違う」
アリス「じゃ、そこへ行こう!」
アクエリアスが海流を操作してすぐに島の全景を見渡せるところまで着いた。
アクエリアス
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フノン「この島はなんでしょうね?」
船から島の全景を見渡すと、その奇妙な光景に目を奪われた。
島の周りを船で一周してみた。
島の北部には雪と氷に覆われた厳寒の地帯が広がり、吹雪が常に舞っている。
一方、南部には溶岩が煮えたぎり、火山が噴煙を上げる熱帯地帯が存在している。
島の中心には、高い山脈がそびえ立ち、その山頂から流れ出る川は、北へ向かうと氷結し、南へ向かうと熱湯となって流れ下っていた。
ミクリ「変わった島だよね!」
アリス「変わってるよ。どうなっているんだろう?」
フノン「とりあえず降りてみましょう!」
アリスたちは、島の北西に船をつけて降りると、波の音が静まり、彼らの足元には冷たい砂が広がっていた。目の前に見えるのは、氷と火が共存する不思議な島の風景だった。
アリスたちは島の北部に位置する小さな村へと足を運んだ。村は寒冷地帯に位置しており、屋根には厚い雪が積もり、煙突からは暖かい煙が立ち上っていた。村の住民たちはアリスたちを歓迎し、暖かい食事と休息の場所を提供してくれた。
村の中心にある大きな家で、アリスたちは村長と対面することになった。
アリスたちは村の中心にある大きな家に案内された。そこには村の長老であり、島の歴史を深く知る村長が住んでいた。村長は年老いていたが、その眼には知恵と経験が溢れていた。
彼はアリスたちをじっと見つめ、穏やかな声で語り始めた。
村長「よくぞこの島に来てくれた、勇敢なる冒険者たちよ。私の名はベスト、この村の長を務めておる。あなたたちがこの島に来た理由を聞かせてくれないか?」
アリス「私たちは今まで見たことのないこの島の光景を見て、ビックリしました。そして、不思議な島の謎を知りたいと思い、真相を探るために来ました。」
村長のベストは深くうなずき、重々しい声で語り始めた。
村長「島の東側には氷の森が広がり、巨大な氷柱が天に向かってそびえ立っている。氷の森では、雪に覆われた樹木が青白い光を放ち、その光が反射して幻想的な風景を作り出している。氷の中には古代の生物の化石が閉じ込められている。
西側には火の森が広がり、溶岩の川が流れ、燃え盛る樹木が赤い光を放っている。火の森には火の妖精たちが住んでおり、彼らは溶岩の川を渡りながら、島を守護している。」
村長はこの島の歴史を語り始めた。
村長「この島は、かつて偉大なる魔法使いエルダによって創造されたと言われておる。
エルダは氷と炎の力を自在に操り、その力を使って島を二つの領域に分けた。
北の寒冷地帯は氷の力で守られ、南の火山地帯は炎の力で支配されておった。
エルダは、二つの力が調和することで島のバランスを保ち、豊かな自然と平和を築いていた。
しかし、時が経つにつれて、エルダの後継者たちはその調和を維持することができず、島は混乱に陥ってしまった。」
アリスたちは真剣な表情で話を聞き、さらに詳しく聞いた。
ベストは話しを続けた。
村長「エルダは、島の調和を保つための秘宝をこの島のどこかに隠したと言われておる。
その秘宝は『氷と炎のクリスタル』と呼ばれ、氷と炎の力を一つにすることができる。
秘宝を手に入れ、その力を正しく使うことで、この島のバランスを再び取り戻すことができると言い伝えられている。
しかし、秘宝は簡単には手に入らない。島の中央にある巨大な山脈、その山頂に古代の遺跡があり、そこに秘宝への道が記されていると伝えられている。
遺跡には数々の試練と謎が待ち受けており、それを乗り越えることができる者だけが秘宝にたどり着くことができる。今まで村の勇士が何人も試練に挑んだが、みんな失敗してしまった。もう村の中には、試練に挑戦できるものはいない。」
村長「そこで、あなたたちに是非お願いしたい!
最近では二つの力のバランスがかなり崩れて、この島は崩壊の一歩手前まで来ている。もう時間がない。
是非、あなた方にこの島を救って欲しい!
どうだろうか?
お願いを聞いていただけないだろうか?」
アリスは少し考えて
アリス「わかりました。引き受けましょう!」
村長「ありがたい。
もし救ってくれるのなら、まずは氷の魔女フリーズと火の妖精フレアの力を借りる必要がある。
彼らはそれぞれの地域を守る存在であり、秘宝への道を開く鍵を持っておる。
フリーズは北の氷の森に、フレアは南の火山地帯に住んでおる。
彼らを説得し、力を合わせることで、遺跡に隠された秘宝にたどり着くことができる。
そして、この島のバランスを取り戻し、再び平和をもたらすことができる。」
村長はさらに、島に存在する他の重要な場所についても教えてくれた。
村長「島の東には、氷の魔女フリーズが守護する氷の洞窟がある。
その洞窟には、氷の力を封じ込めたクリスタルが眠っていると言われている。
それから、西には火の妖精フレアが守護する火山の洞窟があり、そこには炎の力を封じ込めたクリスタルがある。」
アリス「わかりました。島のバランスを取り戻すために尽力します。」
村長「よろしくお願いします。今日は村でゆっくり休んでください。」
翌朝、アリスたちが村を出発時。
アリス「出発前にみんなに提案がある。ここで南へ行って、その後から北に向かって行って、その後に中央に行っていたら時間がかかり過ぎる。島を救うためには一刻も猶予がないので、北の寒冷地帯と南の火山地帯の二手に分かれ、それぞれが解決して中央山脈で落ち合うようにしたい。
いいかな?」
ミクリ「オーケー」
フノン「わかった」
メリッサ「問題ありません。」
アリス「よし!それでは班分けです。
ミクリとフノンとメリッサの3人は寒冷地帯へ向かってください。」
ミクリ「ラジャー」
フノン「了解」
メリッサ「わかりました。」
アリス「寒冷地帯ということで、氷属性の敵と対することを想定できる。
フノンとメリッサは、火属性魔法が使えるけれど、ミクリの火属性魔法剣では弱いので、
ミクリの剣には、事前にサラマンダーを宿し、炎属精霊の剣にします。」
アリス「サラ!大丈夫?」
サラ「大丈夫だよ。」
ミクリ「よろしく!」
アリス「私はルシファーとルナを召喚して、3人で火山地帯へ向かうから。
北の寒冷地帯と南の火山地帯、それぞれで秘宝を手に入れることできたら、中央山脈の頂上の古代の遺跡前に集合します。
ということでよろしいですか?」
ミクリ「オーケー」
フノン「異議ありません」
メリッサ「私は2人を補助すればいいのね。」
アリス「別に攻撃してもいいけど、補助もお願いしますね」
メリッサ「そういう事ね。もちろんわかってますよ。」
アリス「それでは出発します!」
アリスたちは、北と南へそれぞれ出発した。




