63 ジュノン共和国 動く迷宮攻略編 part 01
ジュノン共和国の首都ガリアス
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翌朝、アリスたちはジュノン共和国の首都ガリアスの図書館へ出かけた。そこで、手分けして迷宮攻略の資料を各自集めることとなった。
アリスは各階層の迷宮の動きに関する資料を見つけた。ミクリは発生する魔物と対処方法を記した日記を見つけた。メリッサは各階層のトラップについてまとめた書物を見つけた。
フノンは古代の書物に没頭していた。そしてシバン迷宮の謎の一つである「エルダの秘宝」に関する手がかりを見つけた。それは迷宮の最深部の中心に位置していて、厳重に守られていた。
次にアリスたちは、許可証を得るために、冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドでミスリルの冒険者証を見せて、許可証を発行してもらった。それから、シバン迷宮のマップを手に入れた。動かない第一階層しか描いていないけど、無いよりマシである。市場で5日分の食料を買って、一晩泊まって、翌朝、シバン迷宮を目指した。
アリスたちはシバン迷宮の入口に到着する。
古代の石造りの入口は、巨大なルーン文字が刻まれており、その光が揺らめいている。
フノンによると迷宮の入口で見つけたルーン文字には、以下のように書かれていました。
「光が昇るとき、壁が動き始める」
「三日月の印が現れるとき、道は閉ざされる」
「蛇の形をした紋章が見えたとき、次の道が開く」
どうやら迷宮の動きを予測するためのヒントのようである。
アリスたちは迷宮に足を踏み入れた。
第一階層はマップの通りですんなり進んだ。第二階層に入ると迷宮の最初のセクションでは、壁が定期的に動いて通路が変化する部屋に遭遇した。
そこで入り口にあったルーン文字を思い出した。
1. 「光が昇るとき、壁が動き始める」
「光が昇る」とは、迷宮内に設置された古代の光の球が上昇する現象を指していた。この光の球は周期的に動き、迷宮内の壁の動きと連動していた。
つまり光の球がゆっくりと上昇し始めると、それに応じて壁が動き出す。アリスたちは光の球の動きを観察し、壁の動きのタイミングを予測することができた。
例えば、光の球が完全に昇り切ると、壁が一定の位置で停止。このタイミングで次の部屋への道が開くことが多い。
フノンは光の球が上昇するのを見て、壁が動き始めるタイミングを計り、アリスたちに「今だ!」と進むタイミングを指示した。アリスたちは素早く動き、動く壁に挟まれないように通路を進んで行く。
2. 「三日月の印が現れるとき、道は閉ざされる」
「三日月の印」とは、迷宮の壁や床に突如として現れる光のシンボルである。このシンボルが現れると、迷宮の一部の道や扉が閉じることを意味していた。
三日月の印が現れると、それに連動して扉や通路が閉じられた。アリスたちはこのシンボルを見逃さないようにした。
印が現れると、数秒後に道が閉ざされるため、その前に安全な場所に移動する必要があるからだ。
迷宮を進む途中でフノンが床に現れた三日月の印を見つけ、すぐに「気をつけて、道が閉じるよ!」と叫び、アリスたちは近くの安全な場所を指示し、全員が素早く移動。数秒後、扉が閉じろが、彼らは無事に閉ざされる前に避難できた。
3. 「蛇の形をした紋章が見えたとき、次の道が開く」
「蛇の形をした紋章」とは、迷宮の壁や扉に浮かび上がる蛇の形をしたシンボルである。この紋章が現れると、次の部屋や通路への道が開かれることを意味していた。
蛇の形をした紋章が現れると、それに連動して新しい道や扉が開かれた。アリスたちはこの紋章を見つけることで、進むべき方向を知ることができた。
紋章が現れる場所はランダムであるため、注意深く観察する必要があった。
フノンが壁に蛇の形をした紋章を見つけ、「次の道が開かれるよ!」とアリスたちに知らせた。アリスたちがその方向を確認し、新しい通路が開いたことを確認。全員がその通路を進み、次の部屋に向かった。
こうして壁の動きを予測しながら進む。ミクリの敏捷さとフノンの魔法の助けを借りて、罠を回避しつつ前進した。
第三階層に入ると次に待ち受けるのは、迷宮が作り出す幻影の迷路であった。ここでは、アリスたちの心の中に潜む恐怖や過去の記憶が具現化し、進むべき道を惑わせる。アリスはかつての戦場の記憶と向き合い、ミクリは失われた家族の幻影に涙する。フノンは図書館で見つけた日記に書いてあった幻影を見破る方法を使ってみた。フノンは特定の呪文を唱えた。
「虚ろなる影よ、真実の姿を見せよ」
この呪文によって、幻影が消え去り、真実の道が現れた。
第四階層に入り、迷宮の更なる奥深くに進むと、重力が異常に働く部屋に到達した。天井が床になり、壁が天井となる環境でアリスたちは混乱した。
フノンが持っていた日記には重力石を使っていたので、フノンのお宝であるガラクタ(魔道具)の中から重力石を出した。重力石は光を放ち、迷宮の動きに応じてその色や明るさが変化し始めた。
光が赤くなると、重力が逆転する兆候
光が青くなると、重力が安定している
光が緑になると、新たな道が開かれる
サインである
フノンはこれらの変化を観察し、アリスたちに適切な指示を出して慎重に進んだ。
次の第五階層では、植物や岩が生きているかのように動く罠が待ち受けていた。植物のツタが絡みついてきたり、岩が突然動き出して攻撃してくる。
アリスは木の精霊エストの魔法を使い、植物と対話して進む道を確保。ミクリとアリスは剣技で動く岩を破壊し、フノンは魔法で遠距離からサポートして進んだ。
第六階層の迷宮の最深部に到達すると、巨大な扉が現れた。
この扉は迷宮の心臓部への入り口である。
アリス「これがきっとお婆さんが言っていた迷宮のコアだね!」
その瞬間に扉を守るガーゴイルが現れて、襲ってきたけど、アリスとミクリが瞬殺していた。
アリスが、『メルディアレムデスピアンステノンポルテ』と唱えてみると、扉が開き始めたが、少し開いてすぐに閉じた。
アリス「なんで?」
フノン「そんなに都合よくいかないみたいですね。きっと伝承の過程で、言葉が変化しているかもしれません。ちょっとずつ変えて、唱えてみましょう!」
アリス「どこを変えるのよ?」
フノン「途中まで上手く行っていましたから、最後の一文字では?」
アリス『メルディアレムデスピアンステノンポルチ』と唱えてみたけど、扉が開き始めたが、少し開いてまたすぐに閉じた。
何度もトライしてやっと空いた。最後の一文字は『ネ』であった。人騒がせな!
最下層にある迷宮の心臓部に入ると、迷宮を守る強力な守護者が待ち受けていた。守護者は石造りの巨人のような姿をしており、迷宮の一部として動いていた。
迷宮を守る守護者
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巨大な拳で打撃してくるのをアリスたちは避ける。ミクリが閃光攻撃を仕掛けるが、石の鎧に覆われており、通常の攻撃はほとんど通用しない。
目からビームを撃ってきたので避けながら、アリスは気を込めて縦一文字を放つと、巨人の腕が切断されるが、迷宮が移動して、腕が復活する。アリスが横一文字で巨人の胴を真っ二つに切断するけど、迷宮が移動してまた再生する。
アリス「くっそー!いくら攻撃しても再生する。威力の大きな攻撃だと迷宮自体が持たない可能性が高いから、安易に使えない。」
フノンは持っている古代の書物に目を通し、守護者に関する記述を探した。そこには「石の守護者は、心臓に宿る魔法の核が弱点である」と記されていた。
フノンは守護者の胸部に輝く小さな光を見つけ、それが魔法の核であると仮定し、アリスたちに「守護者の胸部に集中攻撃です。そこが弱点らしいです。」と伝えた。
フノンは遠距離からファイアブレードを放ち、守護者の胸部を狙うが、石の鎧に弾かれてしまう。ミクリも剣で攻撃を試みるが、硬い鎧に阻まれる。
ミクリ「アリス!精霊を貸して欲しい!」
アリス「木の精霊エント!ミクリの剣に付与をお願い!」
エント「わかりました。」
木の精霊エントがミクリの剣に乗り移る。
フノンは強力な氷魔法で守護者の動きを一時的に封じ込める呪文を唱えた。その隙にアリスが守護者の足元に斬りかかり、ミクリが再度胸部を狙った。
この連携攻撃により、守護者の動きを止めて胸部の鎧が一部壊れ、核が露出した。
アリスは守護者の核に横一文字攻撃を加えた。
アリスの攻撃は見事に核に命中し、守護者は激しく揺れ動いた。核が破壊されると、守護者は次第に動きを止め、崩れ落ちていった。
守護者の崩壊により、迷宮の動きも次第に止まり、静寂が訪れた。アリスたちはほっと息をつき、ついに守護者を倒した。




