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16 王都編 エピソード10 part2

挿絵(By みてみん)


シェラール王女様


----------------------------------------------------

アリスが先導して兵を連れて王都へ戻ると、王都では、完全無血の戦勝での凱旋パレードで盛り上がっていました。

王都中が、シェラール王女と王国軍皆の帰還を祝福していた。

ところが、帰還途中、先導していたはずの王女が脱走して、居なくなってしまっていました。だが、王都の市民は全く気付いていなかった。

そんなものかもね!


**************************


精霊の会議 6人

場所は、亜空間の会議室。

「皆さん集合しましたね」


ノーム議長が木槌を叩く

「トントン」


「これから第8回6大精霊会議を始めます。

議題は、召喚獣の扱いについてです。」


ディネ「議長!召喚獣は、アリスと契約したということですよね?」


ノーム「正確には、アリスの直系血族とです。」


サラ「なら、うちらと同等ということだよね。」


ノーム「正確には違いますけど、同等ですね。」

実は彼らから要望がありまして、議事に加えろ!というのです。

それで、彼らを我々の議事に加えるかどうかということで、みなさんの意見を伺いたいのです。」


エント「あの子達、契約者とコミニュケーションが取れないじゃない。我々の議事に加える必要がないと思う。」


サラ「偉そうだしね。強いけど。」


ノーム「そう。強いから我々の仲間として機能させた方がいいとも思うのですけどね!」


ジェイド「僕は苦手だな。関わりたくない。」


ウィプス「扱えない彼らを入れると、議事の場が荒れると思います。」


サラ「そうだ!そうだ!」


ディネ「私も今は時期早々だと思うけど。」


ノーム「それでは、彼らを議事に加えるかどうかについては今後の様子を見てから決めていきたいと思います。

以上。」


パチパチ(拍手)


**************************


アリスとミクリは軍勢から離れて(脱走して)、王都に近い町に寄っていた。


アリス「ミクリ!ギルドで依頼を探そう!」


ミクリ「そういたしましょう!お姫様!」


アリス「ちょっと!それやめてくれる?」


ミクリ「何をおっしゃいます。シェラール王女様。」


アリス「黙っててごめん!もうわかったからいい加減にやめて!」


ミクリ「いや!ショックだったんだけど!」


アリス「本当にごめんなさい!申し訳ございません!身分を言えなくてすみません!だって身分を言ったら一緒にパーティを組んでくれた?」


ミクリ「知っていたら、パーティを組んでいなかったと思うけど。」


アリス「でしょ!だから黙っていたの!

でもごめんなさい!許してください!」


ミクリ「わかったから!でもこっちの気持ちもわかって欲しい。」


アリス「ごめん!本当にごめんなさい!」


ミクリ「北方の貴族の態度がようくわかったわ。姫さまね。」


アリス「ごめんなさい!本当に許してください!」


ミクリ「もういいよ。じゃ、今まで通りね。」


アリス「もちろん!今まで通りによろしくお願いします!」


アリス「ディネたちは何も言わないけど」


ディネ「当たり前じゃない。そんなこと関係ないから。別にお姫様だって、私たちの方が偉いんだから。何せ、超美人の大精霊様ですから。」


アリス「気にしない!」と思うだけ


アリス「じゃ!この町のギルドに行きましょ!」


ギルドに入り、壁で依頼を探していた。


アリス「盗賊狩りの依頼が金級?

盗賊なんて、銅級で十分では?」


受付に聞いてみた。

南の街道で最近荒らしまくっている盗賊がいるんだけど、その盗賊の中に凄腕の剣士がいるらしい。今まで銅級の冒険者が挑んだが、コテンパンにやられてしまったらしい。そこで盗賊を放置できないので、依頼を受けることにした。


南の街道を進むと、盗賊が出てきた。

ミクリと一緒にあっと言う間に片付けて、盗賊の一人に尋問した。


アリス「盗賊の中に凄腕の剣士がいると聞いたがどこにいるのか?」


盗賊(小声で)「そうか凄腕の剣士エランに会いたいのか。会ってコテンパンにやられるがいい。」


盗賊「わかった。教える。奴の寝ぐらはこの南の街道から少し西に入った岩山の洞窟にあります。

ご案内いたします。」


アリス「そうか。では案内してもらいましょう!」


盗賊(小声で)「これでこの2人はおしまいよ。剣士エラン様にやられればいい。」


アリスとミクリは、盗賊の一人を連れて寝ぐらに向かった。

寝ぐらに着くと


盗賊「エラン様!エラン様!」


体格のいい軍人の容姿のエランが洞窟から出て来た。

縛られた仲間を見て


エラン「なんだよ!おっ!!どうした!」


盗賊「エラン様。私はこの2人に捕まってしまいました。」


エラン「どういうことだ?」


アリス「お前が、凄腕の剣士エランか?」


エラン「そうだよ!」


ミクリ「我々はお前を成敗しに来た。」


エラン「ふざけるな!お前らタダで済むと思うなよ!」


というと剣を出して、襲って来た。

ミクリは素早く反応して剣を受けた。

洞窟からは、10人程度の盗賊が剣を持って出て来たが、アリスが彼らの前に現れたと思ったら、横一文字に剣を振り、10人をあっと言う間に倒した。

後数人の盗賊が出てきたが、ミクリが閃光で片付けた。


エラン「クソー!なかなか手強いな!」


エランの相手は、アリスになり、互角の打ち合いが続いたが、一旦離れると、

お互いが間合いを確かめ合って、同時に打ち込んできた。


アリス「アイスソード」


アリスは瞬時に、水の精霊を剣に宿し、振り抜いた。

すると凄腕の剣士エランは倒れた。


アリス「ディネ!ありがとう!」


ディネ「まあ。今回も仕方ないけどね。打ち合いが互角だったからね。」


縛られた盗賊「嘘だろ!エラン様がやられるなんて、ありえん。エラン様はラインリッヒ共和国でも5本の指に入る剣士様だぞ!こんな貧相な冒険者風情に負けるなんてあり得ない!そんな!」


アリス「貧相は余計だろう!

お前は町の警備兵に引き渡すから。

助かりたかったら協力するように。

ミクリ。帰ろうか。」


ミクリ「帰ったらゆっくりしよう!」


アリスたちは、縛られた盗賊を連れて町へ戻った。

盗賊を町の警備兵に引き渡すと、ギルドに行った。


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