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13 王宮回想録 エピソード0 part 1 転生

挿絵(By みてみん)


アリス


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明るく元気で、活発な幼少期を過ごした柊アリスは、今年15歳。


中学を卒業して、入試で合格した新しい高校で、花のJKを満喫するはずだったが、ある瞬間から、人生が変わった。

ある人にターゲットにされて、仲間はずれにされたり、水をかけられたり、私物を隠されたりが日常的になり、自然と不登校となり、引きこもりの生活を始めるようになった。


家では何もやることはないので、ゲームの世界にのめり込むようになり、バトルゲームで闘いの面白さを知ることとなった。

バトルゲームでは、知らない人とパーティを組み、交流を重ねるにつれて、いつしかゲーム内が居心地の良い居場所となった。

自分を必要としてくれる仲間たちの存在は何よりも得難いものとなり、自然と長時間プレイするようになっていった。

いつしかネットゲーム界では剣士アリスの名前を知らない者がいないほど有名になっていた。


そんなアリスはふとした瞬間に意識を失い、目を覚ますとそこはまるで別世界のような場所だった。


豪華に飾られた装飾の部屋に、天蓋付きのフカフカの大きなベットに寝ていた。

窓からは広大な手入れの行き届いたお庭が見えて、豪華に飾られた馬車が止まっていた。


「ここはどこ?」


鏡を見ると、そこには、綺麗なシルクの衣装を着た金色に輝く髪の美少女がいた。


「誰?

これがわたし?」


自分の状況を把握するのにかなりの時間がかかった。

どうやら王女さまに転生したようです。


挿絵(By みてみん)


シェラール王女

広大な領土を有するシエステーゼ王国 第一王女

王位継承権 第2位 

(王位継承権 第1位の弟がいる)

性格は単なる跳ねっ返り?

オテンバ!

自由奔放


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宮廷での生活は、すごく居心地の良いものでした。宮廷メイドが至れり尽くせりと、このままずっと過ごすのも良いかもと思いましたけど、それほど世の中甘くないのは経験済み。


与えられる人生より、自ら切り開く人生でないと、いずれ後悔することを知っていた。


元々、明るく元気で活発だったアリス


「前世の時みたいにいじめられるのはイヤ

この世界ではバトルゲームの世界のように強く生きたい」

とアリスは思っていた。


王女に転生したこともあり、自分の身を自分で守るために、国王に直談判して、剣の修行をすることになった。


父、国王のはからいで、近衛兵団大隊長から直接訓練を受けることになった。剣術大会では何度も優勝している凄い方である。


王女「お願いします!」


大隊長「さあ!どこからでも打ち込んでみなさい!」


王女「まずは上段から!エイ!」


すぐに跳ね返された。


王女「次は中段から!やあ!」


すぐに跳ね返される。


王女「今度は下段からと見せかけて、飛んで横から!とう!」


カキーン!と剣が飛ぶ。


王女「まだまだ!」


大隊長「王女様。それでは基本的な素振りから練習を始めましょう!」


王女「そうだよね。素振りやります!」


基本的な型の素振りを幾つか練習していると、すぐに手合わせでできるようになっていた。


大隊長「王女様は上達が早いです。すぐに実践に移れますよ。」


王女「早く実践に移りたいです!がんばります!」


大隊長「それでは、実際に使う剣を持って練習するようにしましょう!


王女様の場合、なぜか力があるので大剣も十分振れますし、移動する動きが早いので、小剣技も有効です。


どちらかに決めるより、可能性を残して、両方とも習得するのが望ましいかと存じます。


両方とも習得することはいずれ王女様の徳にもなると思いますので。」


こうして、大剣と小剣の二刀流の習得をすることになった。


普段は、皇族の一員としての礼儀作法、社交ダンスの手解き、近隣貴族の御令嬢とのお茶会という王女の職務を果たす一方で、来る日も来る日も剣術の練習に励んだ。


結果、多数を相手に、弧を描き、舞うように闘う大剣技と、暗殺に特化した素早い小剣技を習得することができた。


魔法も習得した方が良いと言われたが、魔法師の先生から、「魔力は少ない」と言われて魔法師は諦めることにした。


でも知識は持っていた方が良いと言われて、魔法攻撃回避のための魔法講義を受けることになった。


わずかだけど魔力があるので、魔力を剣に込める技を使えるようになる練習も行なった。


王女「大隊長!行きます!エイ!」


キン!キン!キン!キン!と打ち合いも続くようになっていた。


大隊長「王女様も随分と上達されましたね!最初の頃とは天地の差です。教えることを全て習得されるので、私も教えていてすごく満足です。本当に素晴らしい!」


王女「ありがとうございます♪大隊長のおかげです!私の剣技は、戦闘でも通用しますか?」


大隊長「もちろんです。こうして私と打ち合えるのですから、私が保証します!」


王女「ありがとうございます♪」


剣術の訓練もある程度習得し、大隊長に褒められて、今後実戦型の訓練に移ることになった。

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