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113  コロニアス砂漠での決戦 part1

南の魔王城 玉座の間


南の魔王ラファエル「ゾーラはいるか?」


魔王の手下 ゾーラ「何でございましょうか?」


ラファエル「例の件はどうなっているか?」


ゾーラ「憎き人間どもを懲らしめる件でございますね。順調に進んでおります。現在、カンタレラ王国に戦争を仕掛ける前まで来ております。もうすぐアイツらをギャフンと言わせてみせます。」


ラファエル「それは楽しみだ。で、我々が関与していることはバレないだろうな。」


ゾーラ「大丈夫でございます。今回は魔族ではなく、人間の魔道士を使っておりますので、魔王様に行き着くことはないです。」


ラファエル「ほう。人間を使っているのか? そいつは大丈夫だろうな。信用できるのか?」


ゾーラ「大丈夫でございます。以前に作りました南の魔王軍の諜報部隊の一員でございます。魔族と同様に身も心も南の魔王様に捧げた人間ですので、決して裏切ることもありません。」


ラファエル「ほほう。よし!楽しみだ!我々を愚弄した人間どもに仕返ししてやるのだ。なあ!ゾーラ!」


ゾーラ「御意!仰る通りです。」


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挿絵(By みてみん)


アリス


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アリスはシエステーゼ王宮にワープして国王と会っていた。


アリス「父上。お久しぶりです。」


シエステーゼ国王 ファルモス14世「おお。シャルル。会いたかったぞ。元気そうだね。」


アリス「父上も相変わらずお元気でなによりです。ところで、用事があると伺ったのですけど、どうしたのですか?」


シエステーゼ国王「カンタレラ王国が窮地に立っているらしい。先日、使者が来て、カンタレラ国王からの親書を受け取ったのだ。その内容は、何としてもシャルルに手を貸して欲しいとお願いされていた。」


アリス「状況は聴いております。すぐに、カンタレラ国王に会いに行ってきますね。」


シエステーゼ国王「シャルルよ。ゆっくりして行けと言いたいところだが、今はカンタレラ王国の非常事態、すまんがよろしく頼むぞ!」


アリス「わかっております。それではカンタレラ王国に向かいます。父上、お元気で。」


アリスはワープして、カンタレラ王宮に向かった。


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カンタレラ王宮の謁見の間


アリス「カンタレラ国王 カエサリス13世陛下。ご無沙汰しております。」


カンタレラ国王「シエステーゼ王国 シェラール王女様、よく来てくれた。」


アリス「国王陛下、冒険者アリスでいいですから。早速ですが、私に手を貸して欲しいとのことですが、どういたしますか?」


カンタレラ国王「現状は聴いていると思うが、敵のサクミリア帝国軍7万の軍勢とカンタレラ王国軍5万の軍勢が、国境にあるコロニアス砂漠で睨み合っている。単なる7万の軍勢なら、我が軍は負けないにだが、敵には聖騎士団が控えている。人数は10名と少ないが、戦力としては10万の軍勢に匹敵する。我が軍ではとても聖騎士団を抑えることなどできない。そこで、ぜひそなたの力を貸して欲しい。お願いできないだろうか?」


アリス「もちろんです。聖騎士団は10名ですか。もっといるかと思っておりましたが。」


カンタレラ国王「聖騎士団は総勢100名いるが、今は食糧危機で世界中で暴動が起きているため、80名は世界中に飛び回って、暴動の鎮圧をしていると聴いている。10名は本国の防衛のために残っているので、こちらに送ったのが10名だったようだ。」


アリス「なるほど、聖騎士団100名の相手はできないけど、10名ならなんとかなるかもしれません。やってみましょう!」


カンタレラ国王「ありがとう!ぜひよろしく頼む。こちらの前線で指揮を取っているのは、クレイトス総司令官だ。彼にはすでに話しをしているので、合流して欲しい。」


アリス「承知しました。それではすぐに前線に向かいますので、ご安心ください。」


カンタレラ国王「よろしく頼む。」


アリス「では失礼します。」


アリスは謁見の間から退座して、ワープしてレンブラン王国に戻った。

ミクリ、フノン、メリッサにことの詳細を説明して、みんなでコロニアス砂漠に向かうことにした。


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アリス、ミクリ、フノン、メリッサはワープして、コロニアス砂漠のカンタレラ王国軍の前線基地に現れた。


アリス「クレイトス総司令官。初めてお目にかかります。冒険者アリスです。」


クレイトス総司令官「おお、よく来てくれた。国王陛下より話しは聞いている。ぜひともよろしくお願いする。」


アリス「それで、聖騎士団はどこにいますか?」


クレイトス総司令官「前線には見えないので、後方に位置していると推測される。白亜の鎧を纏う聖騎士は目立つのですぐにわかるはずです。」


アリス「なるほど、前線にいないのは幸いだけど。クレイトス将軍!これからカンタレラ王国軍の前に魔族の軍勢を持ってくるので、少し下げて欲しい。」


クレイトス総司令官「承知した。すぐに兵を少し下げる。」


クレイトス総司令官の指示で、前線の兵が少し後退した。


アリスは北の魔王城にワープした。


アリス「ディアブロはいるか。」


ディアブロ「はい、ここにいます。」


アリスの前にディアブロが現れた。


アリス「ディアブロ、魔族の軍勢をどの位用意できる?」


ディアブロ「アンデッドスケルトン2万、オーク1万、カイザーウルフ1万、ゴブリン1万ほどでしたらすぐにご用意できます。」


アリス「コロニアス砂漠のカンタレラ王国軍の前線の前に、すぐに送ってくれるかな。そしてディアブロとアルテミスも来て欲しい。」


ディアブロ「御意。」


アリスはワープしてコロニアス砂漠に戻った。

程なく、アンデッドスケルトン2万、オーク1万、カイザーウルフ1万、ゴブリン1万が、徐々に現れた。そして最後に、ディアブロとアルテミスが来てくれた。


その後アリスが、爆烈神タイタン、爆風神バハムート、ルシファーとルナを召喚してすべての陣形が整った。


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