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110 レンブラン王国の第一王女 編 part03

挿絵(By みてみん)


レンブラン王国の第一王女 クリスティーナ


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彼女たちは、守護者たちと戦いつつも、次元のバランスを崩さないように慎重に戦いを進めました。


アリス「こんなヤツらは本気を出せば一発なのに!」


ディネ「駄目だよ!アリスが本気を出したら!次元の崩壊が加速するから!」


アリス「わかっているよ!だから、手を抜いて戦っているじゃん!」


守護者たちの攻撃は厳しく、次々と試練を与えてきますが、そのたびにクリスティーナの魔法が空間を守り、アリスが上手く攻撃を交わして、膠着状態が続きました。


やがて、三人の連携によって守護者たちはその力を認め、攻撃を止めました。そして、一人の守護者が前に出て、静かに頭を垂れました。


守護者たち「汝らの力と心は試練を乗り越えた。よって、我らは汝らの行いを見届け、次元の均衡を委ねよう」


こうして、守護者たちは儀式の準備を許し、彼女たちは再び次元のバランスを取り戻すための道を進んでいくことができるようになったのです。


クリスティーナ、ライラ、アリスの三人は、次元を救うために、エテルニアの中心にある神殿へと足を踏み入れました。この神殿は、次元の力が最も強く集まる場所で、光と闇のエネルギーが交差する渦のような空間に包まれていました。


クリスティーナ「この次元を救うためには、光と闇の力を調和させる必要があるわ。」


クリスティーナが静かに言いました。彼女の声には決意が込められていました。


クリスティーナはここでも王宮で学んだ古代の呪文を使えば次元の均衡を取り戻せると考えました。

その呪文は、光を制御し、闇を鎮めるために何世代にもわたって伝えられてきたものでしたが、非常に強力で危険なものでした。一歩間違えれば、次元全体が崩壊する可能性があることを理解していました。


クリスティーナ「この儀式を行うには、光と闇の両方を同時に制御しなければならない。でも、私一人の力では両方を同時に制御するにはパワーが足りないの。だから、私が光を導くから、アリス、あなたは闇を鎮める儀式を行って。」


アリス「もちろん!ノーム!お願い!」


サラ「ノームだよりだね!」


アリス「うるさい!仕方ないの!」


一方、ライラは持ち前の科学知識を駆使して、次元の波動を計測し始めました。彼女は、次元のエネルギーがどのように振動しているかを正確に把握することで、クリスティーナとアリスの魔法がどのように作用するかを予測し、二人のサポートを行うことを考えました。


ライラ「波動が乱れているけど、もしこれを安定させることができれば、次元のバランスを取り戻せるはず。」


ライラは、デバイスを調整しながら言いました。


クリスティーナは神殿の中心に立ち、古代の呪文を唱え始めました。

彼女の手から放たれる光が、次元の闇に対抗するように広がっていきました。

アリスはその隣で、ノームの力を借りて、闇を鎮めるための儀式を開始し、両者のエネルギーがぶつかり合いながらも、徐々に調和し始めます。


アリス「もう少し…あと少しで、次元が安定する…!ノーム!頑張って!」


アリスはこっそり呟きました。


やがて、神殿全体が眩い光に包まれ、闇が静かに沈静化していきました。次元の裂け目は閉じられ、破滅の危機は回避されました。三人の力が見事に合わさり、次元のバランスが回復したのです。


クリスティーナ「成功したわ…!」


クリスティーナが息をつきながら言いました。


次元が安定すると、エテルニアの住民たちが三人に感謝の意を示し、彼女たちを英雄として迎えました。


住民たちは、この次元が救われたことに深く感謝し、クリスティーナたちに祝福を贈りました。


次元を救ったことは大きな達成感を与えましたが、同時にクリスティーナはもっと多くの世界を守るために力を尽くすべきだと感じたのです。


クリスティーナ「まだ、私たちが知らない次元がたくさんある。これからも旅を続けて、その全てを探求し、新たな真実を見つけ出したい。」


クリスティーナは、ライラとアリスに微笑みかけました。


ライラは頷きながら、「私たちが一緒なら、どんな次元の謎でも解き明かせるわ。次の次元がどんな場所でも、きっと乗り越えられる。」と答えました。


こうして、クリスティーナ、ライラ、アリスの三人は、再び次元間ゲートを開き、新たな次元への冒険を始めました。


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クリスティーナがレンブラン王国を後にしてから、王宮の空気は一変しました。彼女の不在に驚きと動揺が広がり、特に王である父は、娘の突然の決断に心を痛めました。しかし、クリスティーナが自らの意志で新たな冒険へと旅立ったことを知ると、王はその行動に理解を示し、彼女の勇気と決断力を誇りに思うようになりました。


王国中では、クリスティーナの無事と成功を祈る声が広がり、祈りの儀式が執り行われました。城下町の人々も、彼女の冒険が実を結び、無事に帰還することを願っていました。クリスティーナが背負うのは、王国の未来だけではなく、全ての次元の均衡を守るという大いなる使命でした。


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一方、ライラ、アリス、そしてクリスティーナの三人は、次なる未知の世界へと歩みを進めていました。


彼女たちは、次元ゲートを通じて様々な場所を渡り歩きましたが、次に到着した世界はこれまでとは全く異なるものでした。


その世界は、広大な砂漠と高い岩山に囲まれた荒涼とした地帯でした。

空は常に赤く染まり、太陽は薄いベールに包まれており、辺り一面に不気味な静けさが漂っていました。

風が吹くたびに、砂が巻き上がり、遠くから聞こえてくる謎めいた囁きが、三人の耳元をかすめました。


アリス「今までと違うね!ここは、どういうところだろう?」


ライラ「この次元には、何か強力な力が存在しているようね。慎重に進んだ方がいいわ。」


ライラはデバイスを手にし、周囲のエネルギーを測定し始めました。計器は不安定な波動を示しており、この次元が何らかの異常事態に陥っていることを知らせていました。


クリスティーナは前を見据えながら、静かに言いました。


クリスティーナ「この地には、私たちが知らない秘密が隠されているはずなの。それを解き明かさなければならないのではないでしょうか。」


アリス「秘密ねぇー。まあ、面白くなるならいいけどね!」


ライラ「アリスはいつも面白さ優先だよね!その強気さにいつも救われているからね。」


三人は砂漠の中を歩き続け、やがて巨大な岩壁に辿り着きました。


ライラ「岸壁に古代の碑文が刻まれているよ。」


アリス「なんて書いてあるの?」


ライラ「砂に埋もれた扉があるらしい。」


アリスがシルフを使って、砂を吹き飛ばすと、扉が現れた。


ライラがその扉に手を触れると、次元エネルギーが反応し、扉はゆっくりと開き始めました。


ライラ「わあ!すごい!」


扉の向こうには、かつて栄えた古代文明の遺跡が広がっていました。大理石の柱や、今にも崩れそうな建物が立ち並び、そこには長い間忘れ去られていた知識と、力の源泉が眠っているようでした。


アリス「古代都市だね。楽しそう!」


ライラ「この遺跡には、次元を超える力が隠されているに違いないわ。」


ライラは目を輝かせながら、遺跡の奥へと進んでいきました。


しかし、三人が遺跡の奥深くへと進むと、古代の防衛システムが作動し始めました。


光る目を持つ石像たちが動き出し、三人に襲いかかります。


クリスティーナはすぐさま魔法を唱え、石像を封じ込めようと試みましたが、その力は非常に強大で、簡単には打ち破れません。


クリスティーナ「ごめん!私では敵わない!」


アリス「じゃ、僕に任せて!」


ディネ「全力は駄目よ!全力は!」


アリス「わかっているよ!」


サラ「ほんとうにわかっているのかなあー。前に山を吹き飛ばしたし。」


アリス「あれは私じゃないからね!」


アリスは気を20%込めて、横一文字を放ちました。

その瞬間、次々と石像が倒れていきました。


アリス「楽勝だぜ!」


クリスティーナ「すごい!アリスさんはほんとうにお強いですね!」


アリス「まあね!」


サラ「それだけだけどね!」


アリス「それだけでもいいじゃないか!一番強いということはすごいことなんだから!平均的な人間より魅力的なはず!」


ディネ「確かにアリスのいう通りね。一つでも才能があるということは、いいことです。褒められるべきです。」


アリス「そうそう!」


ディネ「たとえどんなにだらしなくても。」


アリス「グサぁ!」


ディネ「たとえどんなに勉強ができなくても」


アリス「グサぁ!」


ディネ「たとえどんなに、王宮社会に適応できなくても」


アリス「グサぁ!」


最終的に、彼女たちは遺跡の最奥に辿り着き、そこに眠っていた古代のエネルギー源を発見しました。


このエネルギーは、次元を安定させるために必要なものであり、三人はそれを使って次元の調和を保つための装置を修復しました。


遺跡のエネルギーが次元全体に広がると、崩壊の危機は回避され、世界は再び安定を取り戻しました。三人は達成感に満ちた表情を浮かべ、次の次元へと進む準備を整えました。


クリスティーナ「私たちの旅は、まだ終わらないわね。」


クリスティーナは微笑みながら言いました。


ライラ「そうね。どんな次元が待っていても、私たちなら乗り越えられるわ。」


こうして、ライラ、アリス、クリスティーナの三人は、次元を超えた冒険の旅を続けていきました。彼女たちの物語は、まだまだ続きます。


サラ「そうは上手く続かないな!そろそろ飽きる頃だから。ポンコツが!」


アリス「ポンコツ言うな!

やばい!次元の冒険もパターンが無くなってきた。」


サラ「やっぱりな!」


アリス「ライラとクリスティーナに話しがあるんだけど、」


ある夜、焚き火の前でアリスは二人に話し始めました。


アリス「今の冒険は素晴らしいけれど、実は元の仲間たちが待っているんだ。申し訳ないけど、彼らの元に戻ろうと思う。」


ライラとクリスティーナは、アリスの気持ちを理解し、優しく彼女を送り出しました。


次の日の朝、アリスは二人に感謝を伝え、次元のゲートを通って元の世界に戻りました。


そこで仲間たちと再会し、再び共に冒険を続けることになったのです。

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