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第21章❤️ : 『東関東スポーツ大会』の思い出(その1)

 今回のエピソードも、直接的には美絵子ちゃんとは、まったく関係がない。


 本来ならば、『わが愛しの母校、農業大学校』といった感じで、独立したエッセイにすべきなのかもしれないが、


 なにせ、美絵子ちゃんがからんでいるからね・・・。


 特に、1989年8月13日に、突如として再会してからは、


 学校を含めた、ぼくの生活全般がもう、彼女を目指しての、ぼくの大切な『カムバック・ロード』の一環となったことは間違いなく・・・


 いまでもぼくの、愛しく懐かしい思い出となってくれているのだ。


 だから、農業大学校時代がなつかしいのである。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・1990年6月13日(水)。


 よく晴れた日だった。


 この日、わが栃木県農業大学校の学生は、研究科の学生を除いて、本科の学生が、そろってバス旅行に出かけた。


 正確には、「旅行」ではなく、スポーツイベントのための遠征・・・といったところか。


 行き先は、茨城県の『笠松運動公園』。


 つまりは、他県の農業大学校や、それに準ずる大学校系の合同の、スポーツ対抗試合であった。


 参加校は、5校。


 開催地の、地元、茨城県立農業大学校、


 千葉県農業大学校、


 日本農業実践大学校、


 鯉渕こいぶち学園、


 ・・・そして、わが、栃木県農業大学校である。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・前にも書いたように、この6月には、ぼくはすでに「ダイエット」を終えていて、極限までカラダが絞れて、容姿もかなり前年とはちがっていた。


 フェイスブックやインスタでぼくの写真をご覧頂いた方もおられると思うが・・・


 まったくの「別人」の印象だった。


 スポーツ大会ではあったが、小中高の児童・生徒ではないので、


 「体育着」といったユニフォームを着用する義務はない。


 したがって、学生各自で、好きな格好でスポーツをすることとなる。


 もちろんぼくは、


 カラダのラインがハッキリ・クッキリと出るような、ピチピチにぴったりのサイズの「ポロシャツ」と「長いトレパン」で大会に赴いた。


 減量を3月に始めてから、ゴールデンウィークが明けて、ひさびさに登校したときに、


 周りの学生が、ぼくの変身ぶりにザワザワと騒ぎ、注目し、一目置くようになったのは、以前どこかでも触れた気がするが・・・


 今回は、さらにざわめきが大きかったね。


 こういった場合、


 普通の4年制大学あたりだと、ひとりの男子学生が太ろうがやせようが、そんなちっぽけで、くだらないこと、だれも気にしちゃいないよ。


 ・・・みんな、学業や趣味、バイトや課題でいそがしいもの。


 ところが、ここ農業大学校ではそうはいかない。


 せまーい『ムラ社会』なんだから。


 学生数だって、普通の大学とは比較にならないほど少ないし、学部だって限られたもの。


 もちろん、ぼくの「変化」にまるで反応せずに、変わらず接してくれた人も、けっこういたけど。


 女子学生ばかりで構成されていた、生活科の子は、すごくぼくに注目し、一番キャーキャー騒いでいたね。


 その分、ぼくがマックスに太っていたころは、ぼくが寮の食堂で、どんぶりメシを、調理師のおばちゃんにおねだりして、何杯もおかわりしているのを、軽蔑のまなざしでクスクス笑っていたくせに。


 でも、園芸科の3人の女子学生・・・


 益子さん、山崎さん、高島ゆかりちゃんの3人は、豚みたいだったぼくを、一度もバカにせず、山崎さんなどは、


 あとで触れる、夏休みの那須山のキャンプのときにも、


 「別にいいじゃない。やせてたって太ってたって。」


 って、キャンプのメンバーから、ぼくを擁護してくれたしね。


 では、思ってた以上に長くなったので、次章にバトンタッチしますか。


 m(_ _)m

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