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童話・児童書などまとめ

ぬいぐるみナイトパーティー

作者: 枯谷落葉
掲載日:2023/09/08




 ぐっすりおねむの時間。


 子供たちが眠ったら、ぬいぐるみ達はおもちゃ箱から飛び出した。


 人形や車、積み木達も騒ぎ出す。


 暗闇の中、静かなままで騒ぎ出す。


 昼間は自由に動けないから、思う存分に動き回る。


 おもちゃだけに与えられた魔法を使って、おもちゃの世界を作り出す。


 かけっこ、つなひき、運動会。


 おしゃべり、おえかき、なんでもできる。


 遊べる場所はいろいろで、公園、遊園地、どこでもオッケー。


 




 押し入れからでてきた、クマのぬいぐるみ。ぺーたんも、皆にまざって楽しい時間を過ごしていく。


 けれど、思う存分とはいかないようで。


 どうしようかな、と困っていた。


 この家にやってきたばかりの、新米ぺーたん。


 作り立てで新品だから、ほつれも汚れも、ぜんぜんない。


 この体が綺麗じゃなくなるのは嫌だな。


 そう思って遊ぶのは、みんなよりもちょっと控えている。


 けれど色んなおもちゃ達がやってきて、ぺーたんの腕を引っぱっていく。


 一緒に遊ぼうよ。


 楽しいよ。


 そう言いながら。






 けれど、ぺーたんは踏ん切りがつかない。


 せっかく綺麗につくってもらったのに、と。


 そんなペータンに、昔からいる木こりのおもちゃが話しかける。


 どんなものでも、ずっと綺麗なままでいることはできない。


 おもちゃは誰しも、汚れて壊れていく。


 それは、他の物よりもずっと早くそうなる。


 だけど悲観することはない。


 その分、楽しい思い出を作ることができるのだから。






 

 木こりのおもちゃの言葉を聞いたぺーたんは、思いきって遊ぶことにした。


 たくさんほこりがついて、汚れもついたけど、確かに楽しい思い出がいっぱいできた。


 だからぺーたんは、昼間も隠れていないようにしようと思った。


 今までは、汚れやほつれがいやで、押し入れに隠れていたけど、自分が経験したような楽しい思い出を、子供にも分けてあげたいと考えたから。






 やがて夜が終わって朝が来る。


 ぬいぐるみ達は動かなくなって、おもちゃ箱でしずかになる。


 その中でには、クマのぺーたんも、一緒に入っていた。



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