夢であるか、現であるか
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
でも比較的オチが着いた気がします。
注意事項2
R15です。ヤンデレです。
苦手な方はご注意下さい。
やっぱり可愛いですね。ヤンデレ。
寄ってらっしゃい!! 見てらっしゃい!! あっと驚くナンセンスな話をお届けするよ〜!!
女はベンベンと三味線を弾き鳴らし、しゃくれた声で客を寄せ集める。深紅の鮮やかな浴衣を一枚だけ羽織り、片足上げて白い腿を惜しみなく晒す。
その一風変わった声と、姿に魅せられて、私は彼女の前にちょこんと腰掛けた。周りを見渡すと、自分と似たような観客が肩を寄せあっていた。
さぁさぁさぁ!! 世にも奇妙な話の始まり、始まり〜!!
彼女は昔、腹を割いて手術をした事がある。癌が肥大化し、薬ではどうする事も出来ない程に膨れ上がっていた。故の切開であった。恋人は時折腹を摩り、思い詰めた様に恋人に相談していた。
「ずっと昔に貴方に手術していた此処がね、また痛み出すの……」
「其れは行けない。また薬を出そう」
彼は驚いて、目を見開いた。
なんせ彼女を手術したのは彼だった。彼は地元でも有名な名医であった。手術後の体調は万全で、痛みが再開する事は無かったが、つい最近になって痛みが再発するようになったのだ。
彼は直ぐに丹念に診察を行うと、痛み止めの薬を処方し、彼女に様子を見るように伝えた。
その夜、彼女は夢をみた。何ともグロテスクな夢だった。その夢の内容は、眠ったのをいい事に、彼が彼女の体を切開する夢であった。
ベッドに横たわった彼女の腹を鋭いメスで切開し、指でこじ開ける。正常な位置に収まった内蔵を愛おしげに眺めた後、生身の指で振れてくる。大腸の窪みを指で抉り、血を掬いとる。其れを口腔に押し込んで、子供のようにしゃぶっていた。
彼女は悲鳴を上げようとしたが、不覚にも声の一つも上げられない。もしかしたら麻酔でも打たれたのかも知れない。兎にも角にも、彼のされるがままであった。
「上手くやったはずなんだがなぁ……。痛んでしまったか……。ごめんね。今度はもっと大切に触れるから」
彼はそう言うと、捌かれた傷口に口を付け、真っ赤な舌で舐めあげた。
此処で彼女は夢から覚める。何時もと変わらない朝の光景が広がっていた。血塗れの布団で寝そべっていた訳でもない。服を毟るようにしてこじ開けても、ピッタリと傷口は塞がったままであった。
果たして、彼女が見たのは夢か、現か。
弾き語りをしていた女がオチを着けたあと、ケタケタと笑い出す。金属質な気狂いの声だった。其れから興奮も冷めやらぬまま腰に巻かれた白い帯を自らの手で解くと、上空に向かって思い切り投げ捨てる。
扇情的な光景であるにも関わらず、其れを凌駕する程狂気的であった。晒された生っ白い腹に浮かぶ、一筋の線。手術の後の様な縫い目がしっかりと腹を抑え付けていた。
「さぁて、夢か現かねぇ?」
以下、ナチュラルに胸糞、サイコな話が続きます。
何でも許せる方向けです。
ある漫画に推しの子がいるんですけど、その子に光の早さでアングラ当てたらこうなりました。
(冒涜的過ぎて、その漫画の名前言えません……)
私の中でのヤンデレの最上形って
どんな姿でも傍に居たい!!
例え死体になっても、人形にしても、私だけの物にしたい!!
っていうのが根底にあるんですよ。
だからやったら剥製、人形にしたがるという。
あと痛がらないからという理由があります。
痛い思いをしてる子を見るのが嫌……。
だから今回は結構頑張って捻った方です〜!!
ヤンデレの愛って重くて深いので、表面の接触だけじゃ物足りないんじゃないかな〜? と。
手術して触れた時の感触が忘れられず、また触れたいと思ってて欲しいな〜。と。
まぁ夢か現か分からないのですけど。