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無題  作者: とい
4/12

ラブ・レター

下駄箱にラブレターでも入れる要領で僕は、スミさんの棚に手紙を入れた。


内容は、あなたがカズラ君のスリッパを持っていることを知っている。放課後図書室に来てだ。


僕はスミさんに動いて欲しくて手紙を書いた。

だってこんな事書かれたら、自分だったらスリッパが隠されてるところに確認しにいくから。


スミさんは気づいて動き出す。


昼休みカズラ君と女の子達が話をしてる。


カズラ「はぁ、2日続けてこんな事が起こるって俺、いじめられてるのかな?」


カノイ「ひどいよね」


スミ「そんな、カズラ君をいじめる人なんていないよ」


カズラ「ヒロならやりそうだけどね」


カノイ「分かるーひどいよね」

なんて、会話が聞こえて胸が苦しくなった。


放課後 図書室



ヒロ「やま先生ありがとうございます」


やま先生は図書室の管理をしてる先生で図書室を使わせてもらうためにお願いした。


そしてスミさんがやってきた。カノイさんも一緒に。

ヒロ「あれ、カノイさん?」


カノイ「ヒロ君があの手紙書いたの?どうして?」


カノイさんは入ってくるなり僕の服を掴んで詰め寄ってきた。


ヒロ「いいから、僕に任せてよ」


どうやらスミさんは親友のカノイさんに僕が書いた手紙を見せたらしい。自分がした事は伏せて。僕らが知ってる事は知らずに。


「スミさん来てくれてありがとうどうしてきてくれの」


「ヒロ君が、図書室に来てて書いたんじゃん」


「そうだけどイタズラかもしれないのにわざわざどうして来てくれたの?」


スミ・・・沈黙


「スミさんがした事は分かってるから話してくれないかなどうしてこんなことをしたのか」


「なんで分かったの?」


「実は見ていたんだカノイさんが」


スミ「見てたんだ」


カノイ「うん」


ヒロ「だからごめんね試すようなことして」


スミ「いいよ」


スミさんが、スリッパを取り出す。


スミさんは諦めたように話しはじめた。


「私、カズラ君のことが好きで、でも、カズラ君の近くにはいつもみんながいるからなかなか2人になれなくて、

手紙を書く事にしたの」


「その手紙を下駄箱に置きたくて朝早く学校に行ったらスリッパがズタズタになっていた」


「私がしたと疑われると思って手紙は置けないしこのままじゃカズラ君が可哀想だから隠した」


ヒロ「そうだったんだ」


だったら次はズタズタにした犯人を探さないといけないのか?


カノイ「そんな、相談してよ」

スミ「ごめんね」


その会話を聞いて何故かもやっとした。


相談して無かったんだ僕のせいにしようとしたのに


「カノイさんは肝心な所でいつも他人任せなんだよ。そもそも僕に話す前に僕のせいにする前にスミさんに尋ねるべきだった自分は分かってたのに話さなかったのはカノイさんもだよ。」


カノイさんはびっくりした顔をしていた。


僕がこんなこと言うとは思わなかったらしい。

そして泣き出した。


スミさんはなんでそんなこと言うのと僕をビンタした。


僕は図書室を出て家路を急ぐ。


言いたい事は言った後悔はない。


「さあこれからどうするかな」

こんなことカズラ君に言ってもどうなることかわからない。

でも言う必要あるのかな。「はぁー」 ため息


次の日

すごく憂鬱だったけど学校に行った。


「おはよう」

あいさつが聞こえる


カズラ君が話しかけてきた。


「あの今まで本当にごめん」


「え、何で」  

どうして謝られたのか分からない?


「荷物を外に出したのがヒロ君じゃないって分かったからだから、ごめんなさい」


ヒロ「いいよ別に、怒ってないよ」


カノイさんが話したのかな


カズラ「また友達になってくれる」


その言葉に僕はすごく嬉しくなる今まで友達になってくれなんて言う人は誰も居なかったから。


ヒロ「うん、喜んで」


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