三題噺⑧人狼についての調査
今回は物語というより、レポートに近い形の作品になります。
散弾話というのは少し違うかもしれませんが、一応一生懸命書いたので、ご容赦ください。
非常に唐突だが、私は現在、とある遊びにはまっている。それは、「人狼ゲーム」という遊びである。村人たちの中に人狼という怪物がおり、夜のうちに一人ずつ村人を殺していく。村人たちは村が全滅しないよう、昼間のうちに話し合って人狼と思われるものを処刑するという内容の遊びだ。人狼は嘘をつきながら処刑を免れるように動き、村人は人狼の嘘を見破らなければならない。非常に楽しい心理戦を味わうことが出来る。
さて、筆者も人狼ゲームをしているわけだが、あまりうまいわけではない。嘘をつくのも三輪ブルノも苦手なためである。そのため、どうすれば勝つことが出来るのかを、ほかが遊んでいる様子を見て学ぶことが多い。最近はそういったものをネットで簡単に見ることが出来るのだ。
そうしてネットの海をさまよっていると、唐突にこのようなことを思った。
「人狼の起源ってどこなんだろう。」
普段自分たちが遊んでいる人狼ゲームはもちろん、映画、漫画、アニメ、小説、ありとあらゆるところで登場する怪物だ。世界三大怪物と言われて、「ドラキュラ」「フランケンシュタインの怪物」に次いで思い浮かぶのが、この「狼男(人狼)」であろう。ドラキュラは、歴史上の人物ヴラドⅢ世が元になっている。フランケンシュタインの怪物は小説「フランケンシュタイン」で出てくる怪物の名だ。そこまでは筆者も知識として持っている。
では狼男は?
狼男の期限を、筆者は知らない。そこで、軽く調べてみた狼男の期限をここに記そうと思う。といっても、あまり深く調べたわけではない。自分の知識欲を満たせる程度にしか調べていないので、役に立たない可能性が大いにあるが、そこは大目に見てもらえると嬉しい。
狼男に関する説として一つ上げられるのが、多毛症という症状だ。多毛症とは、人の上半身および顔に蚊が密集しては得るという表情のことで、実際に確認されている症状である。ネットで調べると、多毛症の患者の絵を確認することが出来る。たしかに、見た目だけならば狼男と言われても不思議ではないだろう。しかし、見た目は人狼っぽくても、人狼のように狂暴というわけではない。それに、この症状の人物が確認されることは歴史的に見てもごくまれで、数多く存在する人狼の目撃情報と比べてもはるかに少ないようだ。起源として語るには少々弱いといえる。
次にあげておきたいのは、狂犬病の患者だったという説だ。狂犬病は現代でも確認されている症状で、犬にかかわらず哺乳類全体が感染する恐れのあるものだ。感染すると神経が侵され、発熱や食欲不振だけでなく、興奮性や幻覚、麻痺といった症状に襲われ、最終的に死に至るという恐ろしい症状だ。人間から人間へ感染することはないが、主に犬などにかまれたことで発症するようだ。今のように医学が発達していなかった昔の時代でも、当然このような症状は確認されていたのだろう。
犬にかまれた人間が幻覚などにより突然狂ったように暴れる。その様子が、犬にかまれて怪物化した人間、狼男(人狼)として語り継がれたのかもしれない。
最後に、おそらく世界最古と思われる人狼についての記述について紹介しよう。それは、紀元前5世紀ごろに活躍したといわれる、ギリシアの歴史家ヘロドトスの記録である。その記述によると、スキュティア(現在のポーランド辺り)の向こう側に住んでいるネウロイ人という人々が、年に一度狼男に変身し、そのままの状態で数日を過ごすというものだ。
これは、狼の毛皮を着てトランス状態になっているシャーマンだったのではないかと言われている。獣の毛皮をまとうことで、獣のように戦う者たちということであり、場所は変わるが、北欧にもベルセルク(クマの毛皮を被るもの)という戦士がいたとされている。
人ではあるが、狼の毛皮を被り、狼のようにふるまい、狼のように戦う。ヘロドトスが人狼と記したのも間違いないことなのかもしれない。
余談ではあるが、狼男が満月の夜に変身するというのも根拠があるようだ。人間は、月の満ち欠けによって、該影響を受ける存在である。人によっては満月の際に常軌を逸した行動をとるものが現れたという。それが狼男の逸話とまじりあって、狼男は満月を見ると変身するという逸話につながったのだろうと思われる。少し話ははずれるが、某ネコ型ロボットの秘密道具で、狼男に変身するというものがあったと記憶している。丸いものを満月と思い込み、変身してしまうというものだ。それを見て、「丸いもので変身するということは、太陽でも変身するということか?でも付きで変身するという話しか出てこないなぁ」と思ったこともあった。あくまでも月の満ち欠けによる外的影響が原因なのであって、丸い形を見たことが原因ではない。子供のころの自分のちょっとした疑問を解消することに成功した。
今回いくつかの説が出てきたが、それだけではないかもしれないし、そもそも期限を一つに絞ること自体が無理な話だろう。おそらくは一つ一つ別々の逸話が混ざり合って、現代の「狼男(人狼)」というものが出来上がっている。今回の説では人狼=狂暴につながりやすいという説が多いように思うが、今回冒頭で触れた人狼ゲームのような、「人間を騙す狡猾な人狼」はどのように生まれたのかというのも調べたら面白いかもしれない。そんなことを考えつつ、また人狼ゲームの勝ち方を調べにネットの海をさまようのであった。
ミスや批判、訂正も受け付けているので、何かあればご指摘いただければ幸いです。。




