3話 ゴブリンと謎の存在と銃
やっと銃を手に入れます
長かったです……ここまで見てくれて感謝!
トナリ村に着いた俺はまず村長の家に向かった
~トナリ村村長の家~
「失礼しまーす…」
「おお!!やっと15人目が来ましたか!」
俺はこの老人が村長であることを知ったと同時にこのクエストを受けたのが俺が初めてではないことが分かったのでとりあえず質問をぶつけてみる
「あの…15人目と言うのはどういうことですか?」
「ああ、文字通り来た人数じゃよ、大怪我したり、腕が無くなっていたり、しまいにはまだ起きていない人もいるくらいじゃ」
この時俺は思った
「帰りたい、いや帰る場所なかったわ」
「そうですよ、少なくとも魔王を倒してから帰ってください」
いきなり考えに乱入してきた女神は置いておいて報酬の話をした
「それで、報酬はゴブリンを全員討伐してから貰うってことでいいんですね?」
「はい、報酬はしっかりわたしますから、よろしくお願いします」
「確認をとったということで、ゴブリンは一体どこにいるんです?」
「はい、ここから北にあるゴブリンの森です、看板があるので多分すぐ見つかると思います」
「分かりました!では…」
そうやって行こうとすると
「あ!お待ちくだされ!今日はもう暗いですし宿に泊まっていただいては…」
「すみません…ちょっと急ぎすぎましたね、分かりました、それではまた明日行くので…」
そう言い俺は宿屋へ向かった
~宿屋お泊まり宿にて~
「いらっしゃい!どんな部屋にする?っとあんたはあのゴブリン退治をしてくれるっていう旅人かい?」
「はい、そうですけど?」
「なら話は早い!お代はいらないから、一人部屋に案内してあげるよ!」
そうして着いた俺は早速宿屋のベッドに横になり眠りについた
そこで俺は夢を見た…
「やあ、東山くん?」
「!?誰だお前!どうして俺の名前を知っている!?」
突然目の前に現れたその存在に俺は驚きを隠せなかった
「俺はお前だ、だから分かる」
「何の話だ!?お前の発言は色々とおかしいんだよ!」
「いずれ分かる…お前はまず刀を手に入れたようだな、それならば、次は銃を手に入れろ」
「はあ?それってどういうこと…」
と話しているうちにその存在は消えてしまった
そして…
「…きて、おきて、起きて!」
「うわあ!」
「急にびっくりさせないでくださいよ!いきなり大声出して!」
「あ、ああ」
「?どうかしたんですか?」
「いや…夢を見てた、さあ!早く行くぞ!」
そうして宿を出てゴブリンの森へ向かった…
~ゴブリンの森~
「ここがゴブリンの森か」
刀を構えながら進むと運悪くゴブリンの見回りに見つかってしまい戦う羽目になってしまった
「く、来る!」
相手は恐らく今までこのクエストを受けに来た奴らを全員倒している、血が滲んでいる棍棒
倒れている木しかも叩き倒しているらしい
大して俺は構えはなっていないし歯はガチガチ、足はガクガク
先に攻撃を仕掛けてきたのはゴブリンたちだった
ガン!ガン!
対して俺は守りを固めるので精一杯
「や…やばい…ガードが…破られる…」
そして最後にガードが破られ頭をボコボコに殴られ血だらけになってしまった
「ヤバいな…これだけ血が出たのは初めてだ」
頭がクラクラする、足はおぼつかない、しかし俺はここでやられる訳には行かない
そこで新たな技を思いついた
「一か八か今思いついた技を使うしか…ええい!こうなりゃヤケだ!ソードトルネード!!」
自分を軸にして回転する技だ
効かないと思っていたが案外ゴブリンには効いているらしい
今まで使ってこなかった技を見てゴブリンたちはビビっているらしい
そして案外移動スピードと回転スピードが速く気づいたら全員に切り傷をつけ倒していた
「ギヤーーー!!!」
「ぜえ、ぜえ、全員…倒した?」
ほっとしたのもつかの間なんだか強そうなゴブリンに出会ってしまった
恐らくこの当たりのゴブリンを統治しているゴブリンだということが身体が認識している
「かかって…こい!」
一瞬でカタをつけるためソードトルネードを放ったがこのゴブリンはビビっておらず逆に俺の方がやつの一撃によって木にまで吹っ飛んでしまった
今まで感じてこなかった激痛、この一撃で立てなくなってしまいトドメを刺されそうになり抵抗したその結果…
「!?……」
ゴブリンの腹に鋭い刀が刺さっていた
「これで…終わりだァァァァ!!!!」
その刀を抜き、血吹雪が出た
「……汚ねえ血だ」
「大丈夫!?血だらけだよ!?」
「だ…大丈夫だ…いま…村に戻るから…」
そう言いおぼつかない足取りで村へ戻って行った…
~トナリ村~
無事に村に着いた俺は村長の家に向かった
~トナリ村村長の家~
「おお、きまし…た…か…」
どうやら村長はこの血まみれの姿に驚いているようだ
「どうしたんです!?その格好!?」
「いや…そんなことより…報酬を…」
慌てながら報酬を用意しポンをくれたが…
「あれ?……何だか……少ない気が……」
700ポン用意してくれたが明らかにおかしい
こんなに血まみれになっているのに普通は感謝でもう少しくれるかと思っていた
それどころか貰う報酬800ポンを抜かれている
「す…すみません!実は、治療費を旅人さんにあげすぎたせいでもうお金が底をつきそうで…」
「じ…じゃあ何か物を………」
「ではこれを…」
そうして手渡されたものは…
「じ…銃?」
「そういう名前なんですか?旅人さんに貰ったので名前がわからなかったのですが……」
「あ…ありが…」
そこで俺の記憶は途切れていた
そしてまた夢を見た…
「もう何回来るんだい?東山くん?」
「け!来たくなくても勝手にくるんだい!!」
「そうか…それは一旦置いておいてやっと銃を手に入れたようだねその調子で復讐を果たすんだ」
「なんだとそれはどう言う…」
そう質問する直前に俺の意識は遠のいて言ってしまった……
続く…
また見てくれてありがとう!次回はちょっと不穏な雰囲気?