閑話
とある世界、とある電子メールのやり取り。
A「いやあ、スマイルハピネスの皆って可愛いいんですけど、やっぱりマイナスランドにいるマリーちゃんも可愛らしいですな。」
B「確かに、僕たちはいい大人ですが、いえ、いい大人だからこそ、あの小生意気な可愛らしさが引き立つのかもしれないですな。」
A「そうですぞ。ですが、決定的にマリーちゃんを好きになったのは、マリーちゃんが親離れをするシーンですな。」
B「確かスマイルハピネスの終盤の時の話ですな。まさかマリーちゃんがキングサタンの娘ではないという事実を知ったのは驚きましたな。」
A「なにせキングサタンがもしもの時のための器として作った存在だったとは。当時の私はリアルタイムで見てましたが、衝撃的でしたな。」
B「僕も見てましたが、驚きましたなあ。ですが、今までの話をよくよく見返してみると、キングサタンはマリーちゃんに対してそっけなかったんですよね。ちゃんと伏線はあったのですよ。」
A「なんと?!それは見直してみたいですな。しかし、キングサタンといえば、スマイルハピネスとの最終決戦で追い詰められたと思いきや、マリーちゃんの体に乗っ取ろうとしたのは許せませんな!」
B「確かに、キングサタンの野郎!って思いましたな。ですが、あの後マリーちゃんがスマイルハピネスの呼びかけで覚醒し、キングサタンの乗っ取りを跳ね返したのは名シーンですな。」
A「その後のマリーちゃんの「さようなら、お父様。マリーはマイナスランドの女王、それを自分の勝手な思いでマイナスランドを利用していたアナタを許すわけにはいかない!」のセリフは胸が打たれましたな。」
B「そして、キングサタンがやられる時のマリーちゃんの涙、ああ!抱きしめて慰めたかった!」
A「まったく、それなら私はマリーちゃんの新しいパパになりたい!」
そして、とある時間のとある家の部屋。
「はああああ。まじで疲れたあ。」
「そうだな。しかしキングサタンの娘とは・・・聞いたことがなかったんだがな。」
「もう2度とあんなクソガキの世話なんてしたくねえ。」
「口が悪いぜ、リュウト。」
「しょうがねえだろ、てかウルだって同じ気持ちだろ?」
「それは・・・キングサタンの娘だから・・・。」
「そうかよ。それじゃマリーのイ・・・・いや、何でもない。」
「あ?それならリュウトだってマリーの犬みてえだっただろ。」
「しょうがねえだろ!もしかしたら命が危ないかもしれなかったんだから!てか何で俺の言ったこと分かったんだよ!」
「リュウトとの付き合いはなげえからな!」
こうしてとある人間と、とあるマイナスランドの者はいつも通りの口喧嘩をした。




