15 「モブ」が出しゃばってもいいことなど、あまりない
とりあえず・・・・・お久しぶりです。
その者は今にも雨が降るかもしれないような曇り空を、4本の足を使ってひたすら走る。
その者に「雨が降ってきたらどうしよう」などという不安は無く、あるのは戦う覚悟とたった1つの葛藤であった。
(戦う覚悟はある。今、向こうでは負のモンスターとスマイルハピネスが戦っていやがる。ならば俺は魔界の為にスマイルハピネスをぶっ倒さなきゃならねえ。そのための覚悟は出来ている。なのにちくしょう、なんだってアイツの事を考えてんだよ・・・。)
その者は「契約」というものをしていた。
それはエネルギーという「力」を持つ者が、本来その「力」を持つことは無い人間に自分のエネルギーを分け与え、その人間を強くする儀式である。
しかし、その者は契約などしたくもなかった。その者からすれば契約というものは自分の力を弱くして、人間を自分より強くする。すなわち自分が人間よりも、単純な力関係で言えば契約した人間より格下なのである。
その者にとってそれは凄く嫌なことであった。
だが、その者つまるところウルフェンは契約せざるを得なかった。そうしなければ死んでしまうからだった。
だから、ウルフェンは契約した人間に舐められないように強気な態度をした。
だが、その人間はウルフェンを下から見るような事はせず、むしろ対等のように見ていた。
その人間とウルフェンは決して良好な関係ではなく、むしろ悪かったと言ってもいい。互いが互いを気に入らなかったのか言い争ってばかりいた。
しかし、その人間はウルフェンに対して「暴力」という手段でウルフェンを従わせようとは一切しなかった。
(チッ、まさか俺が気に入らねえ奴に気を遣うために力も出せない状態で行くとはな。)
そう、契約には大きなデメリットがある。それはエネルギーを与えた者は契約した人間の近くにいないと力を発揮できないデメリットがある。
それを承知でウルフェンはスマイルハピネスに挑むのだ。戦力差で言えば絶望的だが今のウルフェンには知ったことではないのだ。
そしてウルフェンは周りにはビルのようなな建物が周りにたくさんある広い交差点に出ると、1つの巨大な人影と4つの人影を見つけた。
その内の1つの巨大な人影と2つの人影は戦っている様子だった。
(あれは多分、誰かが作った負のモンスターとスマイルハピネスだな。あと1人は誰だ?巻き込まれた人間か?あと、あれは確か三幹部のバーラじゃねーか。)
そこには三幹部のバーラが負のモンスターと思われる物と一緒にスマイルハピネスに敵対している。
(まあいい、どっちにしろ俺はスマイルハピネス共を倒さなきゃなんねえ。)
ウルフェンは戦況を観察すると直ぐに負のモンスターに加勢するためにスマイルハピネスの内の1人、スマイルピンクに奇襲を仕掛ける。
「くらいやがれ!」
「ピンク!危ない!!」
「・・・え?、うわ!」
ウルフェンの奇襲はスマイルピンクには気づかれなかったが、新しくスマイルハピネスに覚醒した赤羽りんかことスマイルオレンジがウルフェンの奇襲にいち早く気づいたお陰で、スマイルピンクはウルフェンの奇襲を避けた。
「チッ、勘の鋭い奴だぜ。」
「あ、あなたは、この前のお犬さん!」
ウルフェンが予想外の乱入をしたためか、スマイルピンクは驚いている。
「だから俺は犬じゃねー!せめて狼にしろ!何かあいつを思い出すからムカつくんだよ!!」
スマイルピンクがまたもや「犬」呼ばわりしてきたことに対して、ウルフェンは冬先琉斗と口喧嘩する時、決まって自分を「犬」呼ばわりされて怒っていた事を思い出したせいか、スマイルピンクに怒鳴った。
「え?!嘘!その見た目どう見ても犬でしょ?!」
「違うわ!」
スマイルオレンジが驚いていたためか、ウルフェンの怒りのゲージはさらに上がった。
「・・・あなたもしかして、ジェンダーが言っていた新しい部下なの?」
そんな怒りが頂点に達しそうになったウルフェンを冷静に戻したのは三幹部の内の一人、バーラからの呼びかけだった。
ウルフェンはバーラが居たことは認識してはいたものの、さっきまでのウルフェンは色々な出来事のせいで冷静ではなかったので、自分がジェンダーの嘘によって三幹部に注目されているという事を忘れていたのだが、バーラの呼びかけで冷静になったウルフェンは今かなり慌てていた。
「え?!あ、あーハイそうです。」
「そう・・・・ところでアナタ、前に会った事のあるウルフェンに似ているような感じがするのだけど、名前はなんていうの?」
この質問はバーラからすれば何気ない質問だったのだが、今のウルフェンの心をバクバク鳴らすには十分すぎる程の内容だった。
「あ、あー・・・ウルって言います。ウルフェンの奴とは、その、兄弟みたいな?感じでして。」
「あら、そうなの。ならウルフェンの為にも頑張りなさい。」
「は、ハイ!」
なんとかごまかせたのか、ウルフェンは気持ちを引き締めてスマイルハピネスの方向に視線を向ける。
「さあ、気を取り直していくわよ!」
「くっ、いくよピンク!」
「うん!私たちは悪い心になんて絶対に負けない!}
バーラの号令にスマイルハピネス達は互いに互いを鼓舞する。
それに合わせるかのようにウルフェンの隣には巨大な負のモンスターが細長いロボットみたいな腕をスマイルハピネスに向けて攻撃するも、そこはスマイルハピネスと言うべきか綺麗にかわしていく。
(あの負のモンスターについている赤、黄、緑のランプの奴は確か、前に琉斗が言っていた「信号機」とやらか)
その負のモンスターは、前にウルフェンが人間界の事を調べるために行く気ゼロだった琉斗を無理やり連れ出して一緒に偵察をした時に見かけたものなのだが、命令されてるわけでもないのに人間は皆その「信号機」が赤色のランプになったら止まって、緑色のランプになったら進のだがウルフェンにとって、それは奇妙な光景であった。
その時に何故なのかと冬先琉斗に質問したら、「交通を効率的に回す為じゃね?」という意味不明な返答を、元々ただの散歩をしている琉斗はめんどくさそうに答えていた。
ちなみにウルフェンが緑色を「青」と呼んでるのは何故かと琉斗に聞くと「ん?・・・・分かんねーけど人は皆そう呼んでるからそういうことじゃねーの?」と言ってきたので、ウルフェンは、人間って馬鹿なのか?と思ったのは別の話である。
「ああ?!当たんなかったじゃねーかよ!」
ウルフェンがそんな事を思い出してたら突然、横の方向から大きい怒鳴り声が響き、ウルフェンの耳を驚かせた。
「落ち着け、次は当たるぜ。」
すると今度は普通の音量の声が聞こえたのでウルフェンは声のする方に視線を向けると、かなり大きい信号機の周りに機械のような太い手足が6本あり、4本の足で信号機を支え2本の手をスマイルハピネスに向ける。
そこの部分についてはウルフェンにとって何てことはないのだが、問題なのは信号機の色の部分に目や口があるのだ。
「無理無理、どうせ当たんないって。」
ウルフェンがあっけにとられていると、今度は青信号が小さい音量で、すごく落ち込んだ表情で喋る。
「おい!弱気になってんじゃねーよススメ!!」
すると赤信号から、さっきの怒鳴り声が聞こえた。
「そうだよ。次はきっと上手くいくさ!」
次に黄信号が普通の音量で、赤信号に「ススメ」と言われていた青信号を励ます。
「はあ・・・分かったよ、やるだけやってみるさ。」
すると青信号が卑屈そうに応答する。
「ハン!ススメはいちいち判断するのが遅えんだよ!!いいからとっとと攻撃するぞ!!!」
また赤信号が大きな怒鳴り声をまき散らしながら、信号機の負のモンスターは、さっきと同じようにスマイルハピネスの2人に向かって大きくて長い鉄の腕を振り下ろす。
「うわわわわ!」
「くっ!」
しかし、またしてもスマイルハピネス達はその攻撃を避ける。
「あ、あわわわわ。ど、どうしよう、私どうすればいいの?」
そんな戦闘の最中、黄色の髪の女の子はとても焦っている様子で、その戦闘を傍観する。
「大丈夫キュ!きらら達はとっても強いんだキュ!!」
それをハムスターのようなカラフルな生き物、アルクが黄色の髪の女の子を明るく励ます。
「う、うん。えっと・・・アルちゃん?って呼んでいいの?」
「もちろんだキュ!そのかわり、ボクもさっちーて呼ぶキュ!!」
アルクは黄色の髪の女の子、またの名を 日向さち に対して明るく接する。
「う、うん!」
そんなアルクの明るさに影響されたのか、日向さちは冷静さを取り戻す。
「まったく、こんな時でもアルクは元気だなあ。」
そんな様子を少し離れたところから、スマイルオレンジこと赤羽りんかが少し呆れた様子で見ていた。
「でもそこがアルちゃんのいい所だよね!」
同じくアルクとさちのやり取りをスマイルオレンジの隣で見ていたスマイルピンクこと夢見きららは嬉しそうに見ていた。
「そうだな。よーし、いっちょ気合い入れてやるか!」
スマイルピンクの言葉に納得したのか、スマイルオレンジは勢い良く負のモンスターに突っ込んでいく。
「ハ!返り討ちにしてやる!!」
それを赤信号の負のモンスターが機械のような手でスマイルオレンジを襲う。
「そんな攻撃、当たらないよ!ハァアアアアアッ!!!」
しかし、負のモンスターの攻撃をスマイルオレンジは見事にジャンプして避けた後、そのままの勢いで負のモンスターに強烈な跳び蹴りを入れる。
「ぐあああ!」
スマイルオレンジの攻撃が強烈だったのか、負のモンスターは赤信号の叫び声と共に吹っ飛ばされた。
「くっ、やっぱりなんて強さなの。」
まだ中学生くらいの女の子が、人間より一回りも二回りも巨大で強そうな負のモンスターを蹴り飛ばす状況をみて、バーラは驚きと焦りが混じったような表情で呟いた。
「すごいよオレンジ!よーし、私もいくよ!!ハピネス・・・・。」
そんなバーラの事はお構いなしに、スマイルピンクが必殺技の「ハピネスショット」で負のモンスターに追い打ちをしようとした。
しかし、
「きららちゃん危ない!」
それを止めようといわんばかりの速さで、ウルフェンがスマイルピンクの死角から噛みつこうと襲い掛かった。
それに気づいた日向さちが、スマイルピンクに呼びかける。
「え?、うわ!!」
そのおかげでスマイルピンクはウルフェンの攻撃に気づき、間一髪のところで避けた。
「チッ、そう上手くはいかねーか。」
ウルフェンは避けられる事を想定していたのか、あまり悔しそうな様子ではなかった。
「ピンク大丈夫?!」
「危なかった~。私は大丈夫!さっちーもありがとう!」
「え?・・う、うん!きららちゃんも頑張って。」
一方でスマイルピンクは、ウルフェンの攻撃を間一髪のところで避けれたことに安堵して、スマイルオレンジに無事を伝えた後、日向さちに礼を言う。
「うん、任せてよ!・・・さてと、また会ったね。」
「当たり前だ。俺はお前にこっぴどくやられたから、仕返しをしねーと気が済まねーんだよ。」
スマイルピンクは日向さちに笑顔で返事をすると、すぐに真剣な表情でウルフェンの方に視線を向ける。
お互いこれで3回会うせいか、お互いに互いの顔は知っている雰囲気になる。
「知ってるの?ピンク。」
「うん。前にアルちゃんを襲おうとしてたの。」
スマイルオレンジの質問に、スマイルピンクはウルフェンがアルクを襲ってた時のことを言った。
「ああ。あの時、お前の邪魔さえなければ上手くいってたのによ。」
ウルフェンはニヤリとした顔でアルクの方に視線を向ける。
「キュ?!」
「ひい!!」
アルクは、ビクッ!と体を震えさせ、その隣にいた、さちもウルフェンの絶妙な悪役顔に驚き、体を縮こまる。
しかし、この瞬間で一番驚いたのはウルフェンであった。
彼は怒りの気持ちと表情でアルクを睨む気でいた。故に何故自分がニヤリと笑ったのか理解できなかった。
ただ1つ確かなのは、アルクを睨みつける瞬間、ウルフェンはアルクを襲おうとしてスマイルピンクに倒された時を思い出していないわけでもなかったが、それ以上にある男と契約した思い出が強かったのだ。
「うそ?!かわいいワンちゃんにしか見えないのに?!」
そんなウルフェンの思いはまったく知らず、スマイルオレンジが中型犬のようなサイズのウルフェンを見て、その容姿に驚いた。
「犬じゃねーよ!せめて狼にしやがれ!!」
そしてその一言は、なんかいい感じのウルフェンの心を「怒り」で満たすのに時間はかからなかった。
「よそ見はいけねーぜ!」
そんなスマイルハピネス達とウルフェンの会話の隙をついて、負のモンスターがスマイルハピネス達に攻撃を仕掛ける。
「「!!!」」
それをスマイルハピネス達は見事に避ける。
「はあ、だからさ、当たんないって。諦めようよ。」
信号機の青色の負のモンスターがた攻撃をスマイルハピネス達に避けられた事でナーバスになる。
「うるせえ!少しは黙ってやがれ!」
それを赤信号が罵倒する。
「まったくだ。俺もそろそろイラついてきたぜ?」
さらに黄信号も、イラつき始めた。
「分かった分かった。」
青信号はうんざりした感じで答える。
「くっ、しぶといわね!」
「うん!私たちもいくよ、オレンジ!!」
スマイルハピネスが反撃しようとする。
「無視してんじゃねー!」
そこをウルフェンが奇襲する。
「きららちゃん!!」
「!、ハアッッ!!!」
日向さちが焦った表情でスマイルピンクを呼びかけ、それに気づきウルフェンの攻撃を避けて、逆に殴ってカウンターを決める。
「グアッ!」
ウルフェンはバーラの方に吹っ飛ばされる。
「・・・すんません。どうも自分は力になれないかもしれません。」
ウルフェンはよろめきながら立ち上がりバーラに謝罪する。
今のウルフェンは契約する前の2分の1くらいのパワーしかなく、ただでさえ契約する前の状態でもスマイルハピンクに一撃で倒されたというのに、今のウルフェンでは立ち向かうことすら困難である。
「気にすることはないわ。あなたの能力を聞いている限り、戦闘タイプではないのでしょう?」
「え?・・・あ、ああ、まあ、一応。」
これに対してバーラはウルフェンをフォローした。
これはバーラがウルフェンの能力を「洗脳」と勘違いしているため、ウルフェンがナイトメアと似たような戦闘スタイルだと思い、近接戦闘で負けるのは仕方ないといった感じでフォローしたのだが、ウルフェンに「洗脳」なんて能力は持っているはずもなく、さらに言ってしまえば契約する前のウルフェンは爪などで相手を切り裂いて戦う戦闘スタイルなので、いくら契約した代償で弱くなったとしても、バーラからのフォローには少し心が傷ついたのはウルフェン以外、誰も知る由は無かった。
「フ、今回の負のモンスターを甘く見てると痛い目を見るわよ。さあ、やってしまいなさい、トマレイ!!」
「くらいやがれ!」
バーラが号令をかけると、「トマレイ」と呼ばれた赤信号が自分の顔から赤いスッポトライトのような光を出した。
しかもその光を浴びたスマイルハピネスの体がなんと停止したのだ。
「うそ、体が動かない!!」
「うう~~な、なんで~?」
突然の出来事にスマイルハピネスは驚きを隠せない様子になる。
「やったなトマレイ!」
そして黄信号が話し始めると赤い光から今度は黄色の光に変わるも、スマイルハピネスは未だに停止したままだった。
「フフ、隙だらけよ!」
するとバーラが薔薇の鞭のようなものを持ってスマイルハピネスに襲い掛かる。
「きららちゃん!りんかちゃん!」
「避けるんだキュ!!」
日向さちとアルクが不安の表情を見せる。
「ハァ~、じゃあ行くか~。」
今度はススメが話し始めると、黄色の光から青い光に切り替わる。
だが次の瞬間、スマイルハピネスが動けるようになる。
「え、動けた?!」
急な出来事に日向さちは違和感を覚えた。
「残念、遅いわ!!」
しかし突然の出来事にスマイルハピネスは動揺し体のバランスを崩したので、その隙をバーラが見逃すはずがなく、バラのようにトゲのある鞭でスマイルハピネスを連続で打ちまくる。
「うわああああ!」
「ぐっ!」
2人は後方に吹っ飛ばされる。
「大丈夫?ピンク。」
スマイルオレンジがよろめきながらピンクの無事を確認する。
「うん。だけど、どうして急に動けるようになったんだろう・・・。」
それに答えるスマイルピンクだが、彼女の頭の中には信号機の負のモンスターの光を浴びると動けなくなるのに、何故か動ける瞬間が存在したという1つの疑問があった。
「赤信号だからだよ!」
「・・・さっちー?」
すると後ろから日向さちが何かを察したのか大声でスマイルハピネスに呼びかける。
「赤信号だから「止まれ」ってことなんだよ!黄信号も「注意」の意味だから動けないけど、青信号ならいけるよ!」
「そ、そうか!だからさっき、きらら達は青信号の時に動けたんだキュ!!」
日向さちの言葉にアルクも理解したのか、きらら達に説明する。
(なるほどな。これはもしかしたらいけるんじゃねーか?)
アルクの説明にバーラと負のモンスターの少し後ろにいたウルフェンも負のモンスターが出す色がついた光の説明に納得がいき、その恐るべき能力に今回こそはスマイルハピネスを倒せるのでは?という期待をした。
「知ったところでもう遅いわ!」
バーラもウルフェンと同じ気持ちでいるのか、かなり強気になっている。
「止まりやがれ!」
現に信号機の負のモンスターがまたもや赤い光を出してスマイルハピネスの動きを止める。
「くっ、あの赤信号をどうにかしないとどうしようもできない・・・!」
またもや動きを止められてスマイルオレンジは苦痛の表情を浮かべる。
そうして黄信号、青信号となって動けるようになるも、バーラの攻撃でスマイルハピネスは攻撃される。
「おお!これなら勝てるんじゃねーか!!」
ウルフェンは勝てるかもしないと思い、喜びの表情になる。
「ど、どうしよう、このままじゃ・・・。」
「きらら~・・・りんか~・・。」
代わりに日向さちとアルクはかなり不安な表情を見せる。
「うっ、このままじゃ・・・!」
「あら、もうお終い?」
どうすればいいのか分からず、思い悩むスマイルピンクに対してバーラは勝利を確信したような笑みを見せる。
・・・すると突然、建物の陰から1人の男が少し離れたところから飛び出してきた。
「誰!!」
バーラが突然の乱入者に驚いた。
・・・話は変わるが、物語ではこういう「主人公」がピンチの時は何かしらの物語の「主要人物」が何かしてくれるのが主流である。
では「物語」には何の関係もない「モブ」がやるとどうなるか。
「・・・・・・。」
その男は紺色のパーカーに黒色のズボンで刃のない刀をもったウルフェンとの契約者の無表情なお面の中身は・・・・、
(恥ッずかしいーーーーーーー!!!)
そう、「モブ」こと冬先琉斗が出しゃばると、今回は恥にまみれるのであった。
いや本当に車校の延長が・・・・・。
申し訳ない、ゲームばっかしてました!!!
いや、読者の皆様にお伝えしたいことは、この物語は必ず終わらせます、逃げたりしません(投稿ペースは・・・・)、ラストは頭の中でできているので、気長にまってくれると嬉しいので、面白かったらブックマーク登録と評価ポイントよろしく!!!!




