カーマイン邸
お嬢様達を助けてからしばらく。
俺はお嬢様からのお礼を貰うため、馬車に揺られていた。
貴族の屋敷に行くということで、俺は出発前に私服へ着替えている。
流石に泥まみれの完全武装では失礼だろう。
と、いっても武装していないワケでも無い。
ズボンの左の太股には黒いレッグホルスターが装着され、USP拳銃のハンマーが覗いている。
ハチキュウには、非致死性弾満載の弾倉が既に入っており、照門も上がっている状態だ。
さっきはこちらが信用されていなかった。同じように、こちらだって警戒しない訳ではない。
こっちだって馬鹿正直に初対面の人を100%信用なんてするワケが無い。
「サクラミ様、見えて参りましたよ!あれが、我がカーマイン伯爵家の屋敷です!」
おそらく、そんな事等知らないであろうお嬢様は、無邪気に話しかけてくる。
お嬢様を見ていると何故だか、武器を持ち互いに疑い合う自分がとんでもなく小さく感じた。
―――
屋敷に到着すると、大きな門が開き、馬車はその奥へと進み、玄関前で止まる。
すると手綱を握っていたレーガスさんが降りてきて、ドアを開ける。お嬢様ともう一人の従者が馬車から降りる。俺はハチキュウを背中に背負い、後を追って歩いた。
―――
キレイに掃除された道を歩いていると、玄関に着く。
玄関前にはメイドが待機していて、お嬢様が来たのを見るとおじぎをした。
その時ほんの少しナイフが鞘と擦れる音がして身構えそうになるも、どうにか踏みとどまる。
(···ま、そりゃそうだよな。)
周りに居る人間は、おそらくお嬢様以外武器を持っている。
メイドさん達はおそらくスカートの下にナイフを隠しており、執事のような身なりの人達は懐に刃物を忍ばせ
ているのだろう。
多少警戒されているので当然だし、こちらが手を出さなければ襲ってはこないだろうという事で触れない事にした。
そんな事を考えていると、立派なドアが開き、俺はお嬢様に言われるまま、屋敷へと入った。
―――
俺みたいな一介の自衛官には広すぎる部屋に通された俺は、小銃とDMRを二脚で保持すると、一人で使うには大きすぎるベッドに座り込む。
あの後。屋敷に通された俺は、カーマイン伯爵とそのご婦人と会い、その後食事を頂いた。
武器を隠し持ったメイドさん達に常に見られてあまり居心地は良くなかったが、食事は非常に美味しかった。
食べ終わって屋敷を出ようとすると、もう既に日は暮れ夜になっており、そして、俺が無一文で、帰る場所も無いという事を知った伯爵は、しばらく食客として扱ってくれると言ってくれた。
そこまで甘えて良いものか···とも思ったが、金と寝床は完全にアテも無かったので、お言葉に甘える事にさせてもらった。
かくして俺は、カーマイン伯爵家の食客となった訳だが·········
今後どうするかが決まっていない。
しばらくは食客として甘えさせてもらうとして、さすがに一生って訳にもならない。
それに、元の世界に戻る方法も探さなければいけないのだ。
そして自分で食っていけるよう、職も探さなければならない。
行き先は真っ暗だ。
俺はため息をつきながら起き上がると、保持してあったDMRを拾い上げ、机の上でメンテナンスを始めた。
どうも。お久しぶりですメガネです。
失踪?するわけないじゃないですかやだー
いやね?この回先週には書けてたんですよ。でもね?
気に入らなくてずっと修正してました。
ですが結局納得できる出来にはなっておりません。
そんな話をお見せしてしまいすみません。
(まあもっと俺に技量があったら普通に良い出来になったんだろうけど)
ちなみに、僕の得意(多分上手く無いけど)なのは戦闘シーンです。
正直戦闘シーンが無いとやってられません。こんな感じの、セリフほぼなし回しか無くなります。
ってか正直今回の書きにくさは異常。まず頭の中で膨らませにくいのなんの。
こういうとこなんとかしないとな···今、オリジナル小説の厳しさを痛感しております。
あ、あと、この作品、横書き読み推奨です。
今現在の僕の環境では、縦書きでの編集が出来ません。
僕の受験が終わって、自分のPC買って貰えるまでお待ち下さい。
最後になりますが、こんなダメ回になってしまい、申し訳ありませんでした。
ではでは。