生徒玄関での出会い。
あれ?変態さんは?
僕は中学二年の時に高校をきめた。
理由は簡単。
『家から近かったから』
ただそれだけの理由で僕は高校をきめた。
校門は大きく、塀で全方面が囲まれていて、その塀も大きい。校舎は新旧2つあり、それぞれ5階ある。新校舎には主に各クラスの教室と理科室、家庭科室などの特別教室がある。それに対し、旧校舎は使われていた教室をすべて30を越える部活の部室として利用している。
門から入って右側にあるのが新校舎、左奥側にあるのが旧校舎となっている。
そして、僕がこれから向かう校舎は新校舎である。新校舎の玄関前には綺麗な花が植えてあった。
僕のクラスはどこか。それを確かめなくてはならない。
玄関前のガラスのドアに貼ってある名簿を確認する。すると見つけた。
『1年B組 39番 結城優太 男』
うん。知ってたけどね。
えーと、B組だね。
B組の下駄箱は生徒玄関の左から2番目のところが当てられていた。僕が僕の番号の下駄箱にくつを入れた。
「ねぇ、カエルのクツ箱はどこかな?」
突然横から話しかけてきた人がいた。
「え?じゃあ君の番──」
そう言って横を見て僕はすぐに思った。僕はたぶんとてつもなく運がないと。
まず目に入ったのは緑だった。え?緑?この高校の制服にそんな色はもちろんない。
顔を見ようとして目に入ったのは大きめのカエルの顔だった。
もちろん。そんな制服ではない。
僕はそんな人と向かい合っている。
思わず叫んだ。
「えーーーー!!??」
話しかけてきた人は全身緑でカエルの格好をしていた。なにを言ってるかわからないだろうが、僕もわからない。
そんなセリフを聞いたことがあったので使ってみたかったです。ごめんなさい。
そんなことより。
僕の声にカエルは驚いていた。
「えぇ!?ご、ごめん!驚かせちゃった!?」
「いや!お前を見て驚かないやつはいないと思うよ!?」
「そ、そうかなー。でも、カエルはカエルだからしょうがないんだよー。許して!」
「いや、そういうことじゃないよ!もうなんかその答えは色々と間違ってるよ!」
カエルは首を傾げた。いや、傾げるというけど首じゃなくてカエルの被り物ごと横に揺れる感じだ。もう、滑稽過ぎて笑う。
よし。とりあえず落ち着こう。大丈夫。ここは別に沼じゃないぞ!そうだ。高校だ。おーけー?
僕は深呼吸をしてから仕切り直した。
「えーと。。。カエルくん(?)の番号を教えてもらってもいい?」
僕は落ち着けない心を落ち着けないなりに落ち着いて落ち着こうとそういう風に落ち着いて言った。
うん。落ち着いてないね。
ここの下駄箱は番号が書かれている。名前じゃないから少しわかりづらいが、番号がわかれば簡単に見つけられる。
「たしか、、、5番だったよ!」
なんとなく声が弾んだ。よくわからないカエルだなー。
僕はそれを聞いて僕のクラスの下駄箱を眺める。僕の場所が向かって右側つまり校舎側だから5番となると一番左のところだろう。
カエルは僕のそんな姿を見て見えない表情が明るくなっていた。
そんな変化を僕は感じながら5番の下駄箱を見つけた。
「はい。ここだよ」
僕は5番の下駄箱を指差して言った。
「ありがとーーー!!!」
カエルは続けて言った。
「このご恩は忘れません!」
そう言うと僕より先に行ってしまった。
僕はその背中を見ながら思った。
昔ばなしかよ。
そんな彼女を影から見つめる者が、、、。
「ふーー。危なかった。もう少しで警察に無実の罪で捕まるところだった。あー。恐ろしい恐ろしい。
おや?あそこにいるのはなんでかわかんないけどずっと怒ってた少年じゃないか!ほほう。彼はこの高校に通っていたのか、、、。
ふむ。いいことを思い付いてしまった。
よし!俺もこの高校にかようぞー!!
ん?おぉ!そこにいるのはのぞみじゃないか!
え?なにをしているのかって?
いまから高校生になろうとしているのだ!!
え?ど、どうしたのぞみ!?
ちょ、おい!やめるんだ!!そのケータイを渡せ!
だったらやめろと。そういうことか。
くっ、仕方ない。
え?なんでおこってるんだ!?
俺のせいで?
俺のせいでなんだ!!?
や、やめろ!!
俺は、、、俺は、、、
大学に行きたくないんだーーー!!!」
変態さんはのぞみと一緒に大学へ行きました。
ミーケんですよ!
20日も投稿できなくてすみません!
たぶん変態さんの投稿は月に2回ぐらいになると思います!
それでもよければゆっくりお待ちください!
今回の話はカエルとの出会いです。
また新しい変態(?)というよりは変人が出てきましたね(笑)
さてさて、これから優太の高校生活はどうなるのか!?
そして!変態さんは登場するのか!?
お楽しみに!(笑)