変態さんは変態である。
文章力が欲しい今日この頃。
新しい連載小説始めました。
僕はいま人生で1番と言っていいほど最悪で、最強で、最凶な場面を迎えている。
高校生活の開始直前の電車に乗って期待に胸を、、、。いや膨らんではない。残念だ。
まぁ、期待していた時の電車の中で座席に座ると僕の隣に彼が相席を要求してきたのだ。
彼。
赤いパーカーを着て、デニムを履いて、とてもカジュアルなイケメンしてる彼。
とてもイケメンと言ってもいい。とても良いと言えれば良かった。もちろん 僕は言った。
「あ、どうぞ」
彼は申し訳なさそうに座った。それさえもイケメンだった。が、問題はそこからだった。
彼は言った。
「俺は『変態さん』です。よろしく」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、は?
笑う変態。固まる僕。
「あれ?」
戸惑う変態。固まる僕。
「あ、別に君に手は出さないよ!『男』は興味ないし」
繕う変態。怒る僕。
「あれ?なんか怒ってる?どうして?え?なにそのペン?なんで取り出すのそんな危ない物。あー、やめよう。うん。とりあえずそれしまってよ!ち、近づかないで!お願いします!謝りますから!なんでもしますから!」
僕は心の中で叫ぶ。
(僕は女だーー!!!)
そして僕は彼の言葉をこっそりと録音していた。
『なんでもしますから!』
僕の怒りが落ち着いて、やっと変態と話せる状態になった。はー。あとすこしで世に蔓延る変態を1人駆逐できたのに。
僕は変態にその録音音声を聞かせる。
変態は顔をひきつらせる。
「うっ、、。」
ふぅ。やっと変態を無力化できた。
「で、変態さんはなんなんですか?」
「ん?なに?どういう意味かな?」
「いや、だからなんで変態さんなんですか?」
すると変態は遠い目をする。
「うん。それははるか前に遡らなければいけないけどそれを聞く気は───」
「あ、だったら結構です。」
「食い気味!結構食い気味で来たね!」
「食い気味ですか?へー。美味しそうですね」
「そうだね。やっぱりすこし食い気味のお弁当が1番美味しいよね。すこし意味がわからないけど」
「え?変態さんはなに言ってるんですか?」
「いや、君が言い始めたことだよね?」
「いや、なに言ってるんですか(笑)」
「かっこわらまで言う必要はないと思うんだ(泣)」
「あ、すいません僕これからラジオ聴くんで黙っててくださいね」
「ちょっと!せっかく俺が君の乗りに乗ってあげたのにノーコメントかい!?」
「いや、まじて黙っててくれませんか?」
「いやいや、でもね!?」
僕はスマホを操作する。
『なんでもしますから!』
「。。。。。」
「よし。」
僕はカバンの中からいつも持ち歩いてる携帯ラジオを取り出す。
「あ、いまなら、、、」
「いまならなんですか?」
僕はなんとなく聞いてみた。
「〇〇〇〇だよ」
ぼっと顔が赤くなるのを感じた。
「は、はぁ?」
「はぁ?とはなんだい。はぁ?とは。君だってすこしは興味があるんだろ〇〇〇〇〇に」
「いや、というか。そ、そんなのこんな朝からやってるものじゃないでしょ」
言うと変態はばかにしたような顔をした。
「チッチッチッ。それがやってるんだなー。深夜にやっていた〇〇〇〇〇を月曜の朝からやってる特別なラジオがあるんだヨナー」
「はぁ、まぁ興味ないんで」
言うと変態は僕から携帯ラジオを取り上げ設定し始めた。
「そう言うなよ!しょうがないね。俺が聞かせてあげよう」
「ちょっと!返してくださいよ!」
『はーい!いよいよ始まりました!変態さんの〇〇〇〇〇!
それではさっそく───』
ブチッ!
僕はラジオを壊した。
驚いている変態をゆっくりと見る。
「へ、ん、た、い、さ、ん?どうしてだろーなー。どうして僕にこんな気持ちわるくて不潔で不快になるようなラジオを聴かせるかなー。しかもなんで変態さんがラジオのパーソナリティーしてるのかナー。ねー?なんでかなー?かな?」
「うっ、。まぁ、まぁ、落ち着こうよ?ねぇ?ほらもう怒りがすごすぎて雛〇沢の住民みたいになっちゃってるし。はい深呼吸ー。すって──」
僕は握りこぶしを変態の腹に食らわせる。
「吐けーー!!」
「ごふぅ!」
会心の一撃が決まった。
しかし、変態は吐かなかった。残念だ。
変態はしばらく隣で悶絶していたが、すぐに治り、笑顔で答えた。
「うん。いいパンチだったよ!」
、、、、、、。
僕は叫んだ。腹の底から人生で1番大きな声で叫んだ。
「変態だーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
多くの人が乗る電車内に僕の叫び声が響いた。
変態は固まった。笑顔で。
直後、駅に着き、変態は補導された。
当然だ。
次の話は男装女子高生の話になります。
ゆっくり日常を過ごすはずが、、、
投稿は遅くなりますがよろしくお願いします!