前途多難
「パリコレは服じゃなかったですか?」
「えっ」
小崎はずれた眼鏡を掛け直しあきれた表情で真琴を見ていた。真琴は真剣な顔で
「でもテレビで…。」
「なんのテレビなんです…。」
「なんのって深夜3時前にやってる夜もいけてるぜ!!!高いお買い物!!あなたは目が離せないっ!!!視聴率が高いといっていた番組…。」
「…。」
小崎は目を閉じ親指と人差し指で額を押さえながら黙ってしまった。
採用したのを間違えたのか。
こんなにも痛い子だとは思いもしなかった。
なぜにそんな変な番組にだまされているのか…パリコレにも出たとゆうのを聞いた時点でおかしいとは思わないのだろうか。
パリコレにでるのは服だろう。
いや,それよりもなんでそのケーキを食べたい為に働くとゆうのがよくわからない。
そんなに高いケーキが深夜番組にあるわけないのでは…いや,この子の事だ,そのままうのみにしてしまったんだろう。
「小崎さん?おーい。」
「なんです。」
小崎は眉間にしわを寄せつつも目を開け真琴は心配な表情をうかべた。
「なんかうなっていたので体調がすぐれないかと思いまして…。」
「……」
小崎は溜め息を出すと
「神野さん。その番組はやらせですよ。悪い事はいいません。やめなさい。」
「えー!!!!!?」
真琴は眼を全開に開き
「嫌だとかいわせませんよ。それに信じれない顔してますが断言できます。」
「そこまで…」
小崎は手を出し,
「一つ目,そこまで有名番組なら深夜にやりません。二つ目,深夜番組で視聴率がいいといってますがそれはだれが決めたんです。三つ目,有名なお菓子なら私が知らないはずはない。一応ここででるお茶菓子は数々の賞をとっている物ばかりですからね。」
「う…。」
真琴は突き付けられた三本の指にぐたっと体の力が抜け座りこんだのだった。小崎は手を伸ばし,
「そんなに落ち込まなくても…ここからでるお菓子,余りますから食べてもいいですよ。」
「え!!!」
真琴の目は光り輝き小崎の手を両手で握り締め,
「小崎さん,今の話本当ですか?」
小崎はうとい表情を表しつつも真琴の手を離し,
「ただし,条件があります!」
真琴はにこにこしながら右手をあげ
「もうなんでもいっちゃってください!。」
小崎は机の上にあるファイルを開き,
「一つはさっきのやらせ番組を二度とやろうとは思わない事。なにかやる前は私に念の為に言いなさい。(なにかあってからじゃ遅いですからね。)二つ目に,ここの仕事をやめないこと。三つ目は,私のゆう事は絶対逆らわない事。他にもありますがこれらが守られるなら毎日余ったお菓子食べてもいいでしょう。」
ゴクッ
真琴の口からよだれがでそうになったがなんとか飲み干した。
夢にも見た賞をとっているお菓子を食べられるなんてしかも無料。真琴が悩むはずがなかった。
「やります!!!。」
「じゃあこの紙にサインしなさい。」
「はい!」
真琴は紙の内容を読まずお菓子につられサインするのだった。
小崎は紙を取り確認すると,ファイルにしまい
「じゃあ,仕事内容を説明しますね。」
「はい!。」
真琴のご機嫌はもはやルンルン状態なのだった。
「仕事内容は,私の指示に従えばいいです。主にメイドみたいな感じですよ。とりあえず時間は日によって変わりますが,その都度私が指示しますから勝手な行動は謹んで下さいね。」
「わかりました!」
小崎はクスッと笑うと真琴のふわっとした髪に触る。
「髪の毛しばりましょうか。後眼鏡をかけてもらいます。」
真琴は首をかしげ
「どうしてですか?」
「仕事に支障があるからです。」
「はあ」
小崎は棚の中にある眼鏡を取り出す。
「髪の毛はともかく,私目悪くないですよ。」
「あなたは時々まぬけな顔をする時があります。眼鏡をかけると頭が悪くてもよく見えるかもしれませんから。」
「まぬけって…」
「文句があるならお菓子抜きにしますよ。」
「かけます!!かけさせて下さい!!!」
真琴は眼鏡をうけとるとトイレへと行くのだった。
「全く,紙の内容はふれないのに眼鏡はすぐに聞いてくるんですね。まぁ仕方ないですが…。」
小崎は眼鏡をはずし
(…痛い子だが扱いやすい。見ていてあきない。…)
そう小崎には悩みがあったのだ。
今まで数々の人を採用したが小崎の指導がきつい為やめていく場合が多いのだった。
「今度の子はいつまで続きますかね。」
小崎は腕を組み,窓辺に立つのだった。
なにから物語をはじめたらよいのか時々悩みます・・・
できたら面白い感じにしたいのですが・・・。
表現が下手なもので・・。
でもでもがんばっていきますので!!!
ではでは続きのほう宜しくお願いいたします。