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お姫様待遇が気持ち悪い

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

やっぱ、全肯定は息苦しい。

そう思って生きてます。

創作物によくある話。皆が皆、主人公の事が大好きで、全肯定。反乱分子は何もいない。主人公は真っ当。でもその株を上げる為に、周り皆、脳がない。

更に進んだ形は、主人公に魅力が何も無いのに、周りが可愛いと持て囃す。そしてそんな主人公を守るように、庇う用に行動する。お姫様待遇。

やはりそう言った話を見ると、ゾワゾワする。胸に沸いた気持ち悪さ全面に出て、逃れたくて仕方が無くなる。

だから私は全肯定する人物を量産しても、必ず一人は主人公を超える様な、反りが合わない人間を生み出す。そうして徹底的に扱き下ろす。絶対にその人を降伏させない。ただ一人、絶対君主として動す。


「今日とても、幸せな夢を見たの。周り皆が皆、私に優しくしてくれて、言ったこと何でも肯定してくれて。お姫様の様に扱われて。マジ反吐が出るかと思った。気持ち悪い」

「お口が悪いよ」

起きて早々、目に隈を作った彼女はげんなりとした顔でそう言った。

夢は願望を表す鏡と言うが、今の彼女の反応を見るに、そうでは無いのでは無いかと思う。少なくとも彼女は全肯定を求めていない。其れは私を傍に置いたことからも分かる。

彼女は私と付き合う時に、『貴方の客観的な目を気に入っているの。駄目なところはちゃんと否定してくれるところが気に入っているの。だから私と付き合って』と言い放った。

その言葉が嘘では無いことが、意外なところから分かって僅かに嬉しくなる。

「私風情の言動を、私より立場が上な人がホイホイ頷く訳ないじゃん。もっと上を見せてよ。もっと違う景色を見せてよ。あぁ……本当に気持悪い……。三文小説見てるみたいだった」

頭を抱えたまま隣に座ると、体育座りをして蹲る。

「お口」

「分かっているよ。分かっているの……。でも……この口調になっちゃうの。其れしか言葉が出ないの。でも指摘してくれて有難う……」

皮肉にも聞こえる礼を述べながら、彼女は大人しくなった。多分誰よりも自分の口の悪さを分かっている。其れでも直せないのはきっと。

「逃れたいんだね。逃れたいから、冷静じゃ居られない。ただ嫌いなだけならば無視をすれば良い。でも君の思考に絡み付いて離れないから暴れているんだ。あらゆる暴力を容認して、もがいているんだ」

そう言うと、彼女はゆらりと顔を上げた。死にかけの眼が私を捉える。次の言葉を期待している様だった。だから彼女のお望み通りの回答を。

「其れでも高みの見物決め込んで、ただニヒルに笑えるぐらいじゃないと。其れこそが本来の君が望む君だろう?」

そう言うと、僅かに目に闘志が灯る。陰鬱な顔に光が宿る。

「貴方のその、容赦のない意見が好き。私に同情も、肯定もしないところが好き」

私が感情移入すると録な事にならないので、出来るだけ客観的に、俯瞰的に物を見るように心掛けてます。


その意見に対して、肯定する人もいれば、否定する人が居ても良いとは思ってます。

というか、居ないとおかしい。絶対おかしい。この世界は私だけの意見で成り立つ訳じゃないんだから。


だから創作物で、出会う人全てが主人公に全肯定。反乱分子が居ても、すぐにコロッと主人公の意見に賛同するのは、目が死にます。


世界優しすぎない? この子だけの世界なの? じゃあ発展もクソもないじゃん。


でもこうやって話にしている時点で、私が一番囚われていると思うんです。

囚われて無かったらこんなに暴れないし、口が悪くなることもない。

ただ『へー』という無関心でお終いです。


逃れる為に暴れるから、思考を消し去りたいから、ここまで口が悪くなると思うんですよ。


ほら、良いことない。

誰も幸せにならない暴言ばっかり吐いちゃう。


其れでも俯瞰的に物を見る人は、

『感情の一つでしょう。でも、だからと言って暴言を吐いて良いことにはならないよ』

と言うと思います。


だから鏡花の相手に瑠衣を添えて、瑠衣の相手に鏡花を添えたんです。

互いが互いに全肯定って訳じゃない。

女子相手に暴言も暴力も肯定する。そしてそれに対して、相手が従順という訳でもない。

その上で、さらに俯瞰的に見られる諭羅がいたら、もう言うことは無いかなって。

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