第三十九話 行動開始
ここまで読んでいただきありがとうございます!
“何となくいい感じ”と思われましたら、広告の下にある「ブックマーク」と「☆☆☆☆☆」のポイント評価をいただけると嬉しいです^^
これからも、皆さまに楽しんでいただける作品を作っていきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
カーテンから部屋の中に染み込んでくる朝の気配。
小鳥たちのさえずり。
ベッドから起き上がったノボルは、一度大きなあくびをした。
目覚まし時計に急かされることのない起床は、実に清々しい気分だった。
だが、のんびりとはしていられない。
やらなければならないことはたくさんある。
ノボルはすぐに気持ちを切り替えるとベッドから下りて黒縁メガネをかけ、クローゼットからウエストポーチを引っぱり出した。
それから、大きなほうのケースをテーブルに置いて開ける。
まずはゴーグルメガネ。
いつ、何かが起きても、すぐに取り出して使えるようにウエストポーチに入れる。
次に三角鉄砲。
持ってみた感触は思っていた以上に軽く、弾倉がないということからも弾丸が装填されているとは考えられなかった。
何より、どう見ても銃というより水鉄砲に近い。
だが、ゴーグルメガネがそうだったように、何かしら出番がくる可能性はゼロとは言えない。
だから、念のため、それもウエストポーチに入れておく。
ついでに、ノボルにとっては必需品でもあるゴミ袋も。
で、今度はマップ端末。
開いてみると、またどこかの地図が表示されていた。
一本の長い直線道路と、それに沿うように立ち並ぶ商業施設群。
その特徴的な形には心当たりがあった。
確か、第一環区にあるダイアモンドストリートと呼ばれている場所のようだった。
ノボルは実際に行ったことはなかったものの、テレビや雑誌でも頻繁に特集が組まれていたので覚えていた。
その地図の中心付近には、やはり点滅する赤い丸印があった。
もちろん、それが何を示しているのかは相変わらず分からなかったものの、とりあえずマップ端末を閉じるとクッションケースに入れ、そのままリュックにおさめた。
さらにノボルは、小さい方のケースも開けて、ネックレスの蝶をじばし眺める。
自分の直感が正しいことを信じるように。
そしてケースの蓋を閉じると一度ゆっくりと息を吐き、玄関に向かった。
◇ ◇ ◇
まただ………。
神社での参拝を終えたノボルは、昨日に続いてオリジナルムーンとエンジェルムーンのほど近い場所を彗星が尾を引いて過ぎていくのを見つけた。
これで三日連続。
同様に、キラキラと光る粉のようなものも空から降ってくる。
偶然にしては、やや出来過ぎのような気が………。
ノボルは二つの月の距離がより狭まっているのを感じつつもそう思った。




