表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/104

第十一話 探索ー1

 三玲は車でゆるやかな坂をしばらく上ったあと、いよいよ道がなくなったところでドアを開けて下りた。


 そこは町から一時間ほどの距離の山あいの場所だったが、ひっそりと静まり返っていた。


 長い年月、人が立ち入った形跡もほとんど見当たらない。


 大地が揉み上げられたように波打っている一帯もあり、その上に木々が鬱蒼と茂っていた。


 一通り辺りの様子を見終えた三玲は、枝や倒木の間をぬうように森の中へと足を踏み入れた。


 ◇ ◇ ◇


 奥に進むにつれて一段と草木が深まり、足場が悪くなっていく。


 いくつもの苔むした岩も散乱している。


 見るからに、穏やかな自然環境によって造形された景観ではないと思えた。


 どうやら、この辺りも七連災禍の影響を被ったようだった。


 やがて、三玲が大きな尖った岩の一つの横を通り過ぎると、前方にさらに巨大なものが見えてきた。


 ところどころ出っ張っていたり、へこんでいる箇所もあったが、一応、全体的に三角形状をしている。


 三玲はポケットから折りたたんだ一枚の紙を出して開いた。


 それはネットで調べて見つけた情報を印刷したもので、ある冒険家が撮った写真とコメントが添えられていた。


 【山奥にピラミッドか!? ひっそりと静まり返る樹海の中の摩訶不思議な光景を激写!】


 紙面の写真と目の前のものを見比べると、どちらも同じだった。


 三玲はその三角の盛り上がりに近づき、周囲を見回ってみた。


 すると、不自然な箇所を見つけた。


 誰かが側面を掘り崩して穴を開けたような跡があった。


 ………。


 不審に思いながらも、三玲はそこから内部を確認した。


 赤土と大小様々な岩。


 どうやらこれは、それらのものが積み上がって出来ているようだった。

 

 それを見て取った三玲は、来た道を引き返し始めた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


“何となくいい感じ”と思われましたら、広告の下にある「ブックマーク」と「☆☆☆☆☆」のポイント評価をいただけると嬉しいです^^


これからも、皆さまに楽しんでいただける作品を作っていきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ