調合師とは? 複合魔法を教わる
「アッシュくん。調合士とは何なの?」
「それは...。ポーションを作る人です」
「うん。世間一般的にはそう言われてるね。私もアッシュくんと会うまでそう思ってた」
いや、調合士の人ってみんなポーションを作ってるじゃん! 間違ってないはず。でも俺以外の全員はルミアさんの言葉に頷いていた。
「まず調合って何なの?」
「組み合わせることです」
「うん。でもそれはポーションにしか使えないこと? 一般的に調合士の人たちって魔法が1種類しか使えないからポーションを作ることしかできなかったんだと思うんだよね。でもアッシュくんは全属性使えている。それって魔法にも応用できるんじゃないの?」
そう言われてみれば...。なんで思いつかなかったんだろう。
「だから今まで通りポーションは作ってもらうけど、ローラに魔法を教わって複合魔法を覚えるって言うのはどうかな?」
「私はいいわよ」
「お願いします」
あいつらを見返す...。それは戦闘面で強くならなくてはいけなかった。なんせ勇者パーティは戦闘ができて一人前であり、戦闘をしない奴はただの無能とされていた。ルミアさんの提案は理にかなっていると思うし、教えてもらえる人もいる。だったら挑戦してみてもいいかもしれない。
次の日、早速ローラさんに魔法のことを教わる。
「まず誰にでも適性属性があるって言うのは知っている?」
「はい」
俺だったら光でローラさんは火、ルミアさんは風、ジャックさんは土である。
「じゃあなんで適性属性を誰でも持っているのに魔法使いって職業があると思う?」
「...」
「それは適性属性が複数あるってこと。一般的には2つね。魔法って言うのは適性属性の魔法しか使うことができないの。でも例外もあるわ。それがアッシュね」
「え?」
俺が例外?
「アッシュくんって魔眼を持ってるよね?」
「はい...」
なんで知っているんだ? 教えた記憶がないけど...。
「魔眼って言うのにも種類があるのだけど、大抵の魔眼持ちは全属性が使えるわ。だからアッシュくんは全属性の魔法が使えるってこと。使ってみてくれる?」
「はい」
いわれるがまま魔眼を使う。
「魔眼がどういうものなのかわからないけど、魔眼を使う瞬間、目に魔素が行ったのが分かるわ」
「え? 魔素って普通見ることができないんじゃ...」
本でも読んだことがある。魔素は一般人では見ることができない。なのになんで...。
「それなりに実力が付くと魔素がうっすら見えるようになるのよ。それと勘違いしているかもしれないけど魔眼って魔素を見るための目じゃないからね? それと魔眼は隠しておいた方がいいわよ」
「わかってます...」
魔眼持ちってだけで嫌われる。俺もそれで嫌われていたから。
「さっきも言ったけど魔眼って言うのは様々な種類があるの。だからアッシュくんも今後の成長でわかると思うわ」
そうなのか...。魔素を見るための魔眼じゃなかったのね。
「で、本題だけど2属性以上適性がある人は複合魔法が使える。まあ当たり前よね。だからアッシュくんも使えるかもしれないってこと。それに調合師って昨日言っていたけど2種類以上のものを1種類にすることなんでしょ? それって複合魔法に似てない?」
「ですね」
「普通複合魔法を覚えるのは長い年月が必要なんだけど、アッシュくんの職業ならすぐ覚えられるかもしれないから頑張っていこ!」
「はい。よろしくお願いします」




