勇者パーティと遭遇
一応クエストは終わったため、冒険者ギルドに向かい報告をする。するとロイや幼馴染であるイリーナたちと偶然会ってしまう。
「あれ? 荷物持ちのアッシュじゃないか」
「...」
「ロイ? アッシュが可哀想じゃない」
「イリーナ。幼馴染だからってそんなに甘やかしちゃいけない」
俺が黙って聞いているとルミアさんが
「ねえ。勇者だか聖女だか知らないけどうちのパーティメンバーをバカにするのは止めてもらえる?」
「え? アッシュ。お前銀色の風に入ったのか?」
「うん」
俺が頷くと、ロイやイリーナ、他のメンバーも驚いていた。
「なんでこんな無能をパーティにいれたのですか?」
「無能? 勇者なのにわからないの? アッシュは調合士として別格の力をもっているわよ?」
「冗談はやめてください。あ、そうだ! アッシュなんか放っておいて俺たちと一緒に冒険しませんか?」
「いえ。遠慮しておくわ」
「わかりました。でももし気が変わったら連絡してください! アッシュ。よかったな。お前みたいなやつがSランク冒険者のパーティメンバーになれて。経歴上は最強なんじゃないか?」
ロイがそう言い全員が立ち去っていこうとした時、ルミアさんがイリーナに向かって
「ねえイリーナさん。あなたアッシュくんの幼馴染なんでしょ? なんでそんなに強く当たっているの?」
「そんなの決まっています。アッシュが戦闘に入れないからです」
「本当にそう思っている?」
「えぇ」
「その理論なら聖女のあなたも戦闘に参加していないんじゃないの?」
「は? 私は回復魔法とかで戦闘に参加していますよ? アッシュも回復魔法を使う機会はありましたけど私がいるので大抵必要なかったです。これで戦闘に参加しているかどうか分かりましたよね?」
「...。わかったわ。ごめんなさい」
「はい。では」
そう言って勇者パーティが去っていった。
(わかったか...。ルミアさんもやっぱり...)
するとルミアさんやジャックさん、ローラさんが俺に
「「「あいつらダメ(ね、だな)」」」
「え?」
「だって戦闘って戦う前から始まってるのよ? それを理解してない時点でたかが知れているわ。アッシュ。あなたは本当にすごいのよ? それにこう思わなかった? 見返してやりたいと。」
「...」
見返したい。そう言われればそう思う。だけどどうやればいいんだ? あいつらより強くなればいいのか? そんなことできるはずがない...。
「どうなの?」
「見返したいです」
すると全員が笑いながら
「だったらいい案があるわ」
そう言って話し始めてくれた。




