ポーションの効果
銀色の風の一員として初めてのクエストはBランクモンスターであるワイバーンの討伐。今回は見学ということでポーションを皆さんに飲んでもらいワイバーンを討伐してもらうことになった。
「じゃあ早速試させてもらうわね」
「お願いします」
皆さんにポーションを数個渡して飲んでもらったところで皆さんの雰囲気が変わった。先ほどまではふんわりしていたのにも関わらず一瞬にして寒くなった感じがした。
その後は一瞬であった。飛んでいる敵に対してローラさんの魔法で地上に降ろして、ジャックさんがヘイトを稼ぐ。そしてルミアさんが背後に回ってとどめを刺す。誰にでもできる連携だが、その流れがスムーズ過ぎていた。
(さすがSランク冒険者だ)
でも一つ疑問に思う点があった。全員戦っている時、驚くような顔をしていた。そして俺のもとに戻ってくる。
「このポーションすごいね」
「え? ありがとうございます? でも何がですか?」
「「「...」」」
全員唖然としたような顔で俺を見てくる。そんな顔で見られても何ていえばいいかわからない。ワイバーンがブレスをしてきたわけでもないから普通のポーションである。特別すごいわけでもないだろうし...。
「本当にわかってないの?」
「はい...」
「来る前にも少し言ったけどバフって言うのは軽い保護魔法であるの。それこそバフが強すぎるとバフをかけられた人が使いこなせなくて機能しない場合とかがあるのよ。だから一般的には効果なんてそこまでない。でもアッシュくんのポーションは軽いなんてものじゃない。戦っている時、自分のスピードが倍になったかのような感じがしたわ。そして使い終わってからでも体にだるさがない。これってすごいのよ?」
「ありがとうございます」
勇者パーティではこんなこといわれたことがなかった。なんならバフが弱い。もっと改良しろなどいろいろと言われていた。
「それにバフをかけたポーションって世界でも数人しか作れないって知ってた?」
「え?」
ロイやみんな道具屋に行けばバフがかかっているポーションなんていくらでも売っているといっていたしバフなんて誰でもかけられるものだと思っていた。
「でも道具屋とかでバフのかかったポーションが売ってませんか?」
「それはバフであってバフじゃないの。あれは一種の薬物よ? 道具屋で売っているバフ付きのポーションを使うと数時間体にだるさが残って戦うのがつらくなるの。だからあれはバフであってバフじゃない。本当のバフ付きのポーションはアッシュくんが作ってくれたようなものよ」
そうなのか...。
「あ、それで魔法って使えました?」
「え? 魔法?」
「ポーションには魔法付きだったはずなんですけど...」
「そんなはずなかったけど...」
あれ? でも俺は使えたぞ?
「アッシュくんは何か覚えたの?」
「何個か新作を作ったので、それで複数の魔法を覚えましたけど...」
俺の言った言葉にまた皆さんが固まってしまった。
「「「それ普通じゃないから!」」」




