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スタンピード3 救出に向かう。ルミア視点


「ねえ...。アッシュ? 今のは...」


「今のは縮地と隠密の組み合わせ魔法だよ」


 俺がそう言うとローラさんを含む全員が驚いた顔で俺を見る。


「調合士ってそんなことできたのか? 俺の知っている調合士ってポーションを作ったりするだけってイメージだったんだけど...」


「あはは...」


 多分それは俺が魔眼を持っているからだろう。それに俺以外だって俺のように魔法を組み合わせて戦う調合士がいるはずだ。


「後、その眼ってもしかして...」


 冒険者の方々から質問攻めにあう。


「はい。魔眼です。でも俺はこの眼をもって後悔はしていません」


 そう。この眼のおかげでここまで戦えるようになった。世間で魔眼が嫌われていようと俺はこの眼に感謝している。それが永遠に開放される魔眼であろうと。


「大丈夫です。俺を含め、ここにいる人たちがお前を軽蔑することはない」


「ありがとうございます」


 するとローラさんが


「ここにいる人たちは全員が上級冒険者。だから受け入れてくれますが、そうでない人多いでしょう。だからこの戦いが終わったらできる限り...」


「わかっています」


 ローラさんが気を使って言ってくれているのはわかる。


「では早くルミアさんやジャックさんのところに向かいましょう」


 全員が頷き、すぐさま動き始める。


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「ルミア! やばいぞ。このままじゃ...」


「わかってるわよ。ローラが来るまで耐えるのよ」


「あぁ」


 ローラが前線から消えて1時間ほどが経っていた。すでにジャックは消耗しきっているし他の冒険者も戦える状況にいる人は限られてきていた。


(どうしよう...)


 そんな時、また魔物たちが来る。さっきまではコボルトなど低級モンスターだったがオーガなど上級冒険者でも苦戦するほどの魔物が大勢来た。


「ジャック。私から離れないで。カバーできない距離にいられたらもう...」


「わかってる! ルミアこそ俺から離れるなよ」


 私とジャックの2人でオーガ10体ほどを相手にして、残り数体を他の冒険者に対応してもらう。でもすぐに均衡は崩れた。一人の冒険者が倒され、そのカバーラインにいた冒険者も倒されていく。


(やばい!)


 すぐさまそちらに向かおうとした時


「ルミア後ろ!」


「え?」


 オーガが私に向かって斧を振り下ろそうとして来ていた。私はすぐさまレイピアで受身をとるが斧とレイピアが正面からぶつかり合ってただで済むはずがない。レイピアが折れて態勢を崩す。


「ルミア!」


 死を覚悟した。ジャックが私の方に全力で向かっているのが分かる。でも間に合いそうにない。全員の動きがスローモーションのように見えた。


(ここで死ぬの? 嫌!)


 アッシュに待っててって言ったのに私は約束を守れず死ぬの? そんなの! やっと仲間になったのに! そう思った瞬間、一人の男性が次々とオーガを倒していった。


「間に合ってよかった」


「え? アッシュ?」


「あぁ。助けに来たよ」


 なんでここにいるの? でもそう思う裏腹にアッシュの顔を見て緊張感がなくなり崩れ落ちた。

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