複合魔法と魔眼
俺は右手に唱えている魔法とと左手に唱えている魔法を組み合わせる。すると緑玉ができた。今までポーションを作っていたからか、組み合わせにてこずることがなかった。でもこれは第一段階。
その次に緑玉を右手に出したまま、左手に火玉を出そうとする。
「ちょっと待って。まだやるつもり?」
「はい。これができなくちゃ意味がないんです」
緑玉を作るだけなら今じゃなくてよかった。でも火玉を作るとき、さらに左眼に激痛が走る。水玉を出した時は軽い痛みだったが、今回は違う。悶絶するほどの痛み。でもここでそんな素振りを見せたら絶対にローラさんが止めに入る。それだけは...。
痛みと戦いつつ、左手に火玉を出すことだけを考える。すると緑玉が消えそうになる。
(クソ)
痛みで右手の意識が薄れていっていた。でもここで諦めるわけにはいかない。右手にも意識をさきつつ左手に火玉を出すようにする。
(水玉が出た時を思い出せ)
ついさっきやったばかりじゃないか。なんでこんなことができないんだよ! そう思った時、体中に魔素が漂ってきて魔力が暴走し始めようとした。それに気づいたローラさんは
「もうやめて。これ以上やったら本当に戻れなくなるよ!」
「大丈夫ですよ」
もう戻ることはできない。失うものなんてないんだから。すると左手に火玉が出た。すぐさま右手で唱えている緑玉と組み合わせる。
思った通り白玉ができた。俺はそこで今まで作っていたポーションのことを思い出しながらローラさんに放つ。許可をとる余裕すらなかった。
「え? なんか力がみなぎってくるんだけど...」
「成功ですね...」
「もしかして、魔法でバフがかけたの?」
「はい...」
「魔法でバフをかける人なんて聞いたこと...」
ローラさんがそう言っている時、俺は意識を失った。
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ここはどこだ? あたり一面が真っ白な場所だった。すると一人の男性がこちらに近寄ってくる。
「君。無茶したね」
「え? あ、はい」
わかっている。キャパオーバーしていることぐらい。
「まあやってしまったことは仕方ない。一つアドバイスするよ。魔眼を治すことはできるよ。もし行く機会があるなら王立魔法都市に行きな」
「え? なんで知っているの? それに君は誰?」
「また会えるさ。なんせ僕の眼を君に与えているのだから」
目を覚ますと、そこには一枚の手紙が置いてあった。
{戦いに行ってきます。生きて帰ってくるので待っていてください}
すぐさま時間を見る。
(やばい)
スタンピードがくる時刻をとっくに過ぎていた。
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