登場人物紹介(依頼3関連)
ドノム・ミルーザ(34)
204cm107kg
浅黒い肌のスキンヘッドの大男。頭には角のような突起があり、牙も生えている。オーガ族は概して大柄であり、ドノムはその中では標準よりやや大きい程度。筋骨隆々であり、日々鍛錬は欠かさない。
キャルバーン選王国クリブマン州の戦士。キャルバーン武術会には過去3度出場して全て2位という好成績を残している。なお、キャルバーン武術会は首都があるオルファ州が圧倒的に強いため、これはかなり健闘している部類。
その膂力を生かした豪快な剣技に強みがあるが、多少の魔法も使える。このため、「脳筋のオーガ」と侮った対戦相手はことごとく敗れている。
実は捨て子であり、クリブマンの先王の下で育てられた。オーガであるため養子にはできなかったが、先王からは我が子同然の扱いを受けていた。ケルヴィンが屈折したのは、先王の愛情を受けていたドノムの存在もかなり大きい。
「ヒロセの兵法書」を愛読するなど読書家であり、蛮族とみなされがちなオーガとしてはかなりの知識と頭脳を持っている。未だに偏見は大きいものの、クリブマンに限ればオーガの地位は彼のおかげで向上しつつあるようだ。
性格は思慮深く生真面目であり、忠義に篤い。先王の死後はケルヴィンを立てようとしたが、ケルヴィン自身のねじ曲がった性格もありその思いは通じることはなかった。
依頼3開始時点では戦士長ではあるものの、半ば追放されている状態。なぜか似非武士言葉を使っているが、これは訛りを表現したものと理解して欲しい。
妻は元真龍のミカエラ。双子の息子にアレンとロロがいる。
ミカエラは龍玉を外して人間となった真龍であり、本来は「古龍モブリアナ」を継ぐ立場だった。龍としての強大な魔力は失われたが、それでも凡百の魔道士より高い実力を持っている。
夫共々龍族の橋渡し役として活躍することになるのだが、それについて本編で触れることはないだろう。なお、実年齢は229歳(ただし人間になったことで寿命自体は大きく縮まっている)。
趣味は鍛錬と読書。依頼3の後はクリブマンの選王に即位。武術会に出られなくなったのと、日々の鍛錬の時間が減ったことが悩みとなっているようだ。
ダリル・ハーランド(24)
191cm88kg
大柄で色白の美青年。髪は茶色がかった短髪で青い目を持つ。実はオーガの血が16分の1ぐらい混じっているが、それは本人の知るところではない。
クリブマン王家の傍流の子であり、ドノムが自らの後継者として育て上げてきた愛弟子。師譲りの剛剣に加え、高い魔力も併せ持つ逸材である。
得意技は魔力を剣に乗せて放出する「剣閃」であり、その殺傷力は相当に高い。元々この件がなくとも、ドノムは次回代表をダリルに譲る方針であった。
9年前にその命をミカエラに救われており、それ以来人と龍の共存を胸に秘めて生きてきた。実は「龍の巣」であるコーバス山にも何回か入っており、モブリアナとの接触も試みていたもよう。ようやく会うことの許しが出た直後に原田竜司に憑依された。
なお、ドノムの妻のミカエラがかつて自分の命を救った真龍であるとは気付いていない。もっとも、うっすらとそうなのではという疑いは持っていたようだ。
依頼終了後は今回の騒動の責任を取り一度は自ら蟄居を申し出るものの、ドノムの推挙により戦士長となる。彼が転生者に憑依されていた事実は公表されたものの、「人と龍の共生」という主張は(表向き)同一であったため、それほど問題視はされなかった。
なお、元モブリアナであるクミンとは紆余曲折ありながら結ばれることになるが、この詳細が語られることは恐らくはない。
趣味は鍛錬と山歩き。本来の性格はドノムの影響を受けかなりストイックで硬派な男である。
原田竜司(享年22)
183cm75kg
茶髪のやや大柄な青年。キックボクシングを趣味でやっており、身体はかなり鍛えている。
神奈川県在住の大学4年生。既に中堅企業への就職が決まっており、大学卒業後に折茂久美と結婚する予定だった。
夏休みにツーリングで卒業旅行をしていたところ、対向車線から飛び出してきたトラックと衝突しほぼ即死。久美の身を案じながら転生に至った。
本編中では性格の描写が乏しかったが、善良で温厚だがやや押しに弱く流されやすい性格。この辺りの人となりは再登場時にしっかりと書く予定である。
趣味はツーリングとウエートトレーニング、格闘技観戦。ちなみにキックボクシングはやっているが、痛いのが嫌なのでスパーは断っている。格闘技のセンス自体は悪くはない。
ダミアン・リカードの身体に再受肉して登場予定。恐らく依頼6か7辺りになると思われる。
・恩寵「拒絶する壁」恩寵レベル2.5
全ての物理的・魔術的攻撃を無効化する不可視の壁を張る。効力は数秒間で、恩寵としては次の発動時間が10秒とかなり短い。もっとも、こちらの攻撃も壁を通らないため、ほぼ緊急避難用の恩寵である。また、精神攻撃は素通しする。このため、富永の「偶像の甘き調べ」は天敵。
壁の大きさは20m×20mと相当に大きく、前方10m前までに張ることができる。1対1の戦いでは遠距離攻撃をほぼシャットアウトできるため有効。そこにダリルが元々得意としていた「剣閃」を放てば大体の相手なら勝てる。龍族の反主流派を狩っていたのもこの戦術による。
なお、傷を付けて帰ってきたのは「完全に無傷だと怪しまれるから」という理由。モブリアナが一定時間経過後に治るような傷を付けさせていたが、これが裏目に出た。
総じて強力だがパワーバランスを破壊するほどでもないため、事件後の査定では2.5と抑えめの評価となった。
モブリアナ(クミン)(218)
148cm41kg B81W55H79(人間態) 体長3.2m(龍形態)
コーバス山周辺の龍族の長「モブリアナ」。龍玉を外した人間体は小柄な中学生前後の金髪の少女に見える。目の色は緑色で、よく見ると瞳孔が爬虫類のそれである(これはミカエラも同じ)。間違いなく美少女だが、どこか人外じみた印象も与える。
なお、龍玉を外して人間になった龍は「龍の巫女」と呼ばれ、龍族が何かしらの盟約を人と結ぶ際に現れると言われる。たまたま過去に人間になった龍が全て雌だっただけであり、雄でも人間体になることはできる。
9年前に先代の「モブリアナ」が死去し、その後を継いだのが彼女である。龍族の頭数はジリジリと増え続けており、慢性的な食糧不足に苦しんでいた。
このため、いかに人間の領域に侵略するか、ないしは協力関係を結ぶかが重要な課題となっていた。これはキャルバーン全土に関連する問題であり、実は小競り合いが各地で起き始めている。
本来のモブリアナは後者の派閥に属する。ダリルとの交渉開始に臨もうとしている時に憑依された。
ちなみに、ミカエラが人間になったのは自ら頭数を減らすことで種の存続を狙ったという側面と、自ら人間社会に入り込む一種のスパイという側面も実はある。
依頼終了後はクリブマン郊外に住み、コーバス山に残った龍族との折衝を行うようになる。ただ、力は大分落ちてしまっているため、姉であるミカエラ、及びダリルの補佐も得ている。
姉との関係は最初こそややぎくしゃくしていたが、すぐに修復されたようだ。なお、ダリルとは紆余曲折ありながら結ばれることになるが、この詳細が語られることは恐らくはない。
趣味は他の龍族との会合から他地域の噂話を聞くこと。依頼終了後はちょくちょく旅に出ることもあるようで、本編にも再登場の機会があるかもしれない。
本来の性格は長寿から思慮深さと圧倒的な力を持つことによる傲慢さを併せ持ったもの。依頼終了後はいわゆる「ロリババア」と思えば大体正しい。
折茂久美(享年22)
151cm44kg B83W58H82
黒い長髪の小柄な女性。少しつり目で気の強そうな印象。
原田竜司の幼馴染みにして恋人。大学4年生で某大手メーカーに就職が決まっていた。大学卒業後は結婚し共働きするつもりだったようだ。なお、同棲3年目。
夏休みにツーリングで卒業旅行をしていたところ、対向車線から飛び出してきたトラックと衝突し2時間後に死亡。竜司が死ぬ所を朦朧とした意識の中で目にしており、激しい悲しみと絶望の中で転生している。
本編中では性格の描写が乏しかったが、気が強く実は強引な性格。今回のクーデターにもどちらかと言えば彼女の方が前のめりだった。なお竜司が殺人を大臣以外に行っていないのに対し、こちらは数人を殺害している。
彼女の人となりは再登場時にしっかりと書く予定である。
趣味は温泉巡り。依頼終了後はクミンと意気投合したようである。
恩寵「完璧なる修復者」恩寵レベル4
光を当てた人物の肉体的状態を任意の時間遡らせる。復元は数秒間でありしかも多数を対象にできるため、極めて汎用性は高い。極論すれば「即死でさえなければどうとでもできる」。さらに、自分自身も対象にすることができる。ただし遡行できるのは2時間が限度である。
これを利用すると、龍玉を取り外したり戻したりすることで人間と龍とを任意で切り替えることが可能になる。龍玉の取り外しの際には極めて強力な魔力を放出できるため、ある意味でとてつもなく強力な恩寵と言える。
難点は精神攻撃で受けたダメージは修復できないこと。本編でもジャニスにより魂を吸い取られたダミアンを修復しているが、内臓は修復できても魂は戻っていない。
また、実は相当に消耗が激しい恩寵であり、龍の身体でないと連発がほとんど効かない。本編では当たり前のように市民全体にこれをかけていたが、龍形態でなければあれほどの効力は発揮していない。
久美が再受肉した場合は、発動後しばらくは再発動できない(恐らく数十分)、疲労が激しいなどの制約がかかると思われる。総じて極めて強力だが、再受肉時の制限の大きさからこの程度の評価となっている。
無論、モブリアナとしてこの恩寵を使う場合は当然「レベル5」である。ただし、超速度で意識を失わせる(そしてその気になれば確実に即死させられる)ハンスとの相性は極めて悪く、1対1だとまず勝ち目はない。
ダミアン・リカード(20)
167cm60kg
おかっぱ頭の糸目の青年。髪の色は黒で、その目は常に笑っていない。
セルフォニアの特殊部隊「白光」の一員で破壊工作担当。「白光」の中の地位は下っ端ではなく、それなりに重要視されていたようだ。
受肉体のダミアン・リカードは「天才」と言われるほどの吸魂魔法の使い手であり、完全憑依を経てその魔力はエビア大陸でも最上位の一角となった。正攻法でジャニスが勝つことはまずできなかっただろう。
ただしハンスとの相性は極めて悪い。本編を見ても、ダミアン自身は「絶対に」ハンスと関わろうとしておらず、あくまで無差別攻撃で対応しようとしている。
得意魔法は吸魂魔法で、通常直接触れないと使えないところを飛び道具的に発動している(「ソウルドレイン」)。しかも複数を対象にできるため、耐性のない一般人からすると極めて脅威。しかも恩寵は後述のものが別にある。
本編でジャニスにより浄化させられており、「転生者としてのダミアン・リカード」の再登場はない。ただ、肉体は原田竜司が入るため、彼の外見となった竜司は再登場する。
また、「死」の間際何かを砕いているが……??彼の脅威は、まだ去っていない。
恩寵「ナインライヴス」恩寵レベル5(推定)
複数の命を持ち、それが絶たれると復活する能力。なお「残機」は「ソウルドレイン」によって回復する。本編時点で残機は4つあったが、一つはミミに、もう一つはハンス、さらにドノム(とそれに加担したハンス)によって潰されている。
そして復活途中にジャニスの「恩寵無効化」で中途半端な状態になっていたため、残り一つもほぼ潰された格好となった。「不死」を過信した結果とも言える。
ソウルドレインにより残機を補充し続けていれば死なないため、極めて凶悪。なお、ソウルドレインで吸った魂10人分で残機1に相当する。
ただし、精神攻撃には弱い。また、状態異常にも死なない限りにおいてはかかる。
睡眠攻撃が軸のハンスと相性が悪いのはこのためである。なお、「切り札」はダミアンにはほぼ効かない。




