表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/151

神隠し88

池風呂での水泳を楽しみ…いや、俺も頭が悪いこと言った自覚はあるぞ、うん。

だが実際に、池のような巨大湯船の中央付近へは、泳がないと行けないからな。

なにせ足が届かないんだからさぁ。


カナヅチな人が入浴したら、中央へ行ったら溺れるな。

普通に溺れる危険性のある風呂…なんか、ヤダ。


池風呂以外の湯船も堪能した後で風呂から出る。

拭こうとするのを断って、自分で拭いたら落第と…


拭きが足りないから濡れてる箇所が?

髪が湿ってる?

さいですか…い、いや、さぁ…拭いたからね。

もう良いから、ジリジリと…


結局は数人に囲まれて拭かれましたとさorz


風呂から上がったら後は、主餐宴へと移動する。

むろん、ユラちゃんへ座ったままで運ばれてんぞ。


主餐宴へ着くと、テーブルへ様々な料理が、飾られるように配膳されていた。

凄く豪勢だな、をい。


俺は主餐宴へ入ると、1段高い場所へと案内され、そこへ設置されたテーブルへと。

雛壇ってヤツ?

所謂1つの主役席ってヤツだね。


俺が腰掛けると、料理が取り分けられて、俺の元へと。

俺の好みを把握したように、俺が好きな料理が順序良く運ばれてくるんだが?


主餐宴へは使用人達が、代る々(かわるがわる)、足を運んでいるみたいだな。

ルマド爺様(じっさま)の話では、主たる俺の顔を拝顔するためだそうだ。


自分達が仕えるご主人様の顔も知らないなど、有り得ないらしい。

なので、交替で俺を伺いにな。


少し落ち着かなかったが、ま、食事は美味かったし、()っかな。


晩餐を終えた俺は、第7寝室へと帰ることに。

そっかぁ~

この世界で帰る場所を得られたんだなぁ~


例のごとく、コニーのユラちゃんの背に座ってだな。

主餐宴より出ると、ユラちゃんがトコトコってな。

俺の所へ来ると顔を擦り寄せて来たよ。

なに、この可愛い生き物。


でぇっ、ユラちゃんに引き摺られる形で、こちらへ来たメイドちゃんね。

恥ずかしかったのか、顔が真っ赤です。

初々しいねぇ。


どうやら、今日のことから、メイドちゃんはユラちゃんの専属になるようだ。

いや、振り回される未来しか想像できんのだが?


そう思ったらさ、詳しく聞くと…メイドちゃんが1人で世話をするのではなく、チームの1人となったらしかった。

そら、そうだよね。


なんでもさ、メイドちゃんが近くに居ると、ユラちゃんの機嫌が良いらしい。

あの攻防で、なにか通じ合ったのだろうか?


メイドちゃんの名はモニカらしい。

見習いの研修中であり、本来は俺の御付き部隊のような場所へ配属されるなど、ありえないらしい。


葵層となっているが、ここは元々空き層である。

なので研修の場として選ばれていたらしい。


研修は層へ1人を受け入れる形で行われており、モニカちゃんは、偶々ここへな。

研修予定は数ヵ月前から組まれており、俺の出現に対する対応に追われ、モニカちゃんの研修はそのままに…


あの寛ぎ処へ居たのもスケジュール通りだが、ユラちゃん付きの研修にて、俺へ付いて行くのは想定外と。

そんなことも、あるよねぇ~


執事やメイドになるのは、普通は諸位(しょい)(最下位の貴族階級)の者らしいが、王城や、ここヴァルハラ館などでは、覧位30家から選ばれるそうだ。

覧位は藤位の上、つまり領主が藤位だから、その上の貴族だな。


モニカちゃんって、良家の御令嬢だったのね。


ユラちゃんに振り回されてる姿は和むだけで、とても、そうには見えなかったよ。

うん、このコンビはホンワカするから採用で良いです、うん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ